KI DS


presented by 「B girls」

NO,6「くじら」


−おまえらか?琥珀を救いに行くのは−


海底から響くような声がする


そしてさらに激しい水音をたてて
くじらが姿をあらわす



−おまえらか?琥珀を救いに行くのは−



「な、なんか変ですよ。このくじら」
サニアはちょっとひきぎみにそれをみる。

「変ね。」
マリィはくじらにつめよる。

「そうです、やっぱ変ですよね!」
キャップにも常識があったのねっ と、サニアは感心した。

「ここにはシロナガスクジラは生息しないはずよ!!」
びしっと指差してちょっとポーズをとった。

「ちがいます!なんでしゃべるのかってことです
それにペンダントがくじらに!!」

「ああ、なるほどね そうともいうわ」


「はは、おっもしろぉい♪」
シエラはくじらの上にのっていた


−ほんとうに..おまえらがいくのか?...−
くじらは不安そうに疑わしそうに3人と
それでも起きない1人をみる


「いくけど」
「い、いきますよ」
「そのつもりよぉん♪」


−ふ、不安だ−



−ま、まあいいか−
わりとドライな性格のようだ



−私の使命はだいだいあの一族をお守りすることにある。私はいわゆる守り神だ...
いくどとなく命をかけて戦い..って、きけーーー!!−


マリィは飽きて爪の手入れをはじめてしまっていた。
「要点だけかいつまんでおねがいできる?」


−ここからいいところなんだがな...しかたない
...琥珀のいる場所はわかっている案内しよう−


ざばざばと水をかきわけてすすむくじら。
その後を追う小型偵察船。




ようやくヤナギが夢の国からもどってきて
はなしの一部始終をきくと

「...なんだ、みんながいってたこと全部正しいな..」
といった。

「どこがぁ?」
シエラが尋ねると。

「..あのペンダント、たしかに居場所知ってるし
しゃべったし、投げていいものだったみたいだし....」

「たしかにねぇ♪
でも、べつになげなくってもヘいきだったんじゃなぁい?」

「私だけ間違っていたという事か??」
ヤナギが怪訝そうにいうと

「だぁいじょうぶよぉ、マリィちゃんも同類だから♪」

「...それって追い討ちだぞ...」


あははは、っというシエラの笑い声が潮風には
非常に不釣り合いであった



風とくじらのしぶきをうけて進む船。



「城長洲(しろながす)君、たのんだわよ」
マリィはかってに名前をなづけてしまったようだ。


−...やめてくれかりにも守り神なんだぞ−


「いいじゃない〜城長洲くん♪にあってるわよぉ」
似合ってるっていわれても逆にこまるんじゃなかろうか?


「城長洲君、もうちょっと速度ゆっくりおねがいします」
とうとうサニアまでいいだす始末。


「...もうあきらめな..城長洲..」
ヤナギの一言で彼の名は全会一致により「城長洲」
となったのだった。


−...−



次回につづく


シロナガスクジラは地球で1番おおきい動物〜99/7/30


あとがき

新キャラ登場。

城長洲くん。
たぶん彼にもほんとうはすごい本名があるんじゃなかろうか?

ルイとか?
ダスペルージュとか??
ポセイドンとか?
アカイルェゼットとか??

そんなかんじですかね(笑)

今回もやんごとなきマリィ様の活やくをどうもありがとう!
シロナガスクジラの生息地域を知っているなんて意外と博識(はくしき)だったんだね。
さすが海賊!
バックミュージックもうやめようかと思ったけど、くじらが出てきたのでもう少し続けます。
聞きあきた方、もう少しがまんしてくださいね。
城長洲・・・本名知りたいですね。
                                                                                                                      EYES


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