期待は見事に外れた、

いや、外れて良かったのだろう。

久々の1人風呂であった・・・私は寝室に戻る、すると・・・

 

「ぐご〜〜〜〜、ぐがぁ〜〜〜〜」

「何だ、騒々しい・・・魔物か?」

「いえ、その・・・お連れいたしました」

「酷く疲れてましたからー、マッサージで深く眠らせましたー」

「ぐっすり眠ったら運んでも気がつかないと思って・・こんなにイビキが酷いとは思いませんでした」

「ハプニカさまぁ、お風呂はいっちゃったんですかぁー?」

「ああ、気が高ぶっていたからな・・・そなたたちはもうよい、特にレン、そなたは早く休め」

「はぁい」

 

親衛隊を追い出す・・・

うむう、何となく私の心を見透かされているようだ、

長年、私と一心同体であったからな・・さて、どうしようか・・・

 

「ぎぎぎぎぎ・・・ぐお〜〜〜〜〜」

 

このイビキだ・・・

これを何とかせねば、ムードも何もない・・・

・・・ふむ、汗はぬぐってあるようだな、では・・・

 

ベットに入り、愛しい方の体をやさしく傾ける・・・

その顔を胸でやさしく包むと、表情がやわらぎ、イビキが止まった・・・

 

「こうすると落ち着くようであるな」

 

私も落ちつ・・・かぬ。

ドキドキドキドキして、喉が渇いてきた。

水を飲みたいが、私の胸から顔を外したくはない。

 

「・・・・・あぁ・・・愛しい人よ・・・」

「・・・・・・・・・・ZZZzz・・・・・ZZZZZzzz・・」

 

ぎゅうっ、と抱きしめる・・・

私の胸の中に、心の中に入れてしまいたいっ!!

いや、もう私の心はこのお方でいっぱい・・となれば、これを満たすのは・・・!!

 

「・・・zz・・・ふがっ!ふごごごっ!!」

「・・・・・?・・はっ、しまった!」

 

あわてて胸を外す!

・・・大丈夫なようだ、

あまりにも夢中で抱きしめるあまり、

気道を胸で塞いでしまっていた・・・

あやうく窒息させてしまう所であった、夢中になりすぎた・・・

 

「・・・・・これならよかろう」

 

今度は口と鼻の気道を確保しつつ、

やさしく胸で包む・・・静かな寝息が安定したようだ、

こうしてぬくもりを感じていると私の心が騒ぎはじめる。

 

「・・・毎晩こうしたいぞ・・・」

「・・・・・zzz・・・」

「あぁ・・・早く抱き合いたいものだ・・・」

 

胸の鼓動が早まるにつれ、どんどん妄想が膨らむ。

唇を合わせたい、肌と肌で感じ合いたい、愛を囁きあいたい、

いっそこのまま早速、悦楽の世界へと誘ってしまいたいのだが・・・

欲望はあっても手法がわからぬ、まったく知識が無い訳ではないが、

いざ実践となると、やった事など・・うぅ・・・まずい、想像しただけで子宮が疼く・・・

 

「・・・い・・・いけない・・・」

 

私はもじもじと太ももを擦り合わせる、

その奥の、秘めたる熱き渇きをごまかそうと、

愛しい人と手のひらを合わせ、きゅっ、と握る・・・

しかし、もう一方の私の手が、あろうことかショーツの中へ・・・

いかん・・・せめて、少しでも歯止めを・・私はショーツの中に指を入れる事をためらい、

ショーツの上から潤んだ割れ目をなぞる・・・少しなぞっただけでビクン、と背筋が反ってしまう。

はしたない・・あのお方が胸で眠っているのに、片手では手を合わせもう片手は自分のあそこを慰めようと・・・

 

「やめなくては・・しかし・・・はぁっ・・・」

 

やはりこういう事に私は弱い!

普段の事ならいくらでも耐え、モラルを持ち続けられるのだが、

愛しい人と密着し、ぬくもりを感じている今、私はこうも脆い女になってしまうのか!

 

「私の精神力も・・・愛しい人の前では、無きに等しい・・くうっ・・・」

 

唇を噛み締めながらも秘恥部を強くなぞる、

戦士としての誇りも、1人の女になってしまえばズタズタだ、

しかしプライドを切り裂いてしまってでも、このお方が胸にいるうちに感じてしまいたい!!

 

「・・・これは私の自我のためにも、このお方を必ず手に入れなくては・・・ああぁっ・・・」

 

しゅっ、しゅっ、しゅっ、しゅっ・・・

 

指が速くなりショーツの中がグッショリ濡れはじめる、

自分への言い訳が済み満足したためか、ふっきれた指がますます加速する。

 

しゅ・・きゅっ・・・きゅっ、きゅっ・・・にゅるっ・・・

 

「んはぁっ・・・はぁっ・・・ぁっ・・・ぁあぁ・・・」

「・・・・・ZZZZZzzzzz・・・・・」

「ぅぁぁ・・・お・・押さえ・・られ・・ぬ・・・んんんっ!!」

 

にゅるにゅる・・・くちゅ・・・にゅ・・・にゅちゃにゅちゃにゅちゃっ!!

 

指が、そしてショーツがすっかりいやらしい液で濡れてしまっている、

いっそこのまま唇を重ね、私の想いを強引に遂げてしまいたいとの欲望が噴出する!

まずい、もう手を動かすのがやめられぬ、このままでは本当に・・・あぁぁ、愛しい人よ!!

 

「ぁぁ・・・はあああっ!!・・・ぁんっ!・・・んあああああ!!」

 

握っている方の手を私の股間へ持って行こうとして止める、

このお方の手を私のショーツの中へ入れればどれだけの快感が得られるか、

想像しただけで恐ろしいほどゾクゾクするが、そこまでやってしまうと、もう本当に戻れぬ!

 

「は・・はやく・・・はや・・くぅっ・・・」

 

はやく達してしまわねば、

私はケモノになってしまいそうだ!

胸で安らかに眠っているこのお方を、

欲望のままに汚してしまいかねない!!

この内なる炎を消してしまうには、はやく、イッてしまわねば!!

 

「んくぅっ!ぐっ・・・はぁっ!!」

 

ショーツごしになぞっていた指を、中に入れる!!

 

ぬぷっ!!

 

「んあ!!!」

 

指が吸い込まれる!

我慢していた中に指が入ると、

全身を凄まじい快感が突き抜ける!

ジンジンと疼いていた子宮が軽く安らぎ、

炭を入れた窯のように快楽の炎を燃え上がらせる!!

 

「・・・はぁっ、はぁっ、はぁっ・・・ああっ!?」

 

身悶えているうちに胸が震え、

眠る愛しい人の頬に私の乳首があたる!

コリッ、と軽く弾かれると稲妻のような快感に痺れる!

 

「あああ!あああああ!!」

 

さらに胸をこすりつけ、

乳首を愛しい人に・・・感じる!気持ちが良い!!

秘部へ入れる指も3本になり、夢中でかき回す!いいっ!いいいっっ!!!

 

ぬちゃぬちゃ・・ぬぼっ・・・くにゅくにゅ・・・ぐぢゅぐぢゅぐぢゅ!!!

 

「い・・いいっ・・・いーーーーーーっ!!」

 

ビクビクビクビクビクッッッ!!!

 

最大限に体を反らせ、絶頂に浸る!!

目が眩む程の快感に、女の喜びを感じる・・・

子宮がきゅうっと閉まり、ぴゅ、ぴゅっ、とよだれを垂らす・・

 

「・・・・・」

「・・・ZZzzz・・・」

 

何も知らず眠っておられる・・・

しっかり握った方の手が、軽く握り返されている、

無意識のうちに私の想いを受け止めてくれたのであろうか、それならば・・・嬉しい。

 

「・・・・・汚してしまった」

 

徐々に我に返る・・・

思っていたより波が引くのが速い、

これはやはり・・・罪悪感からであろう。

 

「汗を流すか・・・」

 

私は名残惜しさを断ち切り、

握り合っていた手を離し、胸から愛しいお方の顔を外した。

軽く風呂で汗を流したらすぐに戻って、再び同じように胸へ抱こう。

 

「・・・またその気になったらどうしようか・・・」

 

今夜は眠れそうに、ない、な。

 

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