32. 苗場山 (2145m)
(’58/9,’59/10,’60/9,’65/10,’68/9,’07/9 登頂)
信越国境に位し、あの航空母艦の様な堂々たる風姿を誇る苗場山は、また豪雪の山、そして夏には、 広大な頂上に展開する池塘と高山植物によって、際立った存在を示している。 しかしながら、丈余の豪雪に耐え抜いてきた猛烈な藪は、二、三の一般コースを除いては、 私達の進入を容易には許さない。 スキーとお花畠の“苗場”は、ゆるやかなスロープに連なつて、おとなしそうだが、ひとたび荒れた時は、 その様相を一変する。ここに消えた人の殆んどは、発見すら困難であつた。(「山靴」No.66より) 1958年8月18日、我らの山岳部唯一の女性部員であった吉田セツ女史が、この山で遭難死された。 部報「山靴」の追悼号の発行当時、たまたま私が編集担当でしたので、今回はこの追悼号をベースに作成 してみました。
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山を愛し 人を愛し ひとり山に逝きし 幸すくなかりし 友を悼む (「山靴」No.66より) |