「おなかいたあい!げほっ・・い、いたいよお!おたいよお!!」
「た、たすけてえ!おにいさまあ!たすけてええええええーーーーー!!!」
「おなかがあ!いたあい!だれか・・た、たすけ・・・げほっ、げほっ」
助けなきゃ!すぐに救急車を・・って、腕が痺れて開けられない!?
そんな馬鹿な・・助けないと!緊急事態だ!三久ちゃんを・・三久ちゃんを!!!
「うう・・おにいさま・・はやく・・たす・・・けて・・・・・」
本当に苦しんでるなら・・そうだ、三久ちゃんの他にもう1人いるはずだ!
その人が助けるはず・・・やっぱり罠か?そういえば食べて苦しむ時間が早すぎるような・・
三久ちゃんが、ひょっとしたら死んでしまうのかもしれないんだぞ!?
何も食中毒とは限らない、盲腸だとか、他にも何かの病気かもしれない・・・
今の僕ならあとほんのちょっと、こちょこちょとくすぐられるだけで、
もう三久ちゃんの完全な所有物になっちゃう、そのための罠という可能性も・・・
くすぐりという餌で働かせられる性奴隷になってしまう・・それも嫌だぁ・・
まだ夜中なんだろう・・って、カーテン締め切られてたらわからないんじゃあ?
いや、黒い暗幕でもしてないかぎり、朝日はわかるはず・・それまで待とう、
もし事故が本当なら・・三久ちゃんが悪いんだ、何度も罠で騙そうとしたから。
「・・三久ちゃん、朝になったら助けてあげるから、それまで我慢してね」
全身のムズムズ感、すなわち、くすぐられたい禁断症状も・・!!
もし、もし寝ていた間に開けられていたら・・・考えるとぞっとする、
でも、どのくらい眠っていたんだろう?もし三久ちゃんの苦しみが芝居だったら、
もうとっくに開けられていたかもしてない、って、それじゃあこれは、本当に!?
とにかく朝までは我慢だ!朝になって・・迎えの車が来る頃までは・・・
まるで蜘蛛が這ってるみたいに・・これってまんま麻薬中毒じゃないか!
三久ちゃんのくすぐりって、まさに麻薬だったのか?あんなに気持ちいいんだもん、
麻薬以上にすごいかも・・・もし逃げ切っても、一生この感覚がつきまとってしまうのか?
ここまで耐えたんだ、これから先も、ずっとずっと耐えてみせるさ!!
そういう事を考えるのは朝になってからだ!それまでは、とにかく我慢!
勃起ももうずっと邪魔だ、はやく抜きたい・・くすぐられたい!!
いや、最後のは余計だ、もう僕は、くすぐられる事はないんだから・・・!!
だからこんなに苦しいんだ、でも、それだけ努力すれば報われる!
じいちゃんには課題をクリアした褒美にもう1つ、この家の事もお願いしとかないと・・
きっとあのじいちゃんのことだ、僕をこの家に囚う事を失敗した罰として潰してしまうだろう、
そんな事をしないように約束させなくっちゃ・・そして貰った莫大なお金でこの家を少しは助けよう。
敗者は敗者らしく潰されていくのみ、2人の兄ならそう言うだろう、
僕だって人生を奪われてしまう所なんだ、それに打ち勝った以上は勝者として、
もうこの家の事なんて綺麗サッパリ忘れるべきかもしれない、うちの家ではそれが正しい。
ひょっとしたら美麗家をここまで助けていたのも、今日のこの日のためなんじゃあ?僕を囚うために・・
こ、これはラムネ?いや、防虫剤だ・・そりゃそうだ・・ううう・・・
トイレ行きたいよお・・お布団で眠りたいよお・・早く・・朝に・・なってくれ・・・
朝に来た車となると、これはもう僕の自由へのお迎いに違いない!
とうとう、とうとう僕は耐え切ったんだ!1週間のくすぐり快楽地獄に!!
いや、3人以上だってありうる・・・今の僕はもうかなりへろへろだ、
3姉妹で押さえつけてくすぐられたら、瞬く間に狂わされてお終いになっちゃう。
どうやって脱出するか・・廊下や階段は危険かも、いや、そもそも、
廊下への扉に鍵をかけられたりしていたら・・じゃあ窓はどうだろう?
結構な高さだよな、飛び降りたら怪我しそうなくらいの・・窓だって鍵がかかってるだろう、
ガラスをぶちやぶるのはすごく危険だしなあ・・・そうだ!窓の上だ!屋根には上がれるはずだ!!
三久ちゃんが器用に屋根から窓にぶら下がっていたのを思い出す、そうだ、屋根へ逃げれば!
そこから雨樋づたいとか、木に飛び移れば!よし、これで行こう!あとは・・・窓だな・・
ガラス代ぐらいは弁償できるけど、僕の体の方が・・そうだ、この中にある服で武装しよう!!
何でもいいからいっぱい服で体を守れば・・達磨状態になってしまえば、三久ちゃんに捕まったとしても、
そうやすやすとはくすぐられない!もう朝になったんだ、外にさえ出てしまえば、車に乗り込んでそのまま・・!!
手首を守って・・いや、こんなに着ちゃったら服が邪魔で屋根に上がれない!
飛び降りた方が早いといえば早い・・あれ?外の光が強くなった?完全に朝か?
そうだ、早くしないと、しばらくすると車はまた去って行っちゃうんだ!急がないと!
こうなったら、素早さに賭けるしかない!出て、窓を開けて、屋根に上がる!素早くだ!
三久ちゃんとか誰かが襲ってきたら心を鬼にして蹴り飛ばすぐらいしなきゃ・・
窓は丁度朝日が挿し込む場所だ、朝日に向かって、自由に向かって突っ走ればいい!!
・・・ん?風が入ってきている?窓が・・窓が開いているようだ、こ、これはチャンスだ!!
もう、もう耐えるのも限界だ、すぐに、窓が開いているうちに外へ出て、
自由を!ついに自由を!あこがれの、僕のための自由を手に入れられるんだ!!
祝福してくれるであろう朝日に向かって、飛び出すなら今しかない!このハイテンションそのままに!!
さすが僕だ、眠気と疲労で思考能力が落ちてるという訳じゃないな、
逆に頭がさえている!服をばっとぶちまけて相手がひるんだ隙に外へ!!
どきどきどきどき・・・行くぞ・・行くぞ・・自由へ・・朝日に向かって・・・!!