どうでも良い話だ・・・私の気分は一向に優れぬ・・・どうしたものか・・・
「文献によると2ヵ月が限度とある、それを過ぎても目覚めぬようならば・・・」
その・・・立派に・・・ピーンと・・・勃起して・・・・いるでは・・・ないか。
「ララよ、これは、その・・・元気、で、あるな、すなわち、復調の兆しというか、ここだけ先に目を覚ましたというか・・・」
「ミルよ、そなたはあまり見るべきではない・・・レンもであるな、その・・・」
「お姉さまぁ、私は平気なのぉ、食事をさしあげるようになってからぁ、排出のお世話もやってるからぁ」
「そこまでやってくれているのか・・・しかし、それとこれとでは形状が違う。そのだな・・・」
「私もぉ、レンちゃんもぉ、看病だから平気なのぉ!それにー、そういう話じゃなくてー・・・」
「わ、わかった、私のほうがだな、こういう事に免疫がなくて・・・すまなかった」
「ハプニカ様、幼いミル様では言いづらい表現もありますので、ここは私が代理で説明させていただきます」
「このような状態になった事自体は喜ばしいのですが、なぜこうなったか二通りが考えられます」
「ひとつは、食事や排泄をするようになった体が、次の段階の生理現象・・・」
「はい、これは男性であれば正常の事ですので、本来の機能を回復したという事になります」
・・・・・綺麗なピンク色をしておるのは、それだけ血行が良くなったからかも知れぬな。
「そうですわ、生体機能が戻ったとはいえ、まだ完全に予断を許した訳ではありません」
「というより、男性は死を察知すると、自分の遺伝子を残そうと勃起するとあります」
「もしそうであれば、生殖行為を行えるチャンスはこれっきりという事になります」
「そうですが、そうでないとも決まっておりませんわ、あるいは、もう精液を生成する力を失くしている可能性も・・・」
「では、この中に溜まっておるのが最後、という可能性もある訳か・・・」
「文献の他の項目では、高熱を出したり生命が危うい時間が続くと、子供が出来ない精液しか作れなくなる事例も多数あるそうです」
「はい、このままにしておけば、遅かれ早かれ勃起は治まるでしょう、しかし・・・」
「もう起たなくなる、あるいは子種がなくなる、と言いたいのであろう」
「そうです、そこで、もし・・・もし、ハプニカ様が、せめて愛するこのお方の子供だけでも欲するのであれば・・・!!」
すなわち、無抵抗に寝ているこのお方を・・・・・犯せ、という事か。
「ララよ・・・それはこのお方に失礼すぎはしないであろうか?」
「ですが。もう目を覚まさない、あるいは状況が悪化して、命尽きてしまう可能性も十分すぎる程あるのです」
「・・・決してそうはさせない、必ず目を覚まさせてみせる、そう皆で誓っているうえで、言っておるのだな?」
「もちろんですわ、しかし、ハプニカ様がよく大戦の最中でおっしゃっていた・・・」
「私の言葉を持ち出すか・・・よくセルフらに叱ったものだ、『それはそれとして、最悪の事態も想定すべき』とな」
確かに今、盲目的に「このお方を救う」と突っ走るのは楽な事だ、
それのみに集中すれば良いのだから・・・ただ、その全力で集中するうえで、
さらに、それが実らなかった場合を考えなくてはならない。大戦でもそうやって万全を期した・・・あのお方を救うとき以外はな。
「はい・・・国のため、そして何よりハプニカ様のために・・・お子をお授かりになりましょう」
「・・・・・もしこの尊きお方がこのままで力尽きた場合、ハプニカ様は今度こそ完全に自我を失うでしょう、しかし・・・」
「せめて私のお腹に子供がいれば、こらえる事ができるかも知れない、という事か・・・」
確かにそうすれば、何があってもぎりぎりで心が耐えるかも知れぬ、
愛するこのお方を亡くしても、私の中にはまだ、命の種火を宿していれば・・・
また、冷酷な判断をすれば、私が発狂して生けた人形になったとしても、お腹の子供は産む事ができるであろう。
「いえ違います、ハプニカ様、何よりハプニカ様のためであり、国は二の次です」
「そこまではっきり申してくれると・・・私も判断を下しやすくなるな」
「お姉さまぁ、ミルがぁ、私がぁ、一生懸命育てるからぁ・・・」
「うんー・・・それにぃ・・・私もぉ・・・宿したいのぉ・・・」
「それは無理だ!ミルはまだ幼すぎる、やるなら・・・・・私だ」
「でもぉ、お姉さまだけじゃなくってぇ、お姉さまが駄目でもぉ、私が成功すればぁ・・・」
・・・・・・一晩、寝ずに考えたいが・・・その猶予は無さそうであるな。
「もし・・・このお方が目を覚ました時、すでに私が妊娠していたり、子供を抱いていたら・・・怒りはしないか」
「その場合は、全力で許しを請う事にいたしましょう、愛をもって説明すれば、わかっていただけるかと」
「しかし、私は・・・愛するお方を犯すのだ、しかも子を授かろうとな・・・これは・・・・・大罪だ」
目が覚めて、怒るようでもあれば、いざとなったら子を隠す事もできよう。
なあに、遅かれ早かれこのお方が目を覚ましさえすれば私と結婚する事になるのだ、少々順番をとばすだけの話・・・
「・・・・・・・・・・時間がないな、よし・・・・・やらせていただこう」
時間があれば冷水でこの身を清めたいが、この場を離れることにすら、もう我慢できぬ・・・
「では早速だがな・・・私とこのお方を2人きりにしていただきたい、ララ、皆を・・・」
「ハプニカ様、お気持ちは大変わかりますが、それはできませんわ」
「なぜだ!わ、私は・・・殿方との、愛するお方との・・・その・・行為を、人に見せる事などは・・・!!」
「冷静にお考えください、ハプニカ様、相手は・・・愛するお方は何も出来ない状態です」
「うむ・・・だからこそ、この私が、愛するお方を、お、おお、犯すような姿を皆には・・・」
「ハプニカ様は無我夢中でなさるでしょう、しかし、力を強く入れすぎたり、体のバランスを崩したりなさると・・・」
そうか、そういう事か、怪我でもさせてしまっては、このお方の致命傷にもなりかねぬ。
「必要最低限・・・補佐役としてわたくしが、そして治癒役としてミル様かシャクナ様が・・・」
「・・・ミルとシャクナはまだ子供ではないか、子供に・・・いや、そんな事を気にしている場合ではなかったな、すまない」
「・・・・・駄目だ、今から胸が張り裂けてしまいそうだ・・・」
「ハプニカ様、おやり遂げくださいませ!これは、全ての人々のためです」
「そうですぅ、みんなのぉ、そしてぇ、お兄ちゃんのためでもあるのぉ」
決めた以上は突き進むのみ、中途半端な気持ちでは相手にも失礼だ!
ではいよいよ跨ろうとするか・・・ララとミルが私の横に立って付き添う。
「ハプニカ様、そのような御戯れをおっしゃってる場合ではありませんわ」
ララもビスチェの背中をほどく・・・最後にゆっくりパンティーを私の手で脱いだ。
「はい、ハプニカ様はおそらく、もう処女膜は自然的に破れてらっしゃると思われます」
「ああ、天馬や飛竜の上は激しいからな、それに武術の稽古では大きく足を広げることが多い」
「そうであるが・・・ではスムーズに入れることが出来るということか」
「それは・・・どのような準備だ?準備はもう済ませたのではないのか?」
「いえ、殿方のペニスが勃起なされているのと同じように、ハプニカ様のも・・・」
アソコを濡らさねばならぬのだな、冷静に考えればわかるものを・・・
「・・・ハプニカ様、念のため、殿方のも濡らしてみてはいかがでしょうか」
だが、時間の猶予は無い、これは「下に口付けをする」とでも解釈しよう。
くぬくにゅ・・・くちゅくちゅくちゅく・・・にちゃにちゃにちゃ・・・
愛するお方の股間も、すでに先から透明な液が・・・あとは、結ばれるのみ・・・!
いやらしい男に捕まり抵抗できないまま強姦されそうになっても、
私は歯を食いしばり、無表情で耐え抜き、事が終わるのを待ったであろう。
おそらく犯されている最中も、どのように反撃するかを企みながら・・・しかし・・・
いやらしい女に成り果て、国のため、このお方のためと大義名分を借り、
あまつさえ身篭ろうとまでしておるのだ、無表情のまま耐えること事すらできぬこのお方を!
もしこれで私が無表情のまま冷淡に犯してしまったら、そして、それを楽しんでしまったら・・・
忌わしき強姦魔と同じになってしまう!それはいかん!では、では私はどうすれば良いのだ・・・!!
「愛しておるぞ・・・さあ、供に・・・愛を分かち合おう・・・!!」
もし、これを入れてしまったら・・・快感で悶え死んでしまわないか、本気で心配だ。
見えない処女膜を破られたような、処女膜以上の物を貫かれたような・・・
あまりに凄まじい衝撃にそのまま、奥まで繋がったまま仰向けに倒れそうになる、
それを見て、あわてて背中をささえるララ・・・私は頭をクラクラさせながらも意識を持ち直す。
「んっ・・・入れただけで・・・イッてしまったようだ・・・・・私がなっ」
これからが本番だ、体をいたわりながら、傷つけぬようにしながら、
私は体を動かせ、快感に耐え、そして・・・出してもらわねばならないのだ。
とりあえず私はゆっくりゆっくりと体を前に倒し、繋がったまま全身に抱きついた。
全身の前後運動で私の中にすっぽり納まっているペニスを、擦りシゴいた。
ハッ、と腕を離す・・・強く抱きしめすぎて鎖骨でも折ったら致命傷だ。