15.鳥 海 山 (2240m)
(1965年5月3日登頂)

学童疎開地で毎日眺めていた山 : 鳥海山
昭和19年(1944年)8月、小学校3年生の私は学童集団疎開で、山形県の日本海に面した湯野浜温泉にやって来ました。
到着して海岸に出て見ると、その裾野を日本海に落した優美な山容が目に入りました。
咄嗟に「富士山が見える!」と叫んだのですが、はてな富士山が北の方角にあるのは変だと気が付きました。それが、出羽富士と謳われる「鳥海山」でした。
山でも街でも方向オンチな現在の私にしては、小学3年生当時の方向感覚の鋭さが信じられません。

登山を始めてから、鳥海山はどうしても登ってみたい憧れの山になりました。その機会は、初めて見た時から19年後にやって来ました。
昭和37年(1962年)3月、山岳部のY先輩とF君の3人で、吹浦口(海抜0m)からスキー登山を試みましたが、この時は雪の状態が悪く頂上までは行けませんでした。
しかし、日本海に飛び込んで行くような滑降は、スキーの醍醐味を充分に堪能させてくれました。
この時の記録を、Y先輩がきちんと保存されていましたので借用しました。そして、山行報告及び写真を本H.P.に使用する許可を得ました。下記をクリックすると、41年前の鳥海山の様子を知る事ができます。
             ’62年3月「吹浦口からのスキー登山」

昭和40年(1965年)5月連休に2回目の挑戦で、湯の台口から登頂しました。この時のスキー滑降は、
私の山スキー経験の中でも、ベストと言える程の豪快な滑降を味わうことが出来ました。
下記のサムネイル画像は、この時の記録写真です。
滝の小屋 小休止 頂上方面を望む
重荷を背負って 滝の小屋付近で一滑り 最高峰“新山”への登り
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