KI DS


presented by 「B girls」

NO,1 「帰り道」


「…キャップ、ここどこ??」


泣く子も黙る、子供によっちゃあ笑う、”シリウス”に属するサニア(趣味は艦内アナウンス)は
小型船のコントロールルームでキャプテンである、マリィ(宝物はレオナルド)にたずねた。

「え、えーと?さあ?このへんじゃない?」

マリィは塗りかけのマニキュアをいったん置くとてきとうに古ぼけた地図を指差した。
黒ずくめで夜道では絶対会いたくないような格好をしている。
ちなみに夢は「世界を我が物に…」だそうだ。
そんな適当な応対にサニアは

「ええ?!」っと本気にしてしまったようである。茶色いショートボブの髪をつかんでホントにぃ?
といった風だ。

「マリィちゃん、適当に言っちゃだめよぉ。」

突然ひょっこりと顔をだしたのはシエラ(好きな食べ物はいちご)である。
かなり露出度の高い服で大きなマントをはおっている。
左手にもった杖でマリィをつつく。
シエラはアカデミー卒の魔道士をめざしているいわゆるエリートである。
今日も自慢のストレートの長い髪をなびかせお気楽そうである。

「で?ああ、ふーん、今はここよぉ!マリィちゃんたらしっかり。」

シエラはパネルと古ぼけた地図をみくらべるとさきほどマリィが指したところとはぜんぜん逆を指した
能天気にみえてもなぜか大抵のことはできるのがなんだかくやしい。

「ここ?ここってことは母船の”フレア”までは…キャップどれくらいですか?」
こりずにサニアはマリィにたずねる。

彼女たちは”シリウス”という海賊でキャプテンであるマリィのおじいさんがその初代キャプテンである。
”シリウス”は現在女性のみという一風かわった集団で、近頃はそこら一帯の海のパトロールまでやっ
てしまて、人々にすっかり愛される存在となっている。
”シリウス”のキャプテン マリィ曰く
「とりあえず世界征服への第一歩だわぁん(はーと)」だそうである(?)。
今日、4人は対立している海賊(こちらは海賊業を営んでいる)を偵察にいったかえりだ。
本来の操縦者を母船”フレア”にのこしてきているので今日の操縦者…サニアの本来の仕事ではない。

「それよりシエラ。」

軌道修正をさらりとおえたサニアはふとふりかえった。
マリィは手にマニキュアを塗るのを終え、ブーツを脱いで足にぬりだしたようだ。

「なぁに?サニアちゃん?」にっこりとシエラが返事をする。

「ヤナギは?」

「ああ、ヤナギちゃん?ヤナギちゃんなら月ながめてぼーっとしてたわよぉ。」

さきほど4にんといったがヤナギ(AB型)というのがその四人目である。

「ヤナギ…操縦の代理はヤナギの仕事なのに…」

この日はちょうどよく晴れた夜だった。

「まぁまぁサニアちゃん、あっ、きたよ」

とろとろ歩いてくる。歩くのが遅ければ食べるのも遅い。
それでも一応シリウスの技術者だ。
ただいま小型の銃を開発中の疲れ気味である。

「ヤナギ!!操縦!」

「え??」

「ヤナギの仕事でしょう、もう」

「あれ?そ、だっけ?」

「そうだよ」

「あ、そんな気も、するなあ」あまり反省しているようにはみえない。

「で、誰やってくれたの?」

「サニアちゃんだよぉ♪」シエラがいつものお気楽な調子で言う。

「え?よくまよわなかったね、いやサニアって人よりも方向感覚が…」

「う、ヤナギ痛いところをつくね、でも知ってて外出る?」

「やっ、だから、‥悪い。」

ヤナギがそういったころだった。
ふありふあり、とした白いきりがあらわれた。

「なんだ?!これ?まさか道間違えた?!」

mary.jpg (2371 バイト)  sania.jpg (2024 バイト)  siriusu.jpg (1749 バイト)  siera.jpg (1961 バイト)  yanagi.jpg (2060 バイト)
キャプテン マリィ            サニア                 シリウスマーク            シエラ                    ヤナギ

サニアがパネルのあたりにかけよる。
ヤナギとシエラはパネルを見つめた。
マリィはそれにも気がついてはいない、足に塗り終えた満足感にひたると、今度は何やら抱えられるほ
どの大きさのごつい機械をもちだし磨きはじめた。

「天使には性別がないのだという。性をも超越した美しい天使にあえるかもしれないな。」

ヤナギが唐突にシリアスモードにはいった。

「はぁ?天使ってどういうこと?」

サニアの頭の中では?マークがいまや4万匹をこえるいきおいで増殖しはじめていた。

「いやねぇ、サニアちゃん私たちがいるのはここよぉ」

トントン、っと左手の杖でパネルをたたく。
その場所をサニアはのぞきこんだ。

〜セント ルティ島〜とそこにはかかれていた。

「え?もしかしてあの‥」

「そうそう、人々が恐れうやまう島、人なんかちかずかない(笑)」

「うそ、(笑)って場合じゃないよぉ」

「カメラもってきてよかったぁ♪」

「(ねむい)…たいへんだ月も見えないし、”フレア”から遠いし、っていうか逆だしね」

「ふっふ、れおなるど…」

誰の声ともわからぬ声が(だいたい察しはつくでしょうが)とびかった。
5分後やっとやっと事態の変化に気がついたマリィの、

「だぁって、やっぱり困難ってやつは世界を狙うものにふさわしいわ。大きいことをなそうとする選ば
れた。ごくごくごく一握りの人間の宿命ってやつかな。ほっほっほっほほほほ。」

っという一言で上陸という結論にたっした。

次のページへ


HAPPYBIRTHDAY なあなたに捧ぐ〜11・23


あとがき

ええっとギャグって初でして難しいです。
ふだんはシリアスなの書いてるんでね。
一人ではとうていかきおえられそうにありません。
数名のスタッフの意見を借りたいとおまいますのでスタッフを「B girls」(勝手に命名しちゃいましたが)
と呼ぶことにしちゃいました。(もちろん私も含みます)
おもに書くのはEYESとちがってもろに文系人間のでぃば(DIVA)です。
どうぞよろしゅう。

では、次回がよりはちゃめちゃであることを祈って(笑)


こ、これは・・・あえてEYESは何も語りません。。。絶句(ぜっく)・・・
あ、でもなにはともあれ、DIVA、どーもありがとう。確かに わらえますねー
これを読んだ方、EYESのと比べちゃ だめですよ。わたし理系・・・


DIVAに感謝を込めて・・・key board by EYES


DIVAのホームページへいこう
ここにはDIVAが書いたほかの小説が読めます。
DIVAはただいま封神演義のボイスをぼしゅうしています。


扉にもどる   〜小説〜にもどる