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プロレスの鉄人「ルー・テーズ」がなくなったり、 サッカー・ワールドカップが始まったり、暑くなったり。 色々書きたいことがあったのですが、予定より遅くなりました。 取りあえず、世間の騒ぎに乗るのもちょっとという気もしますが、 ワールドカップ絡みで。 やはり世界の一流同士の戦いはおもしろいです。 死のFグループに限らず、他のグループもどこが来るのか解からない。 現時点で決勝トーナメント進出がほぼ確実なのはブラジルとスペインのみ。 やはり大変な大会です。 4チームで1グループの総当りリーグ形式。 一試合毎にグループ内の優劣がコロリコロリと変わってしまう。 多くの組合せが見れると共に、予想ができない面白さというのが このリーグ形式にはあるようです。 「引き分け」というのも曲者のような気がします。 「引き分け」によって有利になるチーム、不利になるチーム。 どこと引き分けならいいのか。 どのタイミングで引き分けならいいのか。 予選3試合を戦う上の戦略を立てる場合のポイントのような気がします。 最初から引き分け狙いというのは非常に危険な気がしますが。 (しかしこのリーグ戦、おもしろさとか、参加国が増えたからというより興行収入を増やす為の手段の ような気がするな。 なにしろ最初からトーナメントでやるより倍近い試合数だもんな。 ちなみにテレビの放映権料も200億でフランス大会の20倍から30倍とか。 日本も舐められましたね。こりゃ) 空手には、団体戦以外「引き分け制度」は多分皆無だと思います。 リーグ形式も現在では、ほとんど行なわれていないはずです。 (昔、硬式空手の大会で採用されたはずです。) 空手も予選にリーグ戦を取り入れると面白いかもしれないです。 ただし、参加人数100名以上というような大会でこれをやると 優勝するために8試合以上を必要とします。 もし1日や2日でこれをやられたら出場選手は、これは大変です。 決勝近くになるとかなりダメージがひどいでしょう。 しかし逆にダメージを受けない戦術が発達するかもしれません。 良い方にゆけば、相手の攻撃を綺麗にさばき、決してダメージを残さない。自分の技は、的確に当てる。 ただし、これも捌くことのみに神経がゆき、基礎体力をおろそかにしたり、本来の切れのある技で倒すという意識が薄れる恐れもあります。 ひどいケースとしては、ダメージを受けないため、肉をクッション代わりに 身長170cmくらいしかないのに体重110kg に増やしたなんて選手がたくさん出てくる可能性もあります。 日本人なのにベスト8以上は皆120kgなんてのは、これは怖い。 ここは相撲の会場か?となってしまったらちょっと問題です。 ルールや運営方式が変われば間違いなく戦術は変わってきます。 40人前後の参加者が適正というところでしょうか。 最低でも2、3試合経験できるという点でも不完全燃焼の度合いが減るように思います。 逆にサッカーも30分ハーフになるとまた違う戦い方になるような気がします。 オフサイドなど典型的でしょう。(しかし「オフサイド・トラップ」というカッコいい ネーミングの作戦がなくなってしまう。) トラップといえば、個々人の技量・力量とその集積のチームの力量は当たり前に重要として、 空手はもちろんバレーボールや野球に比べても 戦術(作戦)というものが極めて重要な競技であるように見えます。 個々の試合に対してどのような布陣をしくのか。 そこに対して誰をどこで投入するのか。 どのように流して得点に繋げるのか逆に守り抜くのか そうなると選手だけでなく指揮官、その他の役割も重要となります。 何か天下取り合戦のシミュレーションのようにも見えます。 戦国時代の武将が如何にして合戦に勝利するかというのに似ているのです。 その当たりもかっての大国(イギリス・フランス・ドイツなどなど)にも流行る訳なのでしょうか。 さてロシアの第一戦(チュニジア戦)のときです。 解説者の方(確か金田さん)が 「ロシアというのは、体操もスケートも芸術点がすごく高い。 そういう意識が強いんですね。 今のパスなんか見ても美しいですね。」 というような意味の事をおっしゃってました。 おもしろい意見だと感じました。 「身体的能力の違いとは別に国民性というのは間違い無くあるな」とは空手をやっていても感じる事ではあります。 空手の世界でもロシアの台頭は目覚しいものがあります。 厳密に言うとロシアおよびその周辺というところですが。 ロシアの選手は力強く、突きを主体にガンガン来るというイメージがあります。 しかし最近話題のオシボフという選手などは電光石火と言われる上段回し蹴り を必殺パターンに組み込んでいるようです。 残念ながらオシボフの試合は見た事がありませんが、 想像するにひとつひとつの動きが滑らかでかつきびきびしており、 スパーッと蹴りを出す。やはり芸術性が高いものかもしれません。 以前格闘技団体リングスにも参加していた極真のビターゼ・タリエル選手、 空手ではないですが、やはりリングスに出ていたコマンド・サンボのボルグ・ハン選手なども しっかりした技の中に確かに美しさがあったように思います。 「芸術的でなければならない。」と意識してやっている訳ではないでしょう。 ひとつひとつの技をしっかり稽古・研究して その結果として美しい動きになっているのではないかと想像します。 ロシア以外はどうかというと 平均的にみると アメリカ勢は、荒々しくガンガン来ます。力強いです。直線的です。 ただし他の国や地域に比べると戦い方の個人差が大きいように感じます。 ヨーロッパ勢は比較的緻密で、洗練されています。 出入りの瞬間に気をつけなくてはなりません。 同じヨーロッパでもオランダはやや直線的で後ろに下がらない。 個々の技とその繋ぎは早くて正確ですが、体全体の動きが特別早いわけではない。 イギリスは左右の動きも多くスピード感があります。 かと言えば直線の速さもあり、立体的なイメージもあります。 攻守ところを変えての逆転技もよく見られます。 南米(空手ではほぼブラジル)勢はなんとなく柔らかい、 粘っこい技(精神的にではなくあくまで技が粘っこい)のイメージです。 イギリスとは違った立体的動きもします。 イギリス程前後左右に大きくスペースを使うというわけではなく もう少し狭い範囲で前後左右を使い立体的に動きます。 イランなどはアメリカ以上に直線的な気がします。感情が拳にもろに 込められるという感じです。 同じ中東でもイラクになるともっと立体的です。変則も多い。 根っこにあるもの(風土や国民性、思想や何かそんなもの)が大きく影響する。 無論、個人差がありますから 最大公約数的にみるとそうだというところです。 そしてそれらの平均的な国民性と指導者との思想がマッチすると ひとつの形が現れてくるのではないか。 サッカーでもこのような傾向が当てはまるのでしょうか。 注意して見たいものです。 しかしパスひとつを見て「芸術的」とはさすがはプロの目です。 空手と比べるという意味でゆくとファールで倒れたときの反応や ルールがおもしろい。 反則されたとアピールしたり、ときに大袈裟に倒れるというのも 何か最近の空手に似ています。 カットされて倒れて「痛いよ!これはたまりませんよ!審判見てます?反則だよ反則」てな 感じで苦しんでいるのが、反則をとらない判定をすると 「あっそう。やっぱりだめなのね」というようにすぐ立ち上がって走りだすなどは ご愛嬌です。 サッカーの場合はシミュレーションというようですが、 演技ととられると逆に反則を取られるというところがおもしろい。 しかし、ダイジェストでしか見てませんが、アルゼンチンvsナイジェリアでは 倒れるのも時間の無駄とばかりすぐに立ち上がり走り出す選手が何人かいたようです。 また両チームの選手がライン際で倒れて横になりながらも互いにボールを奪い合うという姿もあり その執念には「すごいな」と感心してしまいました。 それに比べると最近は空手の試合をみてても、興奮したり感心する試合が少なくなったような。 ちょっと寂しいです。あるいは私が老けてしまったのか。 極真会館の故大山倍達先生は、以前 「日本では野球の人気がありすぎて他のスポーツを やればもっと素質がある人も野球に走ってしまう。」 と言うようなことをおっしゃってました。 世界レベルでいえば、サッカーに走る子供や青年が どれ程多いことか。 今サッカーをやっていて一流になれなくても他の競技を やればもっと伸びる人が一杯いるはずです。 その中にはきっと空手向きの人もいるでしょう。 体格はあきらかに日本人より勝り、運動能力も高い人達が 真剣に空手をやったらそれこそ世界大会無差別で日本人が 王座を守ることは困難でしょう。 「サッカーやってくれてありがとう」 と言うべきか、逸材を奪われて残念がるべきか。 それにしても世界を見据えるとやはり日本人も 技のみでなく、いかにパワーやジャンプ力が必要となるか。 弱い部分を補って、得意な部分(小さい分小回りが利く、スタミナがある等) でより差をつけるよりありません。 その意味では、40年以上前から「パワーとジャンプ力が大切だ」 という事で稽古にそのような内容を取り入れた大山先生の先見性は さすがと言うべきでしょうか。 ワールドカップに出ている人で空手をやったらおもしろいなと 思った人達を遊びで選んでみました。 やはりスターばかりですがご容赦を。 アルゼンチン・バティストゥータ選手 硬軟併せ持った選手。 得意技はジャンプしての前後左右からの変幻自在の頭突きおよび飛び膝蹴り、飛び前蹴り。 ここ!というタイミングを逃さない嗅覚が抜群の試合運び。 タイミングにより緩急おりまぜた攻撃をしそうです。 スペイン・ラウル選手 典型的技巧派。ただし個々の技の切れが抜群。 魔術的なテクニックで相手を翻弄し、 訳の分からない内にノックアウトしてしまう。 得意技は関節蹴りからのコンピネーション。 ドイツ・クローゼ選手 バティストゥータ選手同様空中戦を得意とする。 やはり頭突きと飛び膝蹴りにプラスし前方宙返りしながらの蹴り (いわゆる胴回し回転蹴りのもっとスゴイ奴)で相手をなぎ倒す。 ラウル選手が柔ならば剛の代表 ただし直線的過ぎる為裏を取られる恐れがある。 かって第2回世界選手権で日本勢をおびやかしたハンス・ラングレン (ロッキー4でロシア人ボクサーを演じた俳優) のような大型選手になる可能性大。 イングランド・ベッカム選手 アルゼンチン戦では、偶然と思いますがもつれ合ったところで しっかり相手に肘打ちをかまして鼻血を出させてました。 技術戦、金的・顔面込みの乱打戦、場外乱闘 「なんでも来い」のオールラウンドプレイヤーになるかも。 得意技は一応なんでも一定以上のレベルでできるが、回転しての肘うち。高度なテクニックです。 毎試合ボルテージの高い試合を提供するプロ向きの選手。 同じくイングランド・オーエン選手 前後左右のすさまじい動きで相手をかく乱し、スピーディな技で 攻めまくる。 ラウル選手が静の技術とするとこちらは動の技術 普通は、団体戦をやれば間違いなく先鋒の切り込み隊長 もしこの5人で団体戦に出場すると順番はどうなるか。 普通はオーエン⇒ラウル⇒クローゼ⇒ベッカム⇒バティストゥータ のようですが、ベッカムとオーエンを入れ替えるのも面白い。 それとも勢いを買ってオーエンとクローゼを入れ替えるか? いや〜本当くだらん想像をしてしまいました。 しかし競技としては、こんな選手が出てきて欲しいものです。 はてさて、冒頭にも述べたようにいったいどこが上がってくるか混沌としてます。 空手の大会でも、優勝候補、ベスト8候補など10人前後の候補が挙がりますが、 それらの人がすべて上位に入賞することは意外と希です。 毎年のようにその内何人かが、1〜3回戦で敗れベスト16にも残れないとう状況が起こります。 そしてダークホースとして突如上位に食い込んでくる人が出てきます。 今回もフランスはもちろん、優勝候補最右翼と謳われたアルゼンチン、あるいはイタリア あたりでさえ危ないです。 いったいどこが上がって来るのか。落ちるのか。 前回大会のクロアチアのようにダークホース的に上がってくるところがあるのか。 日本はどこまで行けるのか 楽しみなところです。 |
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次回以降はまたワールドカップ絡みの話しかもしれません。 先に挙げたルー・テーズの話しもどうしてもしてみたのですが。 本道の空手の話もやらねばなりませんが。 ひとつ前の記事 |