ドラマ06年7−9月



あまりにも低調なドラマばかりなので、4−6月期はメモし忘れた。気をとりなおして筆を起こす。

フジテレビ「結婚できない男」(16.9%)は、阿部寛の代表作となりそう。恰幅のよくなった夏川結衣との痴話げんかが軸となる、もったりとしたドラマだった。

映画をまねしないテレビらしい作品で好感をもてた。やればできるのにね。無理に中高年うけをねらったり、マンガの原作に依存しなくても、さりげなく作ればそこそこの数字がとれる。いじくりまわさないことが肝要。

その反対がテレビ朝日の「下北サンデーズ」。そもそも題材が小劇場の演劇というマイナーなものなんだから、11時台の枠でつくるべきドラマだ。それをお子さまうけしようと9時台にもってきたものだから、どうしようもない作品になってしまった。

致命的なのは、劇中劇がつまらないこと。たいした共演者が出ていないのだから、サブエピソードもないほうがよかった。失敗作のお手本。

それにしても、日本テレビの「CAとおよびっ!」(9.5%)など視聴率1ケタの作品が多い。沢尻エリカを投入して10.3%では悲しいではないか。観月ありさや上戸彩をつまらないドラマの代名詞にしてほしくない。

(2006-10-15)