勢い良く噴出した精が私の顔に!

しかも、ペニスを見つめていたため、

あまりの量に、目に入ってしまった!

 

「ハプニカ様、大丈夫ですか?」

「だ、大丈夫だ・・・う、うぅ・・・」

 

体を拭くための濡れタオルを借り顔を拭く、

目を慎重に擦ると、涙腺が刺激されたのが涙がこぼれる。

こうなると止まらない、胸の中の熱い感情と共に、ぼろぼろと・・・!

 

「す、すいません、我慢できなくて・・・汚してしまって」

「いや、いいのだ、そなたのものだ、決して汚くなどない」

「でも、目が・・・涙が・・・ちゃんと洗い流してきた方が・・・」

 

うぅ・・・そうだ、ちゃんと謝らなければなるまい・・・

 

「本当に、すまなかった・・・そなたには・・・生涯詫び続けても足りぬ事をしてしまった・・・」

「ハプニカ様・・・」

「そなたには、大戦が終わったにもかかわらず、この国を、この私を、命懸けで助けてくれた・・・私の目が足りなかったばかりに・・・こんな目にまであわせてしまって・・・うう・・・」

「その・・・俺は、大丈夫ですから・・」

「大丈夫なものか・・・私の手で、そなたを殺してしまうところだったのだ・・・ううう」

 

ああ、もう涙が滝のように溢れてしまう・・・

 

「いえ、ハプニカ様のせいではないです、俺が・・・俺が弱いばかりに・・・」

「・・・そなたは強い、世界で一番・・・少なくとも私にとっては・・」

「そ、そんなに悲しまないでください、俺、どうしたらいいか・・・」

「何もしなくてよい、あとは・・今度は私の手で、そなたを幸せにさせて欲しい・・」

「幸せ、ですか・・・」

 

我慢できず、思わず愛するお方の胸に顔を埋める・・・

 

「・・・うっ・・ううっ・・・うううっっ・・・・・」

 

・・・ああ、もう次の言葉を告げられぬ・・・・・

こうして胸の中で、愛する方の胸で泣くことしかできぬ・・・

まだ伝えねばならぬ事、聞かなくてはならぬ事は山ほどあるのに・・・

これからこのお方を守るべき私が、このような状態でどうする・・・

意を決し顔を上げ、口付けでもするかのごとく顔を寄せ、私は静かに告白する。

 

「そなたを・・愛している」

「・・・ハプニカさまっ!」

「私はもう、そなたの愛無くしては・・・生きてゆけぬ」

「そんな・・」

「どうか・・私に一生、償わせてくれぬか、そして、永遠にそなたを守り、愛したいのだ」

 

恥ずかしくなり再び胸の中へ・・・

胸の鼓動が大きく、激しく、ドンドンと叩いているようだ、

この気持ちに応えていただけるのは、もう、この世の中で、このお方のみ・・・

 

「全て、私に任せて・・私と一緒になって・・・」

 

ああ、体の震えが止まらない・・・

返事が怖いのだ、だが、沈黙も怖い・・・、

このお方が欲しい、このお方のものになりたい、どちらでも良いから・・・愛し合いたい。

 

「ハプニカ様、とにかく俺が動けるようにならないと、何もできません」

「そうだな・・・なに、心配いらぬ、必ず元どおりにしよう」

「そうですね・・・全てはそれからですね」

 

・・・元どおりになる事は、ない。

しかし、元を補う、いや、それ以上に幸せな環境を作れば良いだけの事だ。

必ず、必ず幸せにしてみせる、そう、このお方が言った通り、全てはそれからなのだ!

 

 

 

それからの日々は、愛しいお方をただ、ただ癒し続ける・・・

私だけではなくミルも、4姉妹も一緒になって毎日ひたすら恋人のように接する。

シャクナは残念ながら教会での仕事と皇級僧侶就任へ向けての勉学で忙しく来れないが、

まあ、私としてはそれだけあのお方の体が1人分空く訳だから良しとしておる、

1年後にはマリーと共に戻ってくるのだから、それまでの間、少しでも恋のレースのリードを広げておこう。

 

「・・・今日の調子はどうだ?」

「おかげ様で・・・なんていうか、空気がおいしいです」

「そうか、生きている事の喜びを感じてくれているのだな」

「はい・・・ハプニカ様、毎日いらしてますが、お忙しいのでは・・・?」

「心配するな、さっき2時間ほど時間を作ってきた、私を追い返したいのでなければ共に過ごそう」

 

まだやせ細った体・・・

食欲は戻ってきているうえ、それほど心配はいらぬが、

筋肉が鍛えられぬからな、変に太らぬようにせねばなるまい。

 

「では体を拭いてさしあげよう」

「いえ、それでしたらさっき、ミルちゃんに・・・」

「そうか・・・ならば、せめて耳掃除をさせてくれぬか」

 

体の奪い合いのようだな、

まあ、これだけ手厚ければ世話をし損なう事はあるまい。

ベットの上で膝を出し、そこに頭を乗させてもらう・・・これで耳は今、私のものだ。

 

「痛くないか?」

「大丈夫です・・・あ、今、ガリッと大きい音が・・・」

「ん・・・耳掃除はたまにやらぬとな」

「ハプニカ様の膝枕・・・すごくいいです」

「そうか?筋肉でゴツゴツしてないか心配だが」

「とんでもない、とってもやわらかいです・・・」

「・・・大きいのがとれたぞ・・・ふふふ・・・」

「よ、喜んでます?」

「ああ、幸せだぞ・・・さ、次は逆だ」

 

まだ寝返りもまともに打てない愛しいお方、

私は反対側にまわって体を転がし、再び頭を膝に乗せる、

耳掃除にもこれだけ手間がかかるが、愛しいお方の気持ち良さそうな表情が私を幸せにする。

 

「このような細かな部分も気をつけねばならぬ」

「少し・・・眠くなって・・・きまし・・・た」

「ならばこのまま眠るがよい、そなたにはまだまだ休息が必要だ」

 

耳たぶまで紅くされて・・・

このような心地よさげな表情をされては、

膝枕をしている奥がムズムズと疼いてしまうではないか・・・

 

「・・・産毛にくっついておるな・・・ん・・・」

「・・・・・・・・・」

「取れたぞ・・・・・横にもへばりついておる・・・少し掻くぞ・・・」

 

眠りに入ったためか、返事は無い。

このまま綺麗にした耳に吐息を吹き込み、

耳を唇で咥え、舌で舐め、そのまま覆いかぶさって・・・

いかんいかん、また妖しい欲望を悶々とさせてしまった、

そう毎回毎回襲っていたのでは、私がまるで淫魔のように見られてしまうではないか!

 

「今日は・・・添い寝で我慢するか・・・」

 

 

 

激しい雨の日、

私の愛しいお方が雷に怯えてないか部屋を訪ねる。

 

「あ、ハプニカ様!」

「おお!腕が上がるようになったか」

「はい、おかげさまで指も・・・本も何とか読めます」

「そうか、そなたに読んで聞かせるのも楽しみだったのだが」

「皆さんそうおっしゃってくださいますが、リハビリはしないと」

 

そうか、もう恋愛小説を読んで、私の想いを間接的に伝えるのは難しそうだな。

 

「天気が良ければ海の幸を、飛竜が運んでくれるはずであったがこの悪天候では・・・」

「あれ?窓の外、雨雲の隙間から、ドラゴンが・・・」

「なに!?・・・確かに、あの雷の隙間をぬって飛んできたのは飛竜であるが・・・まさか・・・」

 

確かに頼んではおいたがそれは4日前だ、

このような悪天候になるとは予測しておらぬが・・・

ん?一番前を飛んでおるのは白竜か?いや違う、竜のように鍛えられた天馬だ!

 

「ハプニカ様!こっちに来ます!」

「ああ、乗っているのはおそらく・・・・・やはりか」

「女性みたいですね、髪も服もびしょ濡れ・・・あれ?ララさん!?」

 

窓の前まで来た!

開けてやると酷い風雨がカーテンを舞い上がらせる!

 

「おまたせいたしました!夕食の材料を仕入れてまいりましたわ!」

「ララよ、今日は1日休みだと聞いていたが、何をしておる!」

「私、初めて知りましたの、荒れている海は大物が一番かかるのですね、ご覧ください!」

 

遅れてきた飛竜の背中に縛り付けられているのは巨大な魚!

それを見て愛しいお方が嬉しそうに大きな声をあげた。

 

「すごいマグロ・・・100人分はありますよ!」

「私もこれをどう料理するか、初めてで楽しみですわ!」

「ララ、貴重な休暇にご苦労であった、では雨が入るので閉めるぞ」

「凄く嬉しいですララさん!本当にありがとう!」

「いえいえー、これくらいでしたらいつでもー!」

 

城の屋上へと昇っていく・・・

魚を見た時の愛しいお方の、輝いた瞳といったら・・・

 

「まあだな、私が頼んだのだ、そなたが喜ぶと思ってな」

「ララさんが釣り上げたのでしょうか?モアスの漁師でもあれは大変なのに」

「皆で協力したのであろう、アバンスに寄ってモアスの漁師にも手伝ってもらったのかも知れぬな」

「いいなー、俺も元気になったら一緒に釣りに行きたいです」

「そうか、ならばその時は私の白竜で行くとしよう、あの魚の何倍も引き上げられるであろう」

 

それにしても少し悔しい・・・

このような形でポイントを稼ぎおって!

私も負けてはおられぬな、とはいえこれは少々、行き過ぎだ。

 

・・・・・しばらくしてララが入ってきた。

 

「戻りました、魚は屋上から厨房へと運んでいただいております」

「凄く嬉しいです!ダルトギアの魚も美味しいけど、やっぱり海の魚が恋しくって」

「荒れた天候は大漁のチャンスと、文献で読みまして、その通りでしたわ」

「・・・ララよ、それは良いとして、濡れたままで来るのは失礼ではないか」

「どうしてもご報告を真っ先にしたかったもので・・・ではシャワーを浴びてまいりますわ」

 

濡れた髪をタオルで拭きながら出て行った・・・

愛しいお方は顔を紅くしておる、そんなにも嬉しかったのか?

いや違うな、これはララの濡れた服から下着が透けたからのようだ、

こんな形でもアピールをしおって、さては計算であるな?これは負けられぬ!

私とてもっともっと、愛しいお方の気を引かねば・・・そうでなければ第一王妃の意味が無い!

 

「そうだ!そなたにはケーキを作ってしんぜよう」

「ハプニカ様が、ですか!?」

「ああ、森の果実と生クリームをふんだんに使った・・・待っておれ」

 

・・・それを裸で私の体に乗せれば・・・いや、それはまだ早い!

体を密着させて、「あ〜ん」するくらいで留めておくか・・・それくらいが丁度良い、

問題はどのような感じでするかだな、セクシーにか、やさしくか、それともクールにか・・・・・

 

「生クリームを泡立てながら考えるとしよう」

 

 

 

とある日の夜、

今宵は誰にも邪魔されず2人きりで過ごせる日・・・

ここ最近、忙しいのと4姉妹やミルに先を越され、

なかなか満足のいく「2人の時間」を過ごせなかった。

だが今夜は皇務も早く終わり、明日朝まで一緒にいられる・・・だが・・・

 

「失礼する」

 

入ると愛しいお方は素足を交互に上げ下げしておる。

 

「あ、ハプニカ様!すみません、こんな格好で・・・」

「いや良い、歩けるようになるためのリハビリであろう」

「はい、なんというか、深い海の底で泳いでいるような、そんな感じです」

 

それだけまだ足が重いのであるな、

レンの長槍は四股全てを狙うゆえ、

足も折るつもりで攻撃した、結果、骨も神経も酷く傷つき、

なんとか回復させても歩けるか歩けないかのぎりぎりまでしか・・・

筋肉もグシャグシャであったため、もう強く鍛えることはできまい。

 

「足の指は、どうだ?」

「はい、なんとなくは・・・感覚がまだはっきりしないので」

「時間はかかるが、そう長くはいらぬだろう」

 

さて、どうするか・・・

ここの所、2人きりの時間がなかなかなかった。

あっても朝や昼が多いため、あまりいやらしい、いや、淫靡といっておこう、

そういう妖しげな事ができなかったゆえ、今夜こそはこのお方を気持ちよく、

この私の体で射精させてさしあげたい、本心は挿入までしてしまいたいが今は我慢だ。

 

「・・・・・」

「ハプニカ様?どうなされました?」

「いや、そなたの頑張りをみておるだけだ、気にするな」

 

とはいえ浮かない表情を見られてしまっていたのだろう、

それもそのはず、喜び勇んでこのお方を襲いたい所なのだが、

今日はちと重い報告があった・・・というのも謀反の主要メンバーの1人、

ジュビライの事だ、いや、ジュビライはとっくに処刑されたのだが、その妻、ジュビライ夫人・・・

息子のジュビライJrが中心となって集められたジュビライ本人への恩赦署名は、結局、叶わなかった。

 

しかし、それはジュビライの謀反を知りながらそれを補佐していた妻に適応された、

ジュビライ夫人は結果、収監されたもののその恩赦で今日、釈放されたのであるが・・・

牢から出されたその足でジュビライの墓へ行き、そこで自決してしまった、息子にも会わずに。

まったくその気配が無かった訳ではないゆえ、私も生前に直接、牢へ出向いて忠告しておいたのだが・・・

死んだ夫を取るのか、まだ生きている息子を取るのか、冷静に考えよと伝えたのだが、愛する夫を取ってしまった。

 

刑期が終わり国への償いを済ませたのち、今度は自分で自分の償いをする・・・

強く止められなかったのは、おそらく私も同じ立場であるなら似た結末をたどっだからであろう。

この愛するお方がもし、あのまま亡くなってしまわれれば、私は死を避けられはしない。

そうと決断してしまった者はどうにもならぬ・・・案外、双子を産んで出産によるショック死をした事になっているラーナンも、

実の所は自決したのではないであろうか?もちろん薬なり魔法なりで安らかに処刑されていても、私はそれに何の異議も唱えぬが。

 

「・・・っ!ちょっと・・つったかも・・・」

「大丈夫か?足を伸ばすのだ!私がこうして押そう・・・」

「ん・・・はぁ、はぁ・・・すみません、ハプニカ様に見られてて、はりきっちゃったかも」

 

可愛い事を言ってくれる・・・

いつもなら、このような事を言われては私は我慢できず、

このお方の唇を何のためらいも無く奪う所であるが、どうしても今日は胸の重みが取れぬ・・・

 

「ハプニカ様、今夜のハプニカ様、少しおかしいです」

「そうか?いや、そなたが気にするような事ではない、すまない」

「俺なんかでよければ、その、何か悩みがあるのでしたら・・・」

 

悩みではなく気分が沈んでいるだけだ、

こういう時は何も言わずこのお方の胸で甘えたい・・・

いや、それはいかぬ!それでは私は、まるで頼りない女ではないか!

もう、か弱い少女くらいの力しか出せぬこのお方を、私が守れなくてどうする!

それに何より、今夜はこのお方を好きにできるチャンスなのだ、慰められて過ごす訳にはいかない!

 

「悩み事などは無い、話題を変えようではないか」

「ハプニカ様がそうおっしゃるなら・・・ハプニカ様の髪って、綺麗ですよね」

「そうか?そなたが褒めてくれるのならば、これほど嬉しい事はない」

「きらきら輝いてて、星が流れるような・・・指ですくってみたくなります」

「ならば触るがよい・・・ん?そなたの髪も良い匂いがするではないか」

 

さりげなく体を密着させる。

 

「ええ、さっき、っていっても2時間くらい前ですが、リリさんが洗ってくれて」

「リリがか・・・リリは仕上げが上手いからな、料理でも洗濯でも、私の髪を洗うシャンプーも、適量というものが抜群に良い」

「凄いですね、ちゃんと適した量を一瞬で判断つくなんて」

「いや、リリは判断してるのではない、適した量ではなく、あれは適当なのだ、だがその適当がいつも正解の量なのだ」

「じゃあ才能ですね、教えてもらってできるような物じゃないや」

 

うぅ・・・リリめ、こんな所で心象を稼ぎよって!

暗く沈んでいた私の心に嫉妬の炎が燃え始めたではないか!

 

「もっとそなたの髪を嗅がせてほしい・・・」

「はい・・・ハプニカ様の髪も、手にさらさらと・・・」

「ん・・・良い匂いだ・・・体も良い匂いがするぞ」

「そうですか?よく拭いてはもらったけど、さっきのストレッチでちょっと汗が・・・」

「もっと嗅がせて欲しい、そなたの匂いは何だって良い匂いだ」

 

そのまま上半身を脱がせ肌を嗅ぎ・・・

 

ぺろっ!

 

「わっ!な、なにを・・・」

「匂いだけでは足りなくなった、味も試させていただこう」

「そんな、わ、脇とかきたな・・・いっ・・・あ・・ああっ・・・あああああ!!!」

 

れろーっ、

れろれろーーーーっ・・・・・

 

「ふふふ・・・体中を味わい尽くさせてもらうぞ」

 

 

 

ある暖かい昼・・・

 

「失礼する」

 

部屋に入ると一瞬ドキリとした、

愛しい人がベットで大の字に、のびているではないか!

しかもパンツ一枚だけの姿で放置され・・・体は風呂上りのように、茹で上がっている。

 

「はっ・・ハプニ・・・カさ・・まぁ・・・」

「どうしたのだ、何があったのだ?」

「ルルちゃんにっ・・・すごい長い時間、すごいマッサージをして・・もらいまし・・・たぁ・・・」

「そ、そうか、それならば、まあ、良いのだが・・・」

「あんまり凄すぎて身動きができなくって・・・あ、ルルちゃんなら衛兵との稽古に行きました」

 

ルルめ、やりたいだけやっておいて出て行ったのか、

許される時間ぎりぎりまでやっておったからなのかもしれんが、

その、後戯というものがあろう、いやマッサージをしただけだからそれはいらぬのか?

だがこの脱力しきった様子に、パンツの中がすっかりおとなしい様子を見ると、

マッサージと同時に激しく精を搾り取ったであろう事は容易に想像できる、愛しいお方も目がとろけているからな。

 

「ハプニカ様が、この時間に、いらっしゃるのは・・・はぁっ、はあっ」

「珍しいと申すか?時間が空いたのでな・・・ふむ、汗が滲んでおるな」

「あれ?ルルちゃんに全身拭いてもらったんですが・・・また吹き出ちゃったかも」

「ならばもう1度、私が拭こう・・・この乾いている方のタオルでよいか?」

「はい、その方が、また汗が出たりはしにくいでしょうから、申し訳ありません」

 

やさしく丁寧に、愛しいお方の汗を拭く・・・

昼間でよかった、これが夜ならこのお方は脱力感にたちまち深い眠りへと誘われ、

せっかく私が来てもいびきをかいて熟睡しておったであろう、ルルもやはり油断できぬ存在だ。

 

「ハプニカ様にこんな事をしていただけるなんて・・・」

「何を今更言っておる、身動き取れぬ身なら仕方あるまい」

「最初マッサージされただけでこんなにも体力使うなんて思ってもみませんでした」

「・・・ルルのマッサージはそんなにも効いたのか」

「もう、体中の関節や肉が、揉み解されて、とろけちゃって、おかげで感覚がかなり戻ってきました」

 

疲れるのはおそらく、体力の上限そのものが低くなっているからであろう、

筋肉の防御力もゼロに等しいため、指で押されただけでモロに力が伝わってしまう、

よって全身をマッサージし尽くされれば、犯されて放置されたようになってしまうのも無理はない。

 

「はぁ、はぁ・・・おかげでかなりすっきりしました」

「いや、まだ裏側がある、うつ伏せにさせてもらうぞ・・・蒸れておるな」

「はい・・・マッサージ終わった時は体中が汗で光ってましたから・・はぁっ、はぁっ」

 

まだマッサージの余韻で夢心地のようだ、少し悔しい・・・

だからといって、このようにバテきった状態の体をさらに責める事は心苦しい、

ならば癒すか・・・とりあえず外気を入れて、火照った体を冷ましてさしあげねば。

 

「・・・後ろも拭き終わったぞ、表に戻そう」

「ありがとうございます・・・ん・・・寝返りはもう自分の力でなんとか・・・」

「では窓を開けさせてもらう・・・風が気持ちよいな」

 

と、風に流され何か白いものが入ってきた?

 

「これはなんだ・・・羽根か、天馬の羽根であるな」

「あっ、遅れてまた3つ4つ・・・こういうのって流れてくるんですね」

「ああ、綺麗な乾いた羽根だ、この天馬はよく洗っているようだな・・・」

 

そうだ、これを使って・・・!!

 

「これで汗がじゅうぶんに退いたか試させていただこう」

「え?どうするん、ですか?」

「そなたはそのまま寝ているだけで良い」

 

愛しいお方の首筋を羽根でこちょこちょとくすぐる。

 

「ひゃっ!?」

「ついでに全身の感覚も、どれほど復活しているかチェックさせていただこう」

「そんな、これを全身にって・・・ひゃはあっ!?」

 

さわさわさわ・・・・・

 

「良い反応をするな、この条件反射が体の感覚復活を早めるかも知れぬ」

「み、耳はっ、耳はすごく、くすぐったぁっ・・・ぁぁぁっ・・・」

「では胸はどうだ?特にこのあたり・・・ほらほら乳首が立ってきたぞ」

「あああ!乳首は、ルルちゃんにしつこく乳首もマッサージされて、敏感にっ!」

「そうか、ならば乳首も疲れているであろう、念入りにこの羽根で癒させてもらう」

 

ふさふさふさふさふさ・・・・・

もう1つ羽根を手に取り両方を責めると、

ピクンピクンと乳首が疼き、体がガクガクと震え始めた。

 

「ルルは筋肉や筋、関節をほぐしたようだが、ならば私は皮膚をほぐしてみせよう」

「も、もう、もう、おかしく、なって、きちゃい、ますっ、ああぁ・・・」

「パンツの中も膨らんできたようだな、あとでじっくりこの羽根で撫でてさしあげよう」

 

これでルルのマッサージなど忘れてしまうであろう・・・。

 

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