K
I DSpresented by 「B girls」
「ちょっと、まだ歩くんですか〜もう無理です。腰が痛い。」
ここは森のなか。見渡すかぎりなにもない。そんななかサニアの声がひびく。
「はは、サニアちゃん!がんばって♪」
「お気楽に言わないでよ、あんたなんか ひとつもってよ。」
「魔道士は体力がないって そうきまってるのよん♪」
「浮いてるくせに!ケチ!」
シエラは地上5cmのところで浮いている。
普通は長時間もつ浮いていられるものではないのだが。こうもしょっちゅう浮いていられるとすごい
のかなんなのかよくわからなくなってくる。
ふと先頭をあるいていたマリィがうずくまる。
荷物を持ったヤナギがマリィにしゃがんでたずねる。
「あ…、艦長 どう、したの。」
「ブーツの紐が きにくわない!やっぱりやりなおす。」
「またなのぉ、マリィちゃん今度はしっかりやってよ。」
「こう二回も三回も、なおして進んでたらどこにも行けないですよ、きゃっっぷー」
「サニア…五回めだよ。」
「どっちでもいいじゃない、三回でも五回でも。」
「うん、でも 一応。」
やっとのことであみあげブーツを攻略すると、一同は歩き出した。
「こんなとこあるいてどうするんですかー。なにかあるんですか?」
「さぁ?」マリィの気のない返事にとうとうサニアはマイクをとりだし一気にたたみかけた。
「あのですねえ、だいたいなんでキャップが偵察についてくるんですか?」
「だって、おもしろそうだし。」
「普通、キャプテンてーのは母船−この場合はですね”フレア”にのこるべきです。
それなのに、あなたはーー。」
まだサニアの話はえんえんつづいている。
「はぁー、サニアちゃんこれさえなければとぉーっても好い人なのに。」
「うん…あと方向感覚がよくなるとね。」
シエラとヤナギはそっとみまもった。
あまりの大音量にマリィもくじけかけている。
「−それにですねー、普通は」
「あ、サニアあんなところに”反町さん”が!」最後の望みをかけマリィはつぶやいた。
「いるわけないのに…。」
「くるしいわねぇ、そうとうおいつめられてるのね♪」
ヤナギとシエラが同時にいった。
「え??どこ?」きょろきょろあたりを見回すサニア。
「いねえっての。」つっこむ一同。いつもと立場が逆転した貴重な瞬間である。
「キャップーー!」
「あ!ブーツが」
「もう、ごまかさないでください!」
「なに?!私のブーツがどうでもいいっていうの?!このブーツはねえ私のおじいちゃんからもらった
たーいせつなもんなのよ!」
「は、はあ。」
「それにね、ブーツがきちっとすることこれこそすべてのはじまりなのよ!!」
「は、はあ。」
「はあ、じゃない。はいといえ!はいと!」
「はい!」
いつのまにか立場が逆転している。
「ブーツこそ宇宙のはじまりだといってもいいくらいよ!それをあんたは!」
「はい。すいません。」
「おじいちゃんはよく言ってた”ブーツのしたにこそおしゃれしろ”ってだから私はおじいちゃんを
真似してペディキュアもぬった!それなのに!」もう訳の分からない方へと話がとんでいる。
はいっとうなづかざるをえない状況。
サニアはわかってはいと言っているのだろうか?
「あらぁ、マリィちゃんがこわれたわ♪かわいそうにサニアちゃん。
ところで本当に”キャプテンX”はペディキュアぬってるのかしら??」
キャプテンXとは先代のキャプテンつまりはマリィのおじいさんである。
「さあ…?どうだったかな」
いちばんキャプテンXと面識のあるヤナギもそこまではしらないであろう。
「ああ…つめの紫と白のストライプがお気に入りだったなぁ…。あれはペディキュアっていうのか。」
げっ…ほんとうにぬってんのかい!
「で、でもですねえ。やっぱりキャプテンは普通母船に−。」
サニアはやっとのことで はんげきたいせいにもどった。
「いやねぇん、サニアちゃん。それは普通でのはなし(笑)」
・・・・・・・・・・・・・・・
「そっか、普通の場合だった。そうだ。この人に普通は
つうじないんだ」
「…やっときずいたか(笑)」
「わかりました。もういいです、っって
キャップ?」いつのまにかマリィの姿がない。
「あれぇ?どこいっちゃったのかしらぁ?」
「…お年寄りのいるところ…艦長ありだよ。」
ヤナギがさした先には困った表情のお年寄りと… マリィがいた。
「かわりみはやいわねぇ…。なんでこんなとこに人がいんるのかしらぁ?」
「…”セント・ルティ島”…だよねえ…ここ? 」
「ゼぇぇったい、あやしいよ。あの人」
「どうしたんです?私なんかでよかったらどうぞなにか言ってください。」
マリィがこうはなしかけているところだった。
いつになく親切な態度におびえる二人。
ヤナギはなれているようだ。
「さぁ、いくわよぉ!みんなぁ!」
どこへ?と困惑気味の三人。
「きいてなかったのお、このかたをお送りするのよお!」
とうとうそのお年寄りをおぶってあるきだした。
「えぇー、キャップ本気ですか」ひきつる顔。
「あらぁ、マリィちゃんて
しんせつ♪歩きやすいように木、もやそうか?」左手から炎をちいさくだす。
「艦長お年寄りみるとみさかいないからな…(ああ、荷物も重い
やすめるとこにいきたいなあ)」
「ほらあ、とっととくる!!〜自慢のブーツはおじいさんのブーツ♪おとこもののブーツ♪
〜なぜか私にピッタリサイズ♪」
マリィの不気味な歌が森にひびきわたった。
♪〜宇宙のひみつはちみつなはちみつ〜♪ 〜12・15
あとがき
はは、どうですかね?
つづきみたいってリクエストがあっていっきにまとめた。ちょっとざつ?
いつか「B girls」とマリィたちの討論会みたいな番外編かいてみたい。
いつになることやら… キャプテンXはすごい人です。
はい、みんな注目!!ってかんじです。
こゆいキャラです。 「B girls」内でもかなりすごいひとだぁってわだいさっ!
(それ作り出したのはわたしらか{笑})
まぁ、みすてないでやってくださいね。
じかいをお楽しみに
第二回はすごい波乱ですね〜。わたしも初めて読んだときは爆笑(ばくしょう)しました・・・
やっぱりマリィはすごいですね。ぶっとんでます。ブーツを語るか?迷ってる時に。
あ、でも彼女にふうつは通じないんでしたね。
マリィは2代目キャプテンなのですが、そのおじいちゃんにあたる初代キャプテンX
(決して”ペケ”ではない)は、彼女以上です。
マリィやヤナギはよく
Xのことを語ってくれると思うので、チェックしてくださいね。
壁紙はモヨウをのこして、色を変えて作ってみました。いかかでしょう?DIVA。
なかなかキレイでしょう?今回はこの壁紙をあなたに捧げます。今回もありがとう。
EYES
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