・・・・・もう20分以上たったぞ、 どこへ行ったのか・・まあ、待つか・・・   「おーーーい!アナターー!こっちーーー!!」   窓の下から声がする? そこには・・ルルちゃんとレンちゃんだ、 木の棒を持って、軽く武装している、あ、ミルちゃんも来た! ん?ルルちゃんとレンちゃんが向かい合って、間のミルちゃんが引いて・・?   「はじめ!!」   ミルちゃんの合図とともに激しくぶつかり合うルルちゃんとレンちゃん!   「ハッ!であっ!」「やあっ!えーいっ!!」   ガキッ!バキッ!ガイッ!   ほ、本気だ、すごい闘い・・・ 迫力が違う、トーナメントの時の奴らとは・・ そういえばルルちゃんも優勝経験あったっけ、ララさん、リリさんも。   「うあっ!はぁっ!」「んっ!んえいっ!!」   思わず手に汗握ってしまう・・・ こうしてじっくり見るとかなりすごい、 木の棒が本当の剣に見えてしまうほどだ・・・   「う、うあっ!?」「よぉし!ルル姉様覚悟ぉ!」   バキィィィッッ!!!   「そこまでぇ!勝者、レンー!」   ミルちゃんの勝ち名乗りを受けるレンちゃん、 それよりルルちゃんは大丈夫か?木の棒が折れてる・・ それだけ本気の闘いだったんだ、ミルちゃんが治癒魔法かけてる・・・ 起き上がった!大丈夫みたいだ、よかった・・ルルちゃんが館の中へと引き上げる、 レンちゃんも・・あれ?玄関の前に腰掛けた、ミルちゃんはまだそのままだし・・・   お?今度はララさんとリリさんが出てきた! 同じように木の棒を持って武装して・・これは見物だ! この2人の勝負なんて・・大戦の時もそれぞれの闘い、 じっくり見てる余裕なんてなかったもんな、それが剣を交える・・・木の棒だけど。 向かい合って、構えた・・ミルちゃんが間に入って・・・   「はじめ!!」   速い!!! そして一発一発が重い! さっきのルルちゃんは素早さによる手数で勝負し、 レンちゃんは本来の武器は長槍なんだけど剣でも素早く的確さで勝負する、 それとは違ってララさんはパワープレーでもちろん速さもあって、 リリさんにしても無駄な動きが無く互角にやりながら一撃必殺を狙ってるようだ、 これは見ごたえがある・・どっちが勝つんだろうか?わくわくするなあ・・・   「あーあ、負けちゃった・・どう?見てる?」 「あ、ルルちゃん!上がってきたんだ、頭打たれてたけど大丈夫?」 「うん、すぐ治癒魔法貰ったから・・」   俺のとなりに来るルルちゃん、汗をかいてる、激しい戦いだったから・・・   「ほらアナタ、前見ないと!」 「あ、そうだそうだ、どっちが勝つかな・・・」   ガシッ!カツッ!バキャッ!   「お姉様ー、やりますわねー」「リリ、あなたもなかなかですわっ!」   ガキィッッ!!   リリさんの木の棒が、折れた!   ボコッ!!   「きゅう〜〜〜・・・」   前のめりに倒れるリリさん・・・   「勝者・ララ!」   すぐにリリさんに治癒魔法が・・・ ララさんにゆっくり起こしてもらう・・・ ふらふらしならが館へ入ってくる・・すごい闘いだった。 それと入れ違いに今度はレンちゃんがララさんの方へ? 勝った者同士の闘いか、でもこれ普通ならララさんだけど・・・   「ララお姉様ぁ、手加減しないでくださいねぇ」 「もちろんですわ、レンこそ本気で来るのよ」 「・・・・・はじめ!!」   ガキッ、ガキガキッ、バキッ!!! いきなり激しい戦闘だ、これはもう戦場の時と同じ・・・!! おお、レンちゃんが押している!?必死になって、攻めているっ!!! ララさんはそれを一生懸命受けていて攻め返す余裕がないのか?後ずさりしてる、 このままレンちゃんが押し切ったりなんかすると、ひょっとして、ひょっとするかも!?   「ご主人様ー、負けてしまいましたー、お姉様は強かったですー」 「リリさん!怪我大丈夫?そ、それと、見て!レンちゃんが、ほら!」 「まあー、お姉様さすがですー、レンにまず好きなようにさせてますねー」   え?そうなのか? そう言われてみればよーく見ると・・・ うーん、それっぽい気はするんだけど、 よくわからないや、昔なら気配というかオーラでわかったんだろうけど、 今の俺は力を無くして、そういう戦争で研ぎ澄まされた感覚まで無くしてしまったのだろう。   「はぁ、はぁ、はぁ・・」「ほらレン!腰が入ってませんわよ!」   ガキャ!ガシィ!ガッキャーッ! 確かにララさんがレンちゃんに稽古をつけている、という気がしてきた、 そうだよな、長女と四女、実力の差は歴然・・・ん?レンちゃんが大きく身を引いた!?   「・・・・・えーーーーーーーーーーい!!!」

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