いつもは自由に城内を歩いているのだが、形式上、今日は両腕と両足に鎖が繋がれている、
さらに首輪まで・・・その鎖の先を持つのはルルだ、この二人、大戦前最後の闘技トーナメントで
決勝を戦った組み合わせだが、こういう形で並ぶとはな・・・さて、いよいよ審判を下すといたそうか。
「まずはマリー、謀反者への数々の尋問、ご苦労であった、その功績は大いに認める」
「さて、すでに死罪については無しと言ったが、恩赦にも限界がある、そこでだ」
「半年の投獄、ただし執行猶予として1年間、シャクナの教会で奉仕労働だ、成し遂げれば投獄は免除とする」
「教会に住み込んで、孤児の世話などで日々、償いを積み重ねると良い・・・期待しておるぞ」
幼い子供たちの中で生活すれば、マリーの心も洗われるであろう。
「さあ、形式はもう済んだ・・・マリーよ、今日でここでの仕事は終わりだ、礼を言おう」
「もう終わっちゃうのね、1人や2人くらい死刑囚を私のテクニックで悶絶死させてみたかったけど、それに近いこともできたし、まあいいわ」
「そういえばマリーにはラーナンの事を任せておいたが、どうなったのだ?」
「ああ、産んだわよ子供?元気な双子、男の子と女の子・・・ラーナンは出産のショックで残念ながら、という事になっているわ」
「そうか、わかった、その件もご苦労であった、具体的なことは聞かぬ事にしよう」
あとは首輪だけになった、が、そこへ手をかけられるのを拒んだ。
「自分の立場ははっきりさせておきたいわ、それに私の罪を許せない人はお城の外にもいるでしょうから」
ふむ、これもマリーなりのプライドなのであろうな、罪を償うという。
「ああ、ミルの弟子も今日から行くゆえ、皆でシャクナに案内してもらうが良い」
「婚礼の儀式、楽しみにしてるわ・・・孤児の世話で忙しくて見にいけないかも知れないけど」
「・・・あのお方に挨拶せぬとも良いか?そろそろ目覚めると思うのだが」
「いいわ遠慮しておく、今更どの顔見せればいいのよ、あの坊やが謝りに来いって言うなら別だけど」
「では償いが終わった1年後、この城でまた私のために働いてはくれぬか」
「んー、あの坊やが望むならね、だって1年後の王様はあの坊やなんだから」
「そうであるな、ではマリーはあのお方の、第8王妃になるというのはどうだ?」
「そのあたりは1年後、国王様に決めてもらうわ、ハプニカ様もライバルが1人増えていい訳?」
「ああ、すでにララとは良い意味で嫉妬し合っておる、これはこれで、この戦いも良いものだ」
「あの坊やが蚊帳の外になっていないといいけど・・・じゃ、坊やによろしく、私の事なんて忘れてるかもしれないけど」
最後に一礼し、玉間の扉の前まで行くと立ち止まり、くるりとこちらを向く。
「最後に言い忘れたわ、私が今日で引き払う部屋、シャクナさんが使いたいって!引き継がせてあげて」
「マリー・・・成長期の孤児相手に、変なことはするまいな?なあルル」
「それはわきまえてると思います、神父さんの身がちょっとだけ心配だけど」
「・・・そういえばマリーが使っていた部屋といえば、地下の拷問室ではないか?」
「はい、そこに生活道具を置いて、余った拷問具を器用に家具として使ってました」
「そこを今度はシャクナが住むのか・・・な、何をしようとしておるのだ?まあ考えすぎであろうが」
「ちょ、ちょっとハプニカ様!・・・トイレじゃないですよね?」
「起きたらちゃんとララ姉さんが教えに来ます、見に行くなら私が行きます」
「いや、運よく目覚めの瞬間に立ち会えるかも知れぬゆえ・・・」
「そんなことしてたら20回も30回も行く事になって皇務になりません!」
「・・・こんなにも読む枚数のあるものか?判を突くだけで良かったはずのものでは」
「それはスロトたちが牛耳っていた時です、横領が無いように全てチェックなさると思って」
まさか、私があのお方の所へ行けぬよう、わざと書類の量を・・・いや、疑うのはよそう。
「大戦の犠牲者は人だけではなかったからな、繁殖環境を整える必要もある」
部屋一面に敷き詰めたベットで、朝から夜まで、いや、夜から朝までか?
延々と愛し続ける・・・まるで草原にいるかのように、抱き合って寝転びながら・・・ふふふふふ・・・・・
「よし、鉱山採掘に力を入れる件はこれで良い、ただし、くれぐれも怪我人を出さぬようにな」
「一気に金のレートが下がって、他の国に迷惑かけちゃいますね」
「そのあたりは一旦、国王が買い取ってゆるやかに流通させれば怒られるほどにはならぬであろう」
「ハプニカ様の仕事はハプニカ様しかできませんから、あのお方については安心していてください」
「次の書類はぁ・・・これですぅ、謁見手続きぃ、会うか会わないか決めてくださぁい」
「よし、行くぞ!いや、化粧の直しを・・・そんな暇は無い!やはり行くぞ!」
リリの胸の中で、涙の痕を残したまま眠る、愛しいお方・・・!!
「はいー、しかしー、やはり体力がー・・・すぐ眠ってしまわれましたー」
ならば3度目の目覚めに立ち会えば良いだけの事・・・そう思うことにしよう。
「そうですねー、とりあえず現状の説明とー、私たちが王妃となる事を告げましたー」
「告げて、なんと、申されていたの、だ、その、誰がいいとか、喜んでいた、とか」
「とりあえず私たちのそういう意思を認識していただきましたー、今はまだそれだけで良いかとー」
「そうか・・・ん?この匂い・・・この匂いは・・・リリよ、このお方の精を、起きてから搾ったのか!?」
「はいー、起きていただくためにした事を、お知らせしただけでー、事実を身をもってわかっていただいただけですー」
「おそらくー、私たちが我慢できなくなりますからー、起きてすぐに、こういう事を日常的にしているとわかっていただければー・・・」
そうすれば起きてからも、精を出させる行為を続けられるという事か・・・
皆が王妃になるという波に、強引に乗せる方法としては、これで良いのであろう。
逆に言えば、そのおかげで私もこのお方の精を出させる行為の抵抗が薄れるな、起きていても。
「ひとつ引っかかるのだが、なぜこのお方は泣いておったのだ?」
「それはー、おそらくー、3ヶ月も意識が無かったり寝てらしたのでー、生理現象に近いかとー」
「感情が蘇ったようなものか・・・体の後遺症は大丈夫なのか?」
「はい、起きた全身をマッサージで調べて、鈍りきって感覚は無いみたいだけど、神経反応はあったから大丈夫でした」
「では力はどのくらい戻ると見込まれるのだ?ミルではなくルルの検知を聞かせてもらおう」
「・・・立って歩けるようになるかならないか、駆け足ができたらバンザイです、まともに闘う事は確実に不可能です」
「そう言い切れる根拠は?まあミルの診断が根拠と言われればそれまでだが・・・」
「力の入り具合が、蘇生したとはいえボロボロになった筋肉が支えきれてない感じになってます、伸びたゴムが戻らない感じです」
磨耗して伸びきったゴムはいくら繋ぎ合わせても、また伸びきるだけだからな。
「・・・これは私の、ルル個人としての考えだけど、完治できないってわかってても、治る可能性があるって言いたいです」
「希望が僅かでもあるって思ってもらった方が、望みがあった方が生きる力が違うと思います、それは私もです」
「ルルは、もうこのお方が元には戻らないとわかったうえで、それでも戻そうと希望を持ち続ける訳か」
冷静に、いや、医学的に考えれば無意味な事かも知れぬ、単なる空回りだからな。
しかし元に戻そうという気力さえみなぎっていれば、日々の生活において、明るさも変わってくるであろう。
何よりこのお方自体、蘇生は無理だと思われていたのだ、それが目を醒ますまでになった、私もその希望を持たせてもらおう。
「わかったルルよ、マッサージの方は全面的に任すゆえ、極めて欲しい」
「毎日ほぐしていけば1ヵ月後にはかなり動くと思います、寝てる間にほぐしたのも良かったようです
「それと、食事はもう召し上がっていただいたのだろうか?起きたうちに・・・スプーンもまだ持てまい」
「それだったらララ姉さんが食べさせていました、食器が綺麗になってたから残さず・・・ねえララ姉さん」
「はい、口移しでしっかりと・・・起きてからも当分は口移しですから、慣れていただかないといけませんもの」
起きてから初めての射精に、と美味しい所を4姉妹がことごとく掻っ攫っているような気が・・・!
「また半日以上か・・・起きて泣き疲れたから、という感じであろう」
まさかとは思うが泣いたのは起きたこのお方を無理矢理射精させたからか!?
泣き叫びながら嫌がるこのお方を何度も何度も射精・・・いかん、マリーじゃあるまいし。
「わかった、皇務に戻る、しばらく目を醒まさぬならば集中して早く終わらせよう」
「私も後からレンと交代いたします、こちらはご心配ならさないで下さいませ」
「目覚めを知らせてくれてご苦労であった、もしすぐに再度、目を醒ましたらまた頼む」
後ろ髪引かれる思いで廊下を歩く・・・起きてもあのお方の世話はしっかりしてくれたようだな、
ララが食事をさせ、ルルがマッサージをし、リリが射精をさせ・・・ん?3人一度でやった訳ではなさそうだが・・・
むしろ3人でやりたい事をやり、眠ってから安心して私を呼びに来た孝算が高い。
「それだけ必死に愛してるとでもいうのならば、こちらも必死に愛するだけだ」
恋愛の勝負、いや、これはもはや恋愛の決闘・・・受けて立とうぞ!!
その額をそっとなでる・・・もっと夢見心地にしてさしあげたい・・・
「はい、特級僧侶になりたての若い方を3名も派遣していただいて、神父様も喜んでいられました」
「そうか、若いというならエリートを遣わしたのであるな、しかも皆、女性であろう」
「不謹慎な言い方をさせていただければハーレムのようだと、しかし神父様は未だ上級僧侶止まりですから・・・」
「ハーレムというよりも、その神父殿の方が尻に敷かれそうであるな」
おそらくミルの送り込んだ特級僧侶はシャクナの教育係のようなもの、
まあ同時に神父殿も勉強できるから丁度良かろう、もちろん教会の仕事も雑務から何まで完璧にこなすであろう。
「少し様子を見せていただいた所、犬のお姉ちゃんと呼ばれていました、それにワンと答えてらして」
「気の毒だが仕方が無い、マリーが自らした罪であり、自ら選んだ償いなのだからな」
喜んで犬の格好を用意し、首輪を付けて、無いしっぽを振る事であろう。
「神父殿に伝えて欲しい、マリーを1年間頼んだと・・・教会へ回す予算の言い訳もこれでひとつ増えたな」
「そちらもありがとうございます!早速手配していただいて・・・」
「まずは私個人の寄付金を与えたまでだ、それでシャクナはどうするのだ?王妃となればいつまでもそう連日、教会へ通えまい」
「わ、わたくしの考えでは、教会からこちらへ通っているつもりです、が、やはりトレオ様の意思次第かと」
「そうだな、意向を聞かねばなるまい、私の戦略的観点から言えば王妃に回復魔法の使い手がミルのみというのは心許無いゆえ・・・」
「ではシャクナ、今夜はこのお方の目覚めを待ちながら語り合おうではないか」
「最終報告書で読みはしたが、あらためてシャクナからの目線の、あの闘技トーナメントの出来事を教えてほしい」
「眠ってしまわれたということは、お運びしないといけませんわね」
「でもー、そろそろ対面していただきたいのでー、明日は早めに起きていただきましょー」
「じゃあ連れて行くけど、3人で運べるからレンは残って見てて、今夜は戻らないから」
「わかりましたぁ、朝まで私とぉ、ミルちゃんとぉ、シャクナさんでぇ、交代してついてるぅ」
この1時間後に愛しい人が起き、そしてまた眠ると知らずに・・・・・。
「・・・・・んっ・・・どうした、その声は・・・シャクナか、そういえば話し込んでいるうちに・・・ここは・・・」
「眠ってしまわれたので、わたくしがお願いしてハプニカ様の寝室へ運んでいただきました」
「ん?どうしたシャクナ、目が赤いが、夜通し起きていたからか?」
「いえ、その・・・トレオ様が・・・トレオさ、ま、が・・・・・トレオ様に・・・」
「夜中に起きてらして、また眠って、今度はミル様の予測ですとそろそろ起きる頃です」
「また逃したか、だがこれから起きるならばすぐに行こう、シャクナも来るか?」
「申し訳ありません、少し、時間を・・・・・いただきたいのです」
「わかった、今は一刻も早くあのお方の傍へ行きたいゆえ、気持ちの整理がついたら話してくれ」
まるで目覚めを待っているかのよう・・・やさしく、やさしく髪をなでてやる・・・と・・・
かけがえのない時を、共に過ごそうぞ・・・共に・・・共に・・・・・」
そう・・・私はそなたをこれからずっと、治し、癒し続けるのだ・・・
例え治らなくとも、治そうとし続ける事はできる、癒し続け、そして、愛し続ける・・・
このお方を声を聞き、目を見ていると、愛しさが我慢できなくなる・・・あぁ・・・愛してさしあげたい・・・
私も胸をはだけ、すでに大きくなっているモノを、乳房で挟み込む。
だがペニスはピクピクと嬉しそうに震え、脈動が喜びを表現している、
私は揉みし抱くようにさらにペニスを包み込み、中の熱いものをみるみるうちに昇華させる・・・!