僕「ただいまー」

雪巳「おかえりなさーい」

僕「いやーまいったよ、雪香ちゃんにごはんおごらされちゃって」

雪巳「おごらなきゃいいのにー」

僕「それがそうもいかなくってさ」

 

まあ、騙されたのは僕だけど。

 

雪巳「じゃあ、ごはんたべてきたのー?」

僕「ううん、軽くソーセージつまんだだけ」

雪巳「今日はお肉いっぱいだよー」

僕「マザー牧場で買ったやつ?」

雪巳「そー、作ってくるねー」

 

エプロンをつけながらキッチンへ行く雪巳ちゃん、

うーん、若奥様な雪巳ちゃんも、きっといい感じなんだろうなあ、

将来見てみたいかも・・・結婚すれば見られるか。僕と・・・ってそんなのまだ早い!

 

雪沙「おにぃちゃ〜ん、あそぼ〜」

僕「うんいいよ、なにする?」

雪沙「ん〜、テレビゲームのあそびかぁ〜、おでかけするあそびかぁ〜」

僕「うんうん」

雪沙「トランプのあそびかぁ〜、宝さがしあそびかぁ〜、えっちなあそびぃ〜」

 

!!!

 

僕「ちょ、ちょっと待ってね・・・情報を整理しよう」

雪沙「うん〜」

僕「テレビゲームは何をするの?」

雪沙「なんでもいいよ〜、ふたりだから、ぷよぷよ〜?」

僕「えっと、おでかけするあそびは?」

雪沙「公園でもいいしぃ〜、また御菓子やさんいく〜?」

僕「トランプあそびは?」

雪沙「スピードしよ〜、ゆきさ、はやいんだよぉ〜?」

僕「宝探しは?」

雪沙「ここでも外でもぉ〜、何か隠して見つけるあそびぃ〜」

僕「じゃ、じゃあ・・・」

 

ごくっ

 

僕「えっちな・・・あそび・・は?」

雪沙「ん〜、くすぐりいっこしよ〜よ〜」

僕「それが・・えっち・・・なの?」

雪沙「したらわかるよ〜?するぅ〜?」

僕「い、いや・・・じゃあ、テレビゲームしよう」

雪沙「うん〜〜♪」

 

鼻歌交じりでテレビゲームをセットする雪沙ちゃん。

え・・・えっちなあそびなら、鼻歌交じりに服を脱ぐのかな?

きっとそうだ・・・ううぅ、おっそろしい・・罪の無い無邪気な小5の、その、なんていうか・・・

 

雪沙「ふたりでぷよぷよ〜」

僕「うんうん、うん!

雪沙「まけないよぉ〜」

 

・・・えっちなあそびの時も、まけないよぉ〜、なのだろうか・・・・・

 

 

 

遊んでいるうちに夕日も暮れ、

夕食を作り終えた雪巳ちゃんが雪沙ちゃんとテレビゲームをしてる。

僕は呑気にインターネット・・・ふむふむ、別府温泉かぁ、ここもいいなぁ・・・

 

ガチャッ

 

雪菜「ただいま・・・」

雪巳「おかえりー」

雪沙「おかえりぃ〜〜」

僕「おかえ・・ぶわっ!!」

雪菜「お兄ちゃん!!」

 

いきなり、抱きついてきたぞ!?

 

僕「どうしたの?何かあったの?」

雪菜「・・・・・」

僕「ひょっとして、また痴漢かなにか?」

雪菜「ううん・・・・・ぐすっ・・・」

僕「泣いてる?お、落ち着いて、話してごらん!」

 

椅子から降りて抱き返してあげる。

 

雪菜「ちがうの・・・ちがう・・・です」

僕「何が違うの?」

雪菜「お兄ちゃんに・・・会いたかった・・・です」

僕「どうして?」

雪菜「お兄ちゃんが・・・お兄ちゃんと・・・あいた・・・った・・・」

 

そんなに僕と再会したのが嬉しいのか!?

たった2泊だぞ?それを・・・あ〜あ、涙を流して。

 

僕「ほらほら、拭いて・・・向こうで嫌なこととかなかった?」

雪菜「うん・・・なかった・・・です」

僕「楽しかった?」

雪菜「とっても・・楽しかった・・だから・・お兄ちゃんに・・会いたくて・・・」

僕「そうかそうか、よしよしよし」

 

・・・もう、ここまで懐かれると、恐いくらいだよ。

 

僕「ご飯食べよう」

雪菜「待って・・おみやげ・・・」

僕「あ、わざわざありがとう」

雪菜「最初はこれ・・・牛さんの・・・キャンディー」

僕「ははははは、かわいい、ね」

 

 

 

夕食を終え4人でのお風呂を終え、

みんな思い思いに夜更かしをしている。

夏休みだなぁ・・・そうだ、8月の旅行どこ行こう。

 

雪巳「あー、あれいいなー」

雪菜「綺麗な・・・島・・・です」

雪沙「さがみわん、だって〜、どこ〜?」

 

ん?三姉妹が見てるテレビ・・・

ああ、熱海の離島・初島のCMか。

会員制リゾートホテル・初島ゴージャスホテル、か・・・

 

僕「初島・・・静岡・・熱海、ね・・・」

 

熱海なら静岡でも神奈川にかなり近いから、

この三姉妹を連れて行くには丁度良い近さかも。

温泉だってあるし、食べ物も美味しいし、確か花火だって・・・

 

僕「初島ゴージャスホテル、そういえば・・・」

 

インターネットに向かいメールを書く、

相手はもちろん、こういう時の美鈴義姉さんだ、

確か父の会社の関係が初島ゴージャスホテルの会員か何かで、

兄がそれを利用してたはず・・・美鈴姉さんに聞いておこう。

お盆に初島ゴージャスホテルで・・そうだな、3泊4日くらいしたい、と・・・

人数はもちろん4名、値段も聞いておかないと。これでいいかな・・・送信!

 

僕「これでよし、と」

雪巳「どーしたのー?」

僕「ん?ちょっとね、まだ秘密」

雪菜「旅行・・・です・・・か」

僕「するどいなー、でもまだ秘密」

雪沙「つれてってもらえるの〜?」

僕「どっかへは、ね」

 

・・・駄目だったらどこにしよう。

まあいいか、夏休みの宿題は終ってるんだし、

8月の終わりくらいまで旅行がずれ込んでも大丈夫だろう。

 

僕「じゃあ僕はもう寝るからね」

雪巳「じゃあ電気1つ暗くするねー」

雪菜「私も・・・もう、寝る・・・です」

 

立ち上がる雪菜ちゃん、

まさか、僕のベットへ!?

・・・と思ったら普通に廊下へ出る扉へ・・・

 

雪菜「おやすみなさい・・・」

僕「うん、おやすみ」

 

出て行った。

マザー牧場に泊まってたせいで、

すっかりホームシックになってたから僕と一緒に寝たいとか言うかと思ったら・・・

逆に疲れたからゆっくり1人分の布団で寝たいのかも知れない、

そうなよな、僕のベットに2人だと寝返りが自由にできないから。

 

僕「適当なところで寝るんだよ」

雪巳「はーい」

雪沙「は〜〜〜い」

 

ベットに入り込む、

さあ寝よう・・・いや、待てよ?

このまま寝たら、また雪巳ちゃんに襲われるかも・・・

雪沙ちゃんが先に疲れて寝室に行き、雪巳ちゃんだけになったら、

チャンスとばかりに僕の布団に入ってきて・・・そ、それは、やばいぞ、まずい!

 

僕「雪沙ちゃん!」

雪沙「な〜に〜?」

僕「・・・・・一緒に、寝よう」

雪沙「うん〜」

僕「ほっ・・・」

 

良かったぁ。

 

雪沙「あとでね〜」

僕「ええっ!?」

雪沙「もうちょっと待って〜〜」

 

・・・・・ま、いいか。

雪沙ちゃんが一緒に布団に入ってれば、

雪巳ちゃんだって、そう大胆な事は出来ないから。

 

僕「じゃあ先に寝てるけど、眠くなったら入ってきてね」

雪沙「わかった〜」

雪巳「おやすみー」

僕「おやすみ」

雪沙「おやすみ〜〜〜」

 

大丈夫・・・・・だよな!?

 

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