きまぐれドア 〜場の響きを聴き、形にする旅へ出よう〜
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地域情報システム

智恵を日々蓄積し、必要なときに引き出せる「智恵のデータベース」を研究・開発したい。
暮らしの伝統を掘り起こし、暮らしのデータベースを作りたい。


 知識社会で何が起こるか

智恵の修得法

 インターネットステラテジー

対話し、相互編集する情報システム

 思想の運命

アマチュアの領域

 ことばを読む

街を歩く

 イタリア都市再生の論理

高度成長期に日本の都市は破壊された。

 『これから知識社会で何が起こるか』田坂広志(東洋経済)2003

「智恵」とは、そもそも言葉で表せないものですが、「反省」を通じて、そこで学んだことを表そうと極限の努力をするとき、「言葉で語れる知識」だけでなく「言葉で語れない智恵」もつかみやすくなるのです。(54)

複雑な知識をシンプルな智恵に昇華し、伝えていくのが、私の役割かもしれないな。(2003.7.19)

師匠から智恵を学ぶための2つの方法 (55)

  • 傾聴:師匠の話に深く耳を傾け、スキルやテクニックの背後にある「心得」をつかむこと
  • 体得:師匠がスキルやテクニックを発揮しているところを観察し、そのスキルやテクニックを「模倣」しながら、コツや呼吸を体でつかみ取ること

我々は、「言葉」にて語り得るものを語り尽くしたとき、「言葉」にて語り得ないものを、知ることがあるだろう。(ヴィトゲンシュタイン)(62)

我々は、「論理」にて考え得るものを考え尽くしたとき、「論理」にて考え得ないものを、知ることがあるだろう。(64)

 『インターネットステラテジー』松岡正剛、金子郁容、吉村伸(ダイヤモンド社)1995

ボランティア同様、情報も一人で囲い込んでいたのではなにもならない。まず自分から出さないと話にならないわけです。(55)

今の自分は、自分の経験や考えを一人で囲い込んでいたため、動きが生まれなかったのだろうな。昨日知り合いの方から「今年は吸収するのではなく、自分から発信して自分を空にしていくのがいい年だ」とアドバイスを受けた。これからは、このウェブサイトを使って、どんどん発信していこうと思う。そうでないと、私なんか、パソコンがちょっと得意な変わった人くらいにしか見てもらえないですからね。(^^; (2003.7.15)

電子メールを使うようになると会わなくてもすむようになると言うけれども、会ってすることが変わるだけで、よけいに会うようになる。会うことが簡単な範囲へメディアを持ち込むと大きなエネルギーが生まれる。(109)

インターネットというバーチャルワールドと現実のリアルワールドが相互に行き来するような情報システムを作りたい。ある街の地域情報システムを一から作るような仕事をしてみたいな。(2003.7.15)

ポストWWWは、インターネット上の情報編集ツールを構築していくこと。(121)

現状のWWWの最大の問題点は非対話的だということ。(123)

インターネットには情報発信のシステムは完備しているものの、情報を収集して配分する仕組みが遅れている。(135)

地に足の着いた生活者が自分の経験を発信し、それが複雑化するのではなく、シンプルに統合されていくようなシステムを作りたいな。(2003.7.16)

ネットワークは、伝えたいという意図と伝えてもらいたいという人がいないと存在しない。(136)

つながりたいという意志は相手を受け入れる「ふさわしい」場所をあけておかないと伝わらない。(137)


 『思想の運命』林達夫(中公文庫)1979

アマチュアはアマチュアらしく成るべく自分の経験を地道に述べるべきだ。専門家のように完備した広汎な知識、あらゆる場合に適用し得る概括を彼は目差すことは出来ないし、またそれを誰しも要求しはすまい。…アマチュアが一般に園芸文化に寄与する道は、このいわば地についた個人的な経験を語ることにおいてであると思う。(398)

私の仕事の原点は、KJ法によってアンケートをまとめた際に、普通の人の、何気ない、しかし、自分の生活に根ざした言葉がボトムアップ的に統合されていったときに出てくる世界の豊かさを感じたことにある。ある大手企業の退職者から後輩への助言をまとめたとき、また、会社文化への社員のアンケートをまとめたとき、それを強く感じた。
ボトムアップ的に現場の声を吸い上げ、それが皆の智恵になるような情報システムを作れたらすばらしいのでは?と考え、ソフトメーカーのサポート電話の分析をし、サポート支援システムを提案する仕事をしていたとき、0/4検索システムをベースにした「成長する智恵のデータベース」のひな形を作った。これは、残念ながら、使われずにお蔵入りしてしまったが、なんとか何らかの形で「成長する智恵のデータベース」を作り、実際に稼働させてみたいなと思っている。(2003.7.14)


 『ことばを読む』井上ひさし(中公文庫)1985

どんな目的もなしに都市を歩くのだ 「その都市の中に積もり積もった時間的な記憶を読むことであると同時に、これからあるかもしれない記憶を読む…」(清水徹)ことだ 読む抜くうちに「土地の精霊」とめぐり合うことができよう。そのときこそ都市は、その読み歩く者の胸のうちに生きて息づくはずである。(190)

引っ越してきてからの、この半年間、札幌の街を歩き回りました。歩き回るうちに、札幌の街が自分のからだの中に息づき始めていくのを感じました。今では、札幌は、わたしにとってとても懐かしい街です。この本をぱらぱらめくっていて、この言葉を見つけたとき、「あ、これだ!」と思いました。でも、札幌の「土地の精霊」は、ちょっと弱り気味なのかな、って感じもします。(2000.2.11)


 『イタリア都市再生の論理』陣内秀信(鹿島出版会)1978

高度成長期の計画は、それまで歴史的に形成され、バランスがとれ、隅々にまで血を均等に通わせながら生き続けてきた都市・地域の中に、人為的・政治的に投資効果の高い開発の集中する極を創り出すことによって、逆にその他のとり残された部分の都市組織、社会組織の生命力の低下をもたらした。(43)

友人の建築家から紹介されて読んだ本です。久しぶりに興奮しながら読みました。今まで違和感を感じながらも、論理化できなかった部分を、論理化してもらった感じです。イタリアでは、70年代に、このような反省から、都市の再生がなされました。なぜ日本は、高度成長からバブルに突入し、都市を破壊してしまったのでしょうか?(2000.2.11)


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