「そこが知りたい」
スイス旅行も3回となり、この国の旅行事情も少しは判ってきました。
そこで、初めてスイスに行こうと思っていらっしゃる方の為に、私達がどうしたものかと思案した事柄を、
思いつくままに書いてみました。独断や偏見が入り混じっているかも知れませんが、その節はご容赦下さい。
1.水道の水は飲めるか
飲めます。ただ硬水なので、現地の人はミネラルウォーターを飲む人が多いです。
旅行者は短期間なので、水道水でも問題ないと思います。アルプスの水ですから、とても美味しいです。
ミネラルウォーターは、スーパー或いはCOOPで買うと、1.5LボトルでCHF1.2、0.5LボトルでCHF0.75と非常に安いです。
ですから大瓶で買って、小瓶に入れ替えて持ち運ぶようにすると良いでしょう。
レストランでは、ミネラルウォーターとビールの値段がほぼ同じですから、ついビールになってしまいますが、
飲み過ぎには注意しましょう。
ホテルでのディナーの時がちょっと困ってしまいます。と言いますのは、周りの外国人は必ずミネラルウォーターを注文します。
ウェイトレスに“ミネラルウォーターは?”と聞かれて要らないと断るのは勇気がいります。ここは鷹揚に振舞って注文しましょう。
私達がスイスのホテルで、水道水を頼んだ所が2ヶ所ありました。ひとつはダヴォスのホテルで、ここはガス入りのミネラル
ウォーターしか無かったので、水道水(ナチュラルウォーターと云う)を要求したら、ピッチャーに入れて持ってきてくれました。
次の日からテーブルには、ちゃんとピッチャーが置かれていました。
あと一軒はグリメンツのホテルで、隣りのフランスの若者達が水道水を頼んでいたので、それに便乗しました。
シャモニーのホテルは、最初からピッチャーがテーブルにデンと置かれていますので、ミネラルウォーターを頼む必要はありません。
山の反対側は“エヴィアン”ですから当然でしょうね!
2.持って行くお金はどうしたら良いか
メインはクレジットカードにすべきです。ホテル代、鉄道或いはロープウエイのチケット等もカードで買えます。
但し、CHF20以下の少額の場合は嫌がられますので、止めておきましょう。
現金は日本円で、昼食代や雑費として一人一日当り2〜3,000円の見当で持って行けばよいと思います。
スイスフランへの両替は、空港や駅の窓口、銀行など、何処でも出来ます。現地の方がレートが良いので、日本で両替してゆく
ことはありません。一日目の到着時間が遅い場合には、少額だけ日本で換えて行くことをお勧めします。
現金を持ち歩くのが不安な人は、スイスフランのトラベラーズチェック(T/C)を日本で購入して行けば良いでしょう。
私達は今回の旅行で、T/Cを予備に持って行きましたが使いませんでした。現金を2人で分割して持ち歩きました。
3.鉄道の割引切符は何がお得か
@スイスパス(鉄道、ポストバス、湖船がフリー。登山電車やロープウエイは25%割引。4,8,15,21日、1ヶ月用がある。)
毎日、電車やバス、湖船で出歩く人に向いています。ただ登山電車やロープウエイを多用する場合は、スイスカードや半額カードな
どとの損得比較したほうがよいでしょう。
Aスイスカード(スイス入国地から目的地までの往復はフリー。その他の日はどんな乗り物も50%割引になる。有効1ヶ月間。)
1箇所滞在型の旅では、最も徳用です。空港からの距離が離れているリゾートに行く時は、割安感が大きい。
B半額カード(1ヶ月間有効でCHF90。どの乗り物も50%割引で買える。)
Cスイスフレキシーパス(1ヶ月間のうち自分が選んだ日だけフリーになる。3〜9日間用がある。)
今回の旅行では、スイスパス(2等)1ヶ月用と半額カードを使用しました。金額だけでみれば、半額カードだけでよかったのですが、
キップを買う面倒やベルニナ特急、氷河特急など長距離列車に乗ることが多かったので、スイスパスも買ってしまいました。
登山電車やロープウエイに沢山乗ったので、スイスパスで買うよりも、半額カードで買った方がカード代CHF90を費やしても約70フ
ラン割安でした。
’99/1にツェルマットとサースフェーに行った時は、スイスカードを使用しました。このケースではスイスカードが最も経済的でした。
なお、「スイスパスやスイスカードはスイス国内では売っていないので、日本の旅行代理店で購入して行くように」と、書いているガ
イドブックがありますが、チューリッヒ空港やジュネーヴ空港の他、主要駅でも買えます。日本で買うよりも安いです。
割引切符については、スイス国鉄のホームページ(www.sbb.ch/pv/sts_e.htm)に詳しく載っていますので、参照して下さい。
4.ホテル予約の文例
ミューレンのホテルに予約のFaxを入れた時の文例と、それに対してのホテルからの返信文を提示しますので、参考にして下さい。
ミューレンのホテルの返信は、他のホテルに比べて最も具体的かつ模範的な返信文でした。キャンセル料についても記述してある
のは、このホテルだけでした。返信文どおりの好感の持てるホテルでした。
クレジットカードの番号は最初から知らせない方が無難です。相手側から要求されてから知らせればよいのです。
カードNo.は、セキュリティに不安があるので、E−mailでは絶対に送信してはいけません。Eーmailで予約を入れた場合でも、カー
ドNo.はFaxで送るようにしましょう。
キャンセル料については、急に行けなくなった場合を考えて、予め確かめておいた方がよいでしょう。
2年前に、シャモニーに行く予定を立て或るホテルに予約を入れたのですが、念のためキャンセル料を訊ねたところ、下記の返事が
来ました。余りのベラボーさに驚いて直ちに予約を取り消しました。この旅行は定期検診で精密検査をすることになり、取り止めにな
ったので、被害に遭わずに済んでホッとしました。
DATE OF CANCELLATION CHARGE
More than 28 days before arrival no charge
between 28 and 21 days before arrival 30% of the total amount
between 20 and 14 days before arrival 50% of the total amount
less than 13 days before arrival 100% of the total amount
もっと色々と書きたいことがありますが、長くなりましたので、この辺でひとまず終わりにします。
スイスに関する資料は、スイス政府観光局に豊富に揃っていますので、旅行前に訪れるとよいでしょう。
スイス政府観光局 : 〒105-0001 東京都港区虎ノ門5-2-6 虎ノ門第2ワイコービル3階
Tel : 03-5401-5406
Fax : 03-5401-5427