「ぐあ!えい!とりゃ!!」

 

襲い来るサキュバスを剣でしのいでガインを探す!

もう逃げ切れたのかもしれない、逆にすでに餌になっているかも・・・

どっちにしろガインの姿を確認するまでは俺は逃げられない、

逆にガインが本当にどこにもいなければ安心して逃げられるのだが・・・

地下でサキュバスの淫靡な空気が抜けたためか俺の力も戻り始めている、

後は出来るだけこの空気を吸わないようにしながらひたすら探し回る・・・

ん?あっちで戦ってる物音が聞こえるぞ?ひょっとしてガインか!?

 

ダダダダダダ・・・

 

「おい!ガインか?」

「あー?お前は・・・仲間か!」

 

見つけたのはガインじゃない!

しかし、一緒にここへ連れて来られた男だ、

サキュバスをひとしきり倒した後のようで血だらけだ。

 

「すまない、ガインを探していたんだ」

「・・・そういや親玉を倒すとか言って上に昇っていったのがいたな」

「そうか・・・おそらくそれが・・・おい、大丈夫か?血が・・・」

「ああ、これはわざとだ、こうしないとやられるからな」

「わざとって・・・?ま、まさか・・・」

 

ひときわ多く血が流れている股間・・・まさか!!

 

「そのまさかさ、自分で潰した、命にはかえられねえ」

「そうか・・・だから力が・・・うわ、また来るぞ!」

「おい、俺はあっちへ行ってみるぜ!」

 

男について俺も奥へ行く、そこには・・・

 

「ここは・・・風呂!?」

 

お湯が並々入った温かそうな風呂場だ、

大きな浴槽は今の状態を忘れて浸かりたくなる。

 

「来たぞ!!」

 

やってきた武装サキュバスたち!

必死にやりあう・・・うう・・・押される・・・

後ろへしりぞく・・・足が浴槽の浅い部分に入る!

 

ぬるっ!!

 

「うえっ!?」

 

あわてて足を上げる!

このお湯・・・足に絡みつく!?

そういえばこのお湯の匂い、サキュバスと同じような・・・

俺は向こうで戦う男に叫ぶ!

 

「おい、このお湯おかしいぞ!」

「なに!?う・・うあっ!!」

 

どっぼーーーん!!

 

サキュバスたちの力任せな体当たりに風呂に沈む男!

お湯が赤く染まり、そして・・・

 

「ぐあっ!ぐあ・・あぐっ?ぐぁ・・ぁ・・・あへへへへへぇぇぇ・・・」

 

恍惚の表情へと狂っていく・・・

 

「ぎ、ぎもぢ、いい・・・お湯が・・・がぁぁ・・・ぁへへへへぇ・・・」

 

やはり・・・普通のお湯じゃなかった・・・

って、俺もお湯に落とされる!?何とかよける!!

 

「ぎひ!ひ!ひぎぎぎぎぃぃぃ・・・」

 

男の体を渦巻くように水が襲っている!

そこへサキュバスたちも入っていく、でもあの男は・・・

 

「ぁぁあぁああ!お、おれの、おれのがあああああ!!」

 

なにっ!?

サキュバスたちに裸にされた男が湯船の中で持ち上げられる、

その股間には普通では考えられない程に膨張した巨大ペニスが!!

このお湯のせいで、潰れていたのが復活した!?それに群がるサキュバス、

あっという間にしごかれ、吸われ、ビュクビュクと射精しはじめ、そのまま・・・

 

ずにゅ!ずにゅずにゅずにゅーーーーー・・・

 

「ぐひいっっん!!」

 

大柄なサキュバスが無理矢理、股に突っ込んだ!

ああ、無残にも男は悦楽の表情のまま風呂に沈んでいく・・・

あまりの快感に溺れる事も、息する事さえ忘れ死んで行くのだろう・・・

 

俺もこれ以上ここにいるのは危険だ!

早くガインを探し出して一緒に逃げなければ!!

 

 

 

 

 

「はぁ、はぁ、はぁ・・・」

 

ひたすら上を目指す、

闘いながら計算した結果、

もうおそらく生き残ってるのは俺と、

あと可能性があるのはガインのみだ、

他の8人は吸い尽くされたか生きてても餌に・・・

 

「この先か?おそらく親玉は・・・」

 

いかにもこの先にボスがいますと言ったような豪華な石階段、

何匹かサキュバスが倒れている所を見るとすでにガインが入ったのだろう、

という事は、この先に・・・俺は身長に階段を上がる、そして豪華な扉を開き覗く、そこには・・・

 

「おーーっほっほっほ、いつまでもつかしらぁ?」

「このっ!このっ!このっ!!」

 

やはりいた!!

サキュバスの女王・ミジューがガインと闘っている!

ミジューはベットの上で、すっかり干からびている男にまたがりながら・・・

あの男は確か最初にミジューの餌食になった・・まだピクピクしている、

あんなになってもまだ死なせてもらえないのか、むごい・・・それより・・・

その連結部から伸びる無数の触手がガインに襲い掛かっている!!

それを必死に払いのけて何とかミジューを倒す隙をうかがっているようだ。

 

よし、助けないと!!

 

「ガイン!助けにきたぜ!」

「えっ!?」

「ふふふ、隙ありぃっ!!」

 

しまった!!

 

にゅるにゅるにゅるにゅるにゅる〜〜〜・・・

 

「うわーーーっ!!」

 

触手にまとわりつかれるガイン!

俺はあわててそれを剣で切り落とそうとするが、

同時に俺のほうにもミジューの触手が向かってきて、

それを切り払うのでせいいっぱいだ、みるみるうちに触手に絡まれるガイン・・・

しまった・・・俺のせいで、俺のせいでガインがーーーーー!!!

 

「ガイン!ガイン!!」

「うあ!うが!ぐが!うぐぐ、むぐぐぐぐ・・・」

「ほほほ、助けがアダになったようね」

 

触手がガインの全身を包み、

まるで毛糸玉かミミズ玉のようにウニウニと・・・

中がどうなっているのかわからない、でももう、絶望的なのは確かだ・・・

 

「ガイン・・・すまない・・・」

「ほーーーっほっほ、お前もすぐ同じ目に合わせてアゲル」

「ミジュー!お前は・・・お前は絶対に俺が倒す!!」

 

襲い来る触手を払い隙を伺う!

少しでも油断したり他に気を取られれば、

ガインのように一瞬にして餌食にされてしまう!

でも、今すぐミジューを倒せばガインを万が一にも助けられるかも・・

いや、ここはやっぱりミジューを倒す事だけに集中しないと、やられてしまう!!

 

「ふふふ、おいしい・・・おいしいわぁ、ガインっていうのこの子?」

「な、なんだと?」

「この子の精、とってもおいしい・・・ふふふ」

 

ガインを包む触手が脈打ち、

何かを吸っているようだ、おそらく精・・・

うぅ、そっちに気を取られてはいけない・・負けないぞ!!

 

「こいつ!でい!でぇい!」

 

四方八方から襲い来る触手を払う払う払う!

きりがない・・持久戦か?いや、必ず何か方法があるはずだ!

でもどうすれば・・・どうしても駄目なら、いっそのこと相討ちでも・・・!!

 

「ふふふふふ・・・そろそろね」

「なんだと!?」

「できあがったようだわ」

 

ミジューがガインを包む触手を解きはじめた、

俺に見せ付けるように前へ引っ張ってきながら・・・

にちゃぬちゃな触手が段々と減っていき、中が見えはじめた、そこには・・・

 

「ガイン!ま、ま、まさか・・・!?」

「ほほほ、ごらんあそばせ」

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