直線上に配置

大会前日

■出発
2005年6月25日(土)、4度目のサロマ湖へ向けて旅立つ時がきた。
毎年のことだが、出発前の羽田空港では遠征特有の湧き出すようなウキウキ感ではなく、何となく重たい緊張感に身体が支配される。ここ数年、ウルトラマラソン以外ではこういう現象は殆ど起きないのだが、100kmというとてつもなく長い距離がそうさせるのか、それとも、まだこれまで一度も走りきれていないという(終盤歩いてしまう)現実が原因なのか分からないが、とにかく気分が重たい。出発数日前までは、あそこへ行って何を食べてなんて色々調べてワクワク感が高まっているのに、いざ出発となるとそんなものは吹き飛んで、気持ちは翌日のレースのことばかり考えてしまう。(意外と小心者???)空港で、今回一緒に出場することになっているでんでんむしさん、シロさんと合流。8:55の釧路行きのANAで羽田をあとにした。
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■準備
受付会場を後にして、今回初出場となるシロさんの為に?コースを車で試走しながら宿へと向かう事にした。このあたりが35kmで・・・ ここを曲がると42.195km地点で・・・ この坂を超えるとサロマ湖に出て・・・(あれっもうひとつ坂があった) ここが緑館でこの坂を越えるとキムアネップ岬、スペシャルエイドステーションを過ぎると、魔女の住む森・・・ 白帆のオアシスはここだよ。70km関門を左に曲がると長い直線があってお汁粉ステーションさぁここを左に曲がればワッカだ!この先は車は入れないから明日のお楽しみ・・・ ワッカから出てくると残り2kmのビクトリーロードだ!ここまできたら頑張れの声援がおめでとうに変わるからねぇ・・・ そしてここがゴール!! なーんて解説しながら過去3回の辛い思い出
■到着
釧路空港は青空が広がり、いい感じだった。空気も澄んでいて、風が爽やか。梅雨入りしてジメジメした関東に比べると本当に気持ちが良い。早速レンタカーに乗り込み、受付会場の湧別へと出発。一般道路を平均80km/hほどの速さで快調に走り続け、阿寒湖で昼食をとる事にしたが、何店かリストアップしていた店は休業だったり、店自体が消滅していたりで、仕方なく鶴雅リゾート系のホテルのランチバイキングを食べることになった。結果的にはこれが大当りで、美味しい食事をおなか一杯に詰め込むことができた。阿寒湖で最近話題になっていると言うウチダザリガニのスープも飲むことができた。結構濃厚でカニミソに似たような味わい。個人的には結構好み系だった。爽やかに晴れ渡った阿寒湖を後にすると、あとは一路湧別町受付会場へと直行。北海道特有の広大な土地を眺めつつ走る、走る、走る。阿寒湖からは約150km。ものすごく長い距離を走った気がするが翌日は自分の足で、この2/3程の距離を走るのかと思うと、また気持ちが重くなり始めた。受付会場には3時30分頃到着した。周りを見回すと、『おーいるいる』ウルトラマラソン恒例の顔ぶれがあちらこちらに見受けられた。この雰囲気が、妙に心地よかったりする。(残念ながらフルマラソンではこういう雰囲気が感じられない) そんなちょっとだけ緊張が解れるような空気を感じながら受付を行い、ゴール時に読み上げてもらうメッセージを提出した。今年の文句は、『辛かったー、苦しかったー、でもその何倍もの感動がここにはあるから来年も必ず戻ってきます。』今年は読み上げて貰えるかな? ちなみに読み上げてもらう秘訣は、前後にランナーがいない事だそうだ。(でんでんさん直伝) この会場では参加者、および応援者に帆立が振舞われるのでしっかりと頂いて、自分で焼いて食べた。これで生ビールでもあれば最高なんだけど翌日のことを考えるとイマイチそういう気分にはなれない。
や、辛い思い出や、辛い思い出を振り返り、明日への不安を大きく膨らませていた。ゴール地点までの試走を無事終えると、明日の朝食を調達する為にコンビニへ。まずは3箇所あるスペシャルエイドに預けるドリンクの調達。30km地点はアセロラドリンク、まずは酸味で疲労の蓄積を防ぎ65kmはカロリーメイト(缶)のポタージュ味、これはカロリーが220kcalとかなり高めだったので手軽にエネルギー補給ができそうとの期待から。80km地点は氷結パインジュース。ここまで来ると身体に何が良いとかいう事よりも楽しみになりそうな飲物のほうが受け入れられる? 次に朝食。まずはお赤飯のお握り(走る前にお祝いか?)それからバームクーヘンキャラメル味(キャラメルという言葉に弱い)、それからアンパン1個(これを食べないと何か不安)以上3点にオレンジジュースで調達完了。今回の宿は、前年まで宿泊していたビューパーク悠遊亭の隣にある、網走観光ホテル。到着するといきなりホテルの従業員がお出迎え。荷物下ろしを手伝ってくれて、車を駐車場においてきてくれると言うサービス付き。(好感触) フロントの対応も丁寧で、希望すれば朝食のお握りも準備してくれたらしい。去年まで泊まっていたビューパークはホテルの前に車をつけても誰も出て来なかったし、大荷物を抱えてフロントの前にいても相手にしてもらえなかったから、かなりの開きが・・・ 部屋は普通の和室で私たちの泊まった部屋は旧舘だったのだが、綺麗に掃除されていて清潔だった。夕食付きだったので、食事にいくとレストランは新舘で綺麗なつくりになっており、食事の内容も豆乳鍋を中心に、天婦羅、刺身、焼き魚などかなりのボリューム。あまり期待していなかったのでかなり満足。食後はすばやく大浴場へ・・・ こちらも露天風呂があり、浴室も綺麗でなかなかGood!いいんじゃないこのホテル。部屋に戻ると少しでも長い睡眠時間を確保する為に、すばやく翌日の準備を!と気合をいれるものの天気が微妙で気温がどうなるか分からず、ゼッケンを長袖につけるのか、半袖につけるのかすら決められず、結局やったことはチャンピオンチップの装着程度。就寝時間は9時30分くらいだったかな?翌日の起床時間はAM1:00。毎年の事だけど、朝じゃない・・・
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(続く)