ビール造りに役立つブックス

以下の紹介している本は、書店やインターネット(Amazon.co.jp楽天ブックスなど)で購入できます。
(本の表紙をクリックすると別ウインドで拡大がでます)


にぎやかな天地(上)

著者:宮本 輝
出版社: 中央公論社
ISBN:9784120036668
サイズ:単行本19.5cm×14cm
発行年月:2005年9月30日 
価格:1,600円+税 
ページ数:370
日本の発酵食品を後世に伝えるための豪華限定本を作るという触れ込みが気になり読破しました。確かに発酵食品の取材の話もところどころには出てきますが、全体としては主人公と関わりあう人々との人間ドラマがメインテーマとなっています。以下帯部分の印刷内容です。

32年前と7年前の、ある「死」が青年編集者・船木聖司に今、にぎやかな“時間”を運んでくる…。
船木聖司は、謎めいた老人・松葉伊志郎の依頼により、豪華限定本の編集・製作を手がけている。今回の依頼は「日本の発酵食品を後世に残すための本」である。糠漬、熟鮓、醤油、鰹節…。日本各地を取材する聖司は、微生物の偉大な営みに魅せられていく。
第1章〜第5章まで

にぎやかな天地(下)

著者:宮本 輝
出版社: 中央公論社
ISBN:9784120036668
サイズ:単行本19.5cm×14cm
発行年月:2005年9月30日 
価格:1,600円+税 
ページ数:370
上巻は割と発酵の話も出てくるのですが、話はどんどん人と人とが絡み合うようになってきて、推理小説や不倫をテーマにもしたような様相となっていく。が話の展開はなかなか面白い。以下帯部分の印刷内容です。

祖母が遺した言葉「ヒコイチ」父を殺した男の消息 そして、愛してはいけない二人の女性ー発酵食品の取材を進める一方で、7年前、死に際に祖母が言った「ヒコイチ」という言葉の謎や、32年前に過失とはいえ自分の父親を殺してしまった男の消息を、聖司は知ることになる。そして決して愛してはいけない二人の女性との出会に、聖司は惑うのだった…。
第6章〜第7章まで 

知識ゼロからのビール(入門)

著者:藤原ヒロユキ
出版社: 幻冬舎
ISBN:9784344900592
サイズ:21cm×15cm
発行年月:2004年7月10日 
税込価格:1,260円 
ページ数:207
入門書ではあるが、最初から70ページまでをビールスタイル(カテゴリー)の解説にあてた正統派の書だ。
さらに30ページをスタイルに合った料理(つまみ)にあててあり、かなり実用的。(ただし印字は小さい。)
著者がイラストレーターということもあり、ほとんどがイラストで描かれてあり、この辺は好き嫌いがあるかもしれない。
第1章 ビールを味わう喜び発見
第2章 主なビールスタイルを知ろう!
第3章 ビールって何からできてるの?どーやって造るの?
第4章 もっとビールを味わいたい。もっとビールを楽しみたい
第5章 「ビールのつまみ=辛いもの、脂っこいもの」にはもーウンザリ
第6章 日本のビール事情・ビール面白情報

ニッポンの地ビール

著者:地ビール完全ガイド制作委員会
出版社: アスキー
ISBN-13:978-4756149411
サイズ:21cm×15cm
発行年月:2007年7月13日 
税込価格:2,520円 
ページ数:288
なんでもつくろうマイビア工房での ビアデータベースを作ろうは集めた地ビールの空き瓶を整理するものでしたが、この本は全体を知る上で非常に重宝しますね。なんと日本の229醸造所(銘柄ではない)を網羅しており、海外の地ビールの本と併せればこれらをもってデータベースとして使ったほうが楽しいかもしれない。
オールカラーでしっかりした紙なのに結構薄く(1.3cm)その割りにページ数は288と結構ある。持ち帰りではなく、その場でしか提供していないビールの情報もあり、もしかするとあなたの近所にもそんな醸造所があるかも〜。
目次:巻頭言/田村 功    インタビュー「愛しのビール生活」
特集:「30分でわかるビールの基本」   ビアコンテスト入賞ビール
全国229醸造所ガイド ・北海道・東北・関東・中部・近畿・中国・四国・九州・沖縄の地ビール
東京カリ〜番長の「ビア旨カレー」  データ:主なレーベルビールと休業した醸造所

ビールうんちく読本―ニガ味にこだわる男たちへの48話

著者:浜口 和夫
出版社: PHP研究所
ISBN:9784569222981 (4569222986)
サイズ:19cm×13cm(B6)
発行年月:1988年8月 
税込価格:1,050円 
ページ数:210
ビールの成分や種類、また世界や日本での歴史と、幅広い分野に対しかなり突っ込んで解説しています。
メソポタミア文明から現代に至る世界の民族とビールとの係わり合いが面白いですね。
宴会の席でちょこちょこと話すと「おおっ 通だね〜」と感嘆されること請け合い。
第1章 ビールは麦の酒
第2章 ビールはいつから飲まれているか
第3章 ビールはなぜ苦い
第4章 ビールが日本人に愛されるまで  (各章に12話入っています)
なお本書はすでに絶版で、文庫版は1992年7月に234Pで発行されています。(ISBN-13: 978-4569564821)

はっこう博士大かつやく

著者:末松 茂孝
発行所:さ・え・ら書房
ISBN:4378038498
サイズ:23cm×19cm
発行年月:1988年6月 
税込価格:1,325円 
ページ数:63
本来は子供向けに書かれたものなのだろうが、大きな字、少ないページ数、実験中心の進行などを考えればお年よりにもぴったりかも。
実験は本文開始2ページ目から始まり、終わりまでいろいろな実験が続く。まとまった休みの日にするとちょうどいい。
(ちなみに実験は通し番号で13まであるが例も入れると20程度はある)
逆に実験食材の購入や、実験の管理も考えると子供だけが読む分には苦しいだろう。
ぶどう酵母でのパンづくり、米・牛乳・ダイズの発酵、酒と酢の関係など基本をおさらいするにもちょうどいい本だ。

発酵 ミクロの巨人たちの神秘

編集者:小泉武夫
出版社:中央公論社
ISBN:4121009398
サイズ:新書
発行年月:1989年9月 
税込価格:693円 
ページ数:207
発酵に焦点をあてた、ちょっと堅いがためになる本。
発酵は微生物の活動からなり、人類に有益になるものは「発酵」、害になるものは「腐敗」と呼ばれ、少しの差で人にとって結果が違ってくるのがおもしろい。
ビールだけでなくチーズや納豆等の食品から医薬品や洗剤、また抗生物質や微生物タンパク質の製造にいたるまでの、発酵の作用がよくわかります。
第1章 地球と微生物    第2章 微生物と発酵の発見    第3章 発酵技術の進歩
第4章 日本人と発酵     第5章 発酵を司る主役たち     第6章 今日の発酵工業
第7章 奇跡の発酵

吾輩はビールである

編集者:小泉武夫
出版社:廣済堂出版
ISBN:4331509753
サイズ:B5版
発行年月:2004年8月 
税込価格:1,470円 
ページ数:151
編著者の小泉武夫氏は発酵学の権威の方ですが、この本は専門的な解説書ではなく、アサヒヒール研究所の協力も得たウンチク読本ですね。
1・2章の「吾輩は〜」で始まるビールの歴史と日本とビール、ビールの原料のお話。3章以降はほとんどエッセイで、とりわけ食と栄養に関しての記述は他の本にはない独特なものがあります。飲みながらでも読める逸品です。
章立ては、第1章 ビールの正体  第2章 ビールの魂
第3章 ビールの命  第4章 ビールの悦楽  第5章 ビールの肴
第6章 ビールの実力  第7章 ビール賛歌 です。

手づくり ビール工房

著者:増山邦英
出版社:ハート出版
ISBN:4892950769
サイズ:21cm×15cm
発行年月:1996年3月 
税込価格:1,365円 
ページ数:133
カラーページではないですが、随所に写真とイラストで説明があります。
章立ては、第1章 ビールは誰でも簡単にできる!
第2章 合法的なホームブルーイングのテクニック
第3章 手づくりビールの材料
第4章 ホームブルーイングを思いっきり楽しむ!
第5章
「手づくりビール」ビジネス指南! 
で、とりわけ2章は度数1%未満の造り方を5種類紹介していて、ライトビールに興味のある方には参考になるかと思います。

手づくりのお酒を楽しむ本

執筆・写真:武田良平
出版社:地球丸
ISBN:4860670787
サイズ:21cm×15cm
発行年月:2005年9月 
税込価格:1,365円 
ページ数:111

見開きのカラーページに各種お酒の紹介がなされ、次の白黒ページに材料・手順(写真付)で造り方の解説がされています。
読む本というより早速材料を調達しに出かけたくなる位多種多様なお酒の造り方を紹介しています。
章立ては、ワイン・どぶろく・ビール・焼酎・果実酒/薬用酒となっていて、レシピの数はそれぞれ18・7・3・3・12の計43ありました。
(ビールの素はブラックロックのドライラーガーが出ていますね)
カラー写真は背景・器・小物共に非常に凝っており、陰影もすばらしい出来です。
柿ワイン・マテバシイ酒・ガマズミ酒などの珍しい酒のレシピや蒸留装置の作り方なども載っていて、手造り派にはお勧めの一冊です。

自分でビールを造る本

著者:チャーリー パパジアン
翻訳:こゆるぎ 次郎 
出版社:技報堂出版
ISBN:4765542262
サイズ:21cm×15cm
発行年月:2001年10月 
税込価格:2,940円 
ページ数:350

注:この本は当店でもお買い求めいただけます。
欧米でミリオンセラーを記録したホームブルーイングのバイブル『The New Complete Joy of Homebrewing』(Charlie Papazian 著)の日本語完訳版です。
キットから簡単にできる初級レシピはもちろん、オールグレインから造るモルト100%の本格的なレシピまで、ホームブルーイングの世界を網羅した、まさにビール愛好家必携の一冊。全350ページ。A5版。
目次 第1章 初級入門編―ホームブルーイングとは
第2章 中級編―Better Brewing
第3章 世界のビアスタイル―The World Classic Beer Styles
第4章 ホームブルーレシピ集―Worts Illustrated
第5章 上級編―Advanced Homebrewing
第6章 蜂蜜の酒―ハニー・ミードを造る
第7章 補講―by Professor Surfeit

国産&手づくりワイン教本

著者:沢登晴雄 
出版社:創森社
ISBN:4883400883
サイズ:21cm×15cm
発行年月:2000年9月 
税込価格:1,470円 
ページ数:139
写真や図をふんだんに使われ、読むだけでも楽しい本。
ワイン造りは3章のみでちょっと物足りないが、日本の山ぶどうワインのおいたちや、国産ワイナリーの紹介などがあり、これを読むと思わず国産ワインに手が出てしまうかも。

第1章 太古より日本人が愛飲したワイン
第2章 国産ワインの実力派が続々と登場
第3章 HOW TO自家製ワイン&ジュース
第4章 日本全国おすすめワイナリーめぐり
第5章 国産ワインの素顔と心意気

秘密のワイン造り―四季のレシピ27ー

著者:青海遥 
出版社:雄鶏社
ISBN:4277812236
サイズ:21cm×15cm
発行年月:1992年7月 
税込価格:1,334円 
ページ数:150
これ1冊でワイン造りのほとんどがわかる優れもの。とりわけ本の半分を使った、第2部での具体的なレシピは、いろいろな果実を使ってみたい方には必見だ。
第1部 ワイン造りの基礎知識(P1-74)
宮沢賢治の短編・ワインの意味・ワイン造りに必要な材料・ワイン造りに必要な道具・ワイン造りの心得・よりうまいワインのために
第2部 四季のワイン造り(P75-147)
簡単なワイン造り・目的別ワインの造り方・春のワイン造り・夏のワイン造り・秋のワイン造り・冬のワイン造り

ビールの力

著者:青井博幸 
出版社:洋泉社
ISBN:4896916476
サイズ:新書
発行年月:2002年7月 
本体価格:720円 
ページ数:221
「その日の気温や料理に合わせて、好みのビールを探そう!」という、かつて日本にはなかった食文化の定着に奮闘する、脱サラしてブリューワリーをつくった男の話だ。
章立てがすばらしい。1章,2章とヨーロッパとアメリカでのビール実体験記 3章:ビールの歴史 4章:日本のビールと著者のブルワリー奮闘記 5章:ビール通への道 と著者が実際に体験したことを中心に話が組み立てられている。手造りビールの解説もあり、どなたにもチョーお勧めの一冊だ。

手造りビール事始-だれにでもできる完全レシピ

著者: 平手 龍太郎
出版社:雄鶏社
ISBN:4277812228
サイズ:21cm×15cm
発行年月:1992年1月
本体価格: 1,262
ページ数:149
初版から10年を経ているが、ビールの歴史、日本と世界のビール比較、手造りのしかたと科学、一歩進んだつくり方などバランスの取れた構成と適切な解説でビール好きなら一冊持っていても損はない。
ただ古い分、現在の地ビール事情や発泡酒事情、またモルト缶(キット缶)の扱いなどに古さがあるのはいたしかたない。

飲んで美味しい!造って簡単!-手造りビールマニュアル

著者: 阿部林 一郎
出版社:日本文芸社
ISBN:4537017481
サイズ:21cm×15cm
発行年月:2000年5月 
本体価格:1,200 
ページ数:155
自分で造る場合の原料と道具と材料の説明と解説を中心にした実用書。
赤と黒の2色刷りで見やすく、つくり方のところではふんだんに写真が使ってあるので初心者でもわかりやすい。 
オリジナルビールの解説も丁寧。
初心者にお勧め。


とことん自ビールの楽しみ方

著者:平手 龍太郎 
出版社:ハート出版
ISBN:4892951196
サイズ:21cm×15cm
発行年月:1998年5月 
本体価格:1,400 
ページ数:171
簡単な原料・器材の説明から、どーんとつくり方の解説に入る。
作り方は28ページで終わり、29ページ目からは21名の「自ビールつくりのナマの声」が154ページまで続く。最後に消毒と温度管理の方法が説明されている。
ホームパーティを我が家で開きたい方にはお勧め。また他の人のつくり方を垣間見たい人にもお勧め。

ビールレシピ&ガイド

著者:森 和弥
出版社:河出書房新社
ISBN:4309263682
サイズ:21cm×15cm
発行年月:1999年7月 
本体価格: 1,300
ページ数:129
缶詰を使って簡単に造ろうという本ではなく、世界各国の代表的ビールレシピ35種類の詳細解説が中心。
キット缶だけでなく、モルト化した各種大麦や各種ホップを使ってのレシピ紹介だ。面白いのはその熟成期間。常温で48時間から6ケ月以上2年後でもOKまでいろいろあるのが面白い。
上級者向け。

生きているビール酵母を飲む-地ビール賛歌

著者:穂積忠彦/水沢渓 
出版社:健友館
ISBN:4773703911
サイズ:19cm×13cm(B6)
発行年月:1998年7月 
本体価格: 1,600
ページ数:256
ビールを造ろう というハウツウ物ではなく、地ビールメーカーの誕生からそれにいたる日本の歴史の流れを中心に、酒税法・規制緩和・ビールの消費量の推移をからめたノンフィクションだ。
酒税と歴史を知りたい方にはうってつけの本。
ただし、ビールのコスト計算書はあるが、ビールのつくり方の記述は一切ありません。

世界のビールセレクション
著者:ナヴィインターナショナル 
出版社:大泉書店
ISBN:4278037309
サイズ:21cm×15cm
発行年月:1997年9月 
本体価格: 1,500
ページ数:207
オールカラーで開けるだけで楽しい本。
日本をはじめドイツ、ベルギー、アメリカ、ベトナムなど38カ国、約380種のビールを厳選。ビールに合う料理や旨く飲むためのコツ、ビアカクテルの作り方、日本の地ビール情報なども充実。
世界中を走り回って、各地のビールを飲む人や、そういう人からよくビールをもらう人にはお勧め。

酒つくり自由化宣言

著者:穂積 忠彦・笹野 好太郎 
出版社:農山漁村文化協会
ISBN:454093077X
サイズ:19cm×13cm(B6)
発行年月:1993年12月
本体価格:1,553
ページ数:253
本書は、著者別に2つの話に分かれる。
欧米の趣味の日曜酒造と、日本のどぶろく諸事情の話。自家醸造推進連盟誕生と活動の話が穂積さん。
手造りの酒の理論と実践が笹野さん。
造り方はアルコール発酵の理論解説が主体で、ワインやミードの話もあります。
歴史と各種お酒の造り方が一冊でわかる優れもの。

『戻る』