77.甲斐駒ケ岳 (2966m)

(1959年4月12日登頂)

「日本アルプスで一番代表的なピラミッドは、と問われたら、私は真っ先にこの駒ヶ岳をあげよう。その金字塔の本領は、八ヶ岳や霧が峰や北アルプスから望んだ時、いよいよ発揮される。南アルプスの巨峰群が重畳している中に、この端正な三角錐はその仲間から少し離れて、はなはだ個性的な姿勢で立っている。まさしく毅然という形容に値する威と品をそなえた山容である。」・・・・・深田久弥著「日本百名山」より抜粋

甲斐駒ヶ岳には、皇太子御成婚式の特別休日を利用して登ったので、特に印象深い。しかし、この時は鋸岳の岩峰登攀が主目的でした。駒ヶ岳頂上は霧に包まれていて、お目当ての北岳の眺望は得られませんでしたが、鋸岳を踏破できたことで、大満足の登山でした。詳しくは当時の会報に掲載した山行報告をご覧下さい。いま読み返すと、青臭い文章に赤面しますが、現在の作文能力は全く進歩していないことも判って、愕然としてしまいました。
「コースタイム」
(4月10日) 富士見駅6:00→武智温泉7:30→中川出合11:25→岩小屋14:30
(4月11日) 出発6:30→横岳峠7:30→三角点ピーク9:45〜10:30→第一高点12:10→風穴13:00→熊穴沢14:30〜15:00→第二高点16:00→三ッ頭山18:00→六合小屋18:50
(4月12日) 出発7:15→駒ヶ岳8:50〜9:10→七文小屋10:10→五合小屋11:15〜12:15→笹ヶ平13:30→駒岳神社15:00→横手15:30
地図は深田久弥著「日本百名山」よりcopyした。(赤線が辿ったコース)

(写真は白黒写真をセピア色に加工したものです)

釜無川を遡る にわか雨にアメセコのポンチョを被る
遠くに見えるのは仙丈岳? 小休止
ワカンジキを履く 雪壁をステップを切りながら登る
雷鳥の保護色はまだ白かった トラバース
岩と雪の稜線を往く 甲斐駒ヶ岳
帰路の黒戸尾根から振返って仰ぐ駒ヶ岳

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