飼育材料(幼虫編)
幼虫飼育マット |
クワガタ飼育に必要な材料はいろいろありますが、けっこうお金がかかるものです。 私はマット飼育が中心なので、最初のころは家庭用ミキサーで、廃ほだ木や産卵木の割り出した後の破片などを粉砕し、幼虫飼育用マットを作成しておりました。 しかしながら、さすがに飼育数が数百頭レベルになってくると、とてもミキサーによる自家製マットだけでは追いつきませんので、ホームセンターで売られている5リットル入りのものなどを購入し使用おりましたが、それでも追いつかなくなったので、いよいよ本格的にクワガタ飼育材料業者から購入することになりました。 業者が販売しているものには、価格的にピンからキリまであり、50リットルで2000円のものから、30000円近くするものまでありました。これらすべてを購入して使用した訳ではないので、正確な判断は出来ませんが、発酵済みのもので、50リットルで5000〜7000円前後のものが、最もコストパフォーマンスがよいのではないかと思います。 |
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家庭用ミキサーを使った自家製マット | 業者から購入したマット |
価格の高いものは、使用されている樹種がクヌギやブナなどに限定され、細かく砕かれていて発酵度合いも最適に近いように加工されているようですが、やはり高価なのがネックです。 あまり高いとマット飼育する意味合いが薄れ、思い切って菌糸ビン飼育にしたほうが得策だと感じております。マット飼育のよさは、幼虫の成長過程がよくみえることともに、やはり飼育コストがかからないことも重要なポイントだと思います。 ただその反面、飼育数が多くなってくると、マットの詰替作業などの作業に費やされる時間が他の飼育方法と較べて多くかかるため、効率の悪い飼育方法とも言えます。 今では、大部分を業者のマットに頼るようになりましたが、それでも初令〜2令の幼虫を育てる時は、必ずミキサーで砕いた自家製マットを100%使用しております。 深い理由はありませんが、元々幼虫が入っていた産卵木を割り出した木を粉砕して作るわけですから、抵抗力の弱そうな若令幼虫には環境の変化が少なくて済みそうだと思うからです。また、自家製マットは、業者から購入して使用するマットに混ぜたりして使っていることもあります。 自家製マットも、業者から購入したマットも、発酵させて使用する点では同じですが、一般に知られているように添加物を加えて発酵させる方法は取らず、水分を加えるだけの自然発酵に任せております。この方法では、発酵するまでに相当の時間がかかりますが、幼虫の生存率が高い方法だと考えて、現在も継続中です。 しかしながら、最近話題になっている「ふすまマット」については非常に興味があり、今年はぜひとも実験をしようと企んでいる訳ですが、個人的にはオオクワよりもヒラタに効果がありそうな気がしています。すでに試された方は、ぜひご報告いただければ幸いです! |
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ふすま | 生オガコ |