諏訪クワガタ昆虫館訪問記

パンフレット

諏訪クワガタ昆虫館パンフレット


 お知らせ

諏訪クワガタ昆虫館は、東京の三鷹市で再開しました。(2002年1月現在)

残念ながら、諏訪クワガタ昆虫館は閉館致しました。(2001年8月現在)


 
昨年の夏、会社の夏休みを利用して、まちかねさんの掲示板で知った「諏訪クワガタ昆虫館」に行って来ました! これは、そのときの記録です。なにぶん記憶に頼って書いている部分が大半なので、不正確なところもありますが、どうかご容赦ください!


すでに皆さんもご存じかと思われますが、私がまちかねさんのホームページからリンクが張られている「諏訪クワガタ昆虫館」を知ったのは、1996年の秋でした。
早速リンクをたどってアクセスしたところ、長野県出身のクワガタ好きの人が個人的に始めた資料館であるらしく、なんと35年間に渡って採集した600種、1300頭の世界中のクワガタムシを展示していることを知り、驚きました。はっきり言って感動ものです。今から35年も前に、世界中のクワガタを集めていた人がいたなんて........
世の中には、いろんな道楽がありますが、これこそまさに道楽中の道楽! 『King of Hobby』の名にふさわしいと、あらためて感心するとともに、「ぜひ一度、この目でそのコレクションを拝見しなければならない」、という衝動にかられたのは言うまでもありません。
ただちに実行に移すべしと思い立ったものの、時既に遅し。開館日が10月10日までとなっており、電話をかけても連絡が取れず、やむなくこの年はあきらめることにしました。

それから幾星霜(ちょっと大げさ!)、翌年の夏休みが近づいてきた6月中旬、「今年の夏休みこそ必ず行くぞ」との決意のもと嫁を説得し、旅行計画に目的の昆虫館を加えることに成功! 幸い、会社の保養所が近くにあることや、信州方面には知人がいることもあって、事前に宿泊の手配等を済ませ、カメラやビデオなど撮影機器の準備も万端にして、あとは出発の日を心待ちにしました(^^)


さて8月のある日、いよいよ嫁さんと一才になる息子を連れ、車で大阪を出発。京滋バイパス、名神、中央道と高速道路を乗り継いで、午後3時頃諏訪南インターに到着。ここからは、一般道に降りて、一路原村ペンションビレッジを目指しました。途中、道に迷う不安にかられながらも、交通量が少ないのに助けられ、思ったほど迷うことなく、原村ペンションビレッジに無事到着。目的の昆虫館は、原村第二ペンションビレッジだと言うことだったので、周囲に気を配りながら走っていると、ありました! 黄色いバックに黒のオオクワガタが書かれた看板! そしてそこには、まさしく「諏訪クワガタ昆虫館」の名が...........


看板に書かれた指示通り、慎重に進んで行くと、ペンション街に突入。なにやら狭い道になり、ほんとうにこっちでいいのかと、嫁さんと心配しながらノロノロと車を走らせていると、ついに発見! 広葉樹林に囲まれ、すぐそばまで近づかないとわからないようなシチュエーションは、まさにクワガタ昆虫館の住処にふさわしい場所。 と、当時は感心する余裕もなく、とりあえず見つかってよかったとの安心感で、疲れがどっと出ました。

昆虫館全景

諏訪クワガタ昆虫館の全容

 外から見る限り、建物そのものはそれほど大きくなく、こじんまりしたペンションと言う感じで、敷地内には車が4台ほどおける駐車場がありました。とりあえず、そこに車を止めて入り口を目指しましたが、何となく人気が感じられません。といって、準備中(喫茶店じゃなかった、休業でした)の札もかかっていないので、「おかしい、確か閉館時間は5時だったはず。今はまだ4時だ」と思い、建物の周囲を勝手にうろついて、様子をうかがうこと10分。都会だと間違いなく不法侵入でご用となるところですが、他人の敷地内でも平気で侵入してしまう悲しい?クワガタ屋の習性が、ここでも難なく発揮されてしまいました!


 住居不法侵入を犯して丹念に調べた結果、入り口や窓すべてに鍵がかかってあり、建物の中も電気が消えていて、人がいる様子はまったく感じられません。「あーあ! せっかく大阪から来たのに」と、嫁さん共々がっかりしましたが、もはやどうしようもありません。電話をしても、むなしく呼び出し音が鳴るばかり。仕方ないので、今日はあきらめて、明日また事前に電話して出直すことに決めたものの、いまだ納得がいかない私は、もう一度建物の中を、こそ泥のように覗いてみました。そうすると、何か昆虫館には似つかわしくないようなものが、目に飛び込んでくるではありませんか!
「おや、あれはたしか、実家で見たことがあるぞ。そうだ、あれは間違いなく位牌だ。しかしなぜ、このような場所に位牌がおいてあるのだろう。しかも仏壇に配するわけでなく、テーブルの上に何気なく置かれている!?」

 不思議に思った私は、さらに食い入るように、位牌に書かれている文字を解読してみました。すると、戒名が書かれている中に確認できた文字は、「清水文人」。
念のため、印刷しておいたホームページのコピーをポケットから取り出し、確認してみると、『諏訪クワガタ昆虫館館長(清水文人)』との文字が!!
「これっていったい...........」

 とりあえず、このことは嫁には内緒にして、黙って宿に向かいました。
その夜、今日あった出来事について、嫁さんと相談したものの、納得のいく答えが出るはずもありません。とりあえず明日電話をして、連絡がついたら行くことに決め、早々に休むことにしましたが、どうもあの位牌が気になって、なかなか寝付くことができませんでした。



 さて、一夜が明け、なぜか少し緊張しながら9時ジャストに電話してみたところ、呼び出し音が2回ほど鳴った後、「はい、諏訪クワガタ昆虫館です!」との女性の明るい声。そして「本日は開館しておりますので、どうぞご来館ください」との返事! 「よかった、よかった」と、直ちに車で出かけましたが、今日は昨日と打って変わって、入り口には営業中の看板がかかり、すでに見学に来ている人もいる様子で一安心! 何か周囲の景色も明るく感じるような気がしました(^^)


 いよいよ、入り口で靴を脱いで中に入ると、「いらっしゃいませ」と若い男性の声が聞こえ、部屋の奥に30台半ばと思われる、やさしそうな男の人が座っておられたので、入館料を払って一通り見学させてもらいました。
それにしても、35年かけて世界中から集めてきただけあって、そうそうたるクワガタのオンパレード!! 国内産のクワガタ全種類に始まり、東南アジアのアンタエウス、クルビデンス、グランディスはもとより、アルキデス、ティタヌス、マンディブラリス、パリー、パラワン、マレー、スマトラ、シェンクリング、もちろん珍しいメタリフェルやチリー、ニジイロ、パプアキンイロもいました。
これ以上詳しく紹介すると、見に行かれる興味が無くなると困るので、中身についてはこれぐらいにしておきますが、外国産クワガタに不慣れな私には、よくこれだけ個人で集めたものだと、ただただ感心するのみです。

昆虫館内部

諏訪クワガタ昆虫館内部

 

オオクワ標本

国内産オオクワガタ標本

 
見学後、館長とおぼしきこの若い男性に声をかけ、「昨日は留守でどうしようかと思ったことや、自宅でクワガタを飼育していることなど、クワガタ話で盛り上がってきたところ、何とこの昆虫館を創設した清水文人さんは、病気でつい最近亡くなられたことを知ってびっくり! 昨日見た位牌は、やはり間違いでなかったのでした。そして、この若い男性こそ、清水さんの息子さんであることがわかって、またまたびっくり!! 
しかしながら、何という出会い! クワガタの標本を見学に来ただけにしては、あまりにドラマチックではないでしょうか?


ところで、息子さんの話によると、自分は元来蝶屋で、クワガタにはそれほど興味はなかったそうですが、お父さんの文人さんがクワガタ一筋で、子供の頃にいろんなところに採集に連れていってもらったとのことでした。
また、文人さんは、生前に出版会社を経営されておられ、仕事を引退した機会にそれまで夢だったこのクワガタ昆虫館を作られたとのことでしたが、「やっとが夢がかなったばかりなのに、一年足らずで亡くなってしまったのが残念」と語っておられたのが印象的でした。私も、是非そのお父さんにお会いしたかったのは言うまでもありません。
それから、この昆虫館の将来に関しては、「自分も仕事を持っているので、年中開館しておくことは難しい」らしく、「7、8月の夏休み期間中だけは、何とか土日以外にも開館したい」と話しておられました。

大喜びの私と息子

 この昆虫館の存在を、インターネットで知ったことを話すと、とても喜んでおられ、「仕事が忙しくて、なかなかホームページが更新できず、申し訳ない」と悔しそうに話しておられました。と同時に、「ぜひいろんなHPにリンクを張っていただくようご友人にお伝えください」とのことでした。

 このような、素敵で貴重なクワガタ標本を集めた昆虫館が、以外と知られていないのは、非常にもったいない気がします。そのためにもぜひ、みなさん見学に行かれることをお奨めします。東京や名古屋、大阪から少し離れておりますが、クワガタ採集に山梨まで行かれる方は、あと少し足を伸ばせばすぐですので、ぜひご覧になってください。ペンションビレッジの中にあるので、宿泊の心配もありません。

 今回、諏訪クワガタ昆虫館を訪問し、クワガタに関する思い入れの深い人の存在を知り、またその情熱の一端にふれることで、思った以上に有意義なひとときを過ごすことができました。クワガタを趣味に持って、ほんとうによかったと思っております。
諏訪クワガタ昆虫館が、昆虫を通じて自然を愛する皆さんに、末永く親しまれることを願ってやみません。


 最後に、今は亡き館長、清水文人さんからのメッセージを伝え、この訪問記を終わることにします。


クワガタムシの世界

胸をときめかせながら歩いた雑木林

そよぐ木々の葉と

きらめくこもれびのなか

甘酸っぱい樹液にひかれて見つけた

はじめてのクワガタムシ

少年時代の淡雪のような幸せと

水色の時間

そんなひとときを私たちは

捜しています

諏訪クワガタ昆虫館


 

諏訪クワガタ昆虫館情報
所在地:長野県諏訪郡原村字原山17217−1689
 電話 :0266-75-3581
 開館日:5/1〜10/30(土、日、祝日)
     (7/10〜9/10 毎日開館)
      10:00〜16:00
 入館料:大人500円
     子供300円

交通 :中央道諏訪南インターより10分。原村第二ペンション村内
      JR中央線茅野駅よりバスで40分。またはタクシーで10分

(注)開館日は変更の可能性あり
  事前に電話にて確認されることをお奨めします。

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