2ヶ月目     10月25日    ライカトーン   タイ のお祭り、 ライカトーンフェスティバルが開催される。 ムエタイ、タイ演劇、タイ料理を楽しむ。 どこの国にもその国の舞踊がある。 きっと人間にとって本質として踊りたくなるようなにかがあるのだろう。 オーストラリアにいながらタイランドのことも知る事ができる オーストラリアはそういう国なのだろう。 周りの雰囲気もあり、この日オーストラリアにきて、初めて ビールを飲んだこともあり、とても気持ちよかった。
 
10月31日 ハロウィーン   ちまたで噂のドラキュラとフランケンハロウィーン。 ホームステイ先の子ども二人が、仮装していた。 1人はドラキュラ風。もう1人はフランケンシュタイン風。 その子の友達が迎えに来て、パーティに出かけていった。 帰ってきたときには、袋いっぱいのお菓子を抱えていた。 僕にも少し、わけてくれた。 子どものうちから、いやそれとも子どもだからできるのか、化粧といい、服装といいすごかった。もちろん外見だけでなく心までも。僕はおどされ、襲われた。
 
11月 3日 Ipswich

見にくいけれど岩に書かれたアート先生の薦めで隣町のIpswichにアボリジナルアートを見に行く。オーストラリア先住民のアボリジニのえがいた絵で人間や動物を抽象的にえがいたものや幾何学的な線画など、先住民たちの神話や信仰が反映されており、日本人にはまず描けない絵だとおもう。とてもその発想が興味深かった。オーストラリアではアボリジニに対して賛否両論に別れている。政府が生活費などを補助し過ぎているため、逆に自立が出来なくなってきているなどと。 初めての電車での遠出だった。 ホームステイファミリーはなぜそんななにもない田舎町に行ったのか不思議がられる.。
 

11月6日   休みの日は、午前中ホームスティの子どもとビデオをみる。トイストーリーやライオンキング、オペラ座の怪人など。ライオンキングは日本の手塚治虫が描いたジャングル大帝をもとに作られたと説明したが、うまく伝わらなかったみたいだ。子どもが笑っているところで、自分が理解できなくて笑えなかったときは、くやしかった。
 
11月9日   この頃になると土日はシティにある図書館に行くようになる。個人用の机はいつもいっぱいであった。でもそのほとんどが明らかに留学生であろうと思われる人たちで、不思議な感じがした。もし、日本で同じような状況があれば、日本人はあまりいい気がしないのではないかと思う。 また学校が12月の初めで終わりになるためアルバイト探しを始める。とりあえず、ホームステイ先のファザーに履歴書の書き方や仕事の探し方を教わる。履歴書は実際一番上の息子が使用したものを見せてもらえた。また学校のコンピュータールームで英語と日本語の履歴書をつくり、英語の履歴書は、学校の先生に見てもらい訂正してもらった。クラスの中で、仕事を探していたのは、僕とブラジルの人だけだった。
 
11月15日   学校の先生の家でホームパーティをする。 クラスメイトが各々自分の国の料理を作りみんなで食べる。韓国料理は特においしかった。 辛いことをのぞけば、使う食材など日本と似ているなと思った。あまり料理の得意でない僕は味噌汁を作った。作ったといってもインスタントでお湯をいれればいいだけのやつである。お湯の量を間違えたのか僕自身おいしく思わなかったが、その場にいた味噌汁を知らない人たちは、おいしくたべてくれた。間違った文化が伝わってしまった瞬間である。 この日は信じられないくらい暑く、この先どんなに暑くなるのか心配だった。
 
11月19日   ホームステイ先の子どもに折り紙をおってあげる。折り紙はオーストラリアの小学生の間ではかなりはやっているらしい。 以前何度か折っていて、その時は鶴や、やっこだこ、紙飛行機を作っていたけど、そのうちその子は学校の図書館から折り紙の本をかりてきて、恐竜や見たことがないようなとかげなど作ったことがないものまで、作るはめになってしまった。
 
11月23日   この頃になるとバスにも大分なれ、シティやチャイナタウンへ出かけるようになる。バスはマンスリーチケットをもっていたので時間があれば、いろいろなところへ出かけるように心がけていた。また日本の職業安定所であるオーストラリアのCESに通う。 コンピューターが何台かあり、そこに、探している仕事の業種や地域をスクリーン上でタッチすれば、簡単に検索できる。それで気に入ったのがあればプリントアウトをし、それを係の人に持っていき、適性を見てもらったり、アポイントをとってもらったりする。来月がクリスマスということもあって、サンタのぬいぐるみを着る仕事があったがそれ以外は、年齢が決められていたり、技能を必要とするものが多かった。 一般留学生にとっては、あまり効率のいい探し方ではなかった。
       
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