ニュースで、気象関係の出来事を知らせる場合の日本語は、専門用語や規則で決められている表現と、一般の表現とが入り交じるせいか、全体としてかなり妙な表現になることが多い
(→「平地の多いところ」、「〜来る」の乱用)。
聞くところによると、雨の強さを表現する形式として気象庁が定めているフレーズの一つに「傘を差してもぬれる」というのがあるらしい。
これ、強い雨のことらしいのだが、俺なんぞは霧雨を連想してしまった。そういう強さの雨なら、そもそも傘がさせないのではないか?
「暑さの峠、そろそろ見えてきました」という表現を聞いた。
これ、暑くなるのか涼しくなるのか。
どうもキャスターは涼しくなるというつもりだったようだが、「峠が見えてくる」のは上に向かって登っているときだろう。わずかとは言え、まだ暑くなると考えるのが普通ではないか。