ガウディ見物自然にできたすごいものの代表がカッパドキアの奇岩群なら、人間が作ったすごいものの代表はガウディの建築物だ。 建築の好きな人がスペインに行けば、一度は訪れるのがバルセロナにあるサグラダ・ファミリア教会。バルセロナを訪れるツアーなら必ず見学コースに入っている。それから広々としたグエル公園。日本の田園調布のような都市計画の一環として設計された。その他には、兜をかぶる戦士のような排気塔で有名なカサ・ミラ、鉄を使った細工が目を引くグエル邸がある。 私がおすすめしたいのは、コロニア・グエルの地下教会である。場所は町中からは少し離れていて、電車で郊外に行くカンジ。私が訪れたときには、ミサの最中ですっかりスペイン人の雰囲気を味わってしまった。 ガウディが、建物のインスピレーションを得たという山、モンセラもいい。カタルーニャの聖地になっている所で、ロープウェイとケーブルカーを乗り継いでかなり高いところまで行ける。さらに、奥にあるSt.Jeronimoに登れば、おもしろい形をした岩が楽しめる。だけど、帰りの電車の時間を忘れずに。 バルセロナ以外では、レオンにもガウディの建物が残っている。建物はそれほどのものではないが、レオンのカテドラルのステンドグラスはすごい！私が今まで見た中では、最高のできばえだ。これを見るだけでも、レオンに行く価値あり。ガウディ巡りの一つに加えておくとよい。 はっと気がついたら、すっかり観光案内をしてしまった。こんなはずじゃなかったんだが、まあ、たまにはいいか。 (1998-07-27) それにしてもえんえんとサグラダ・ファミリア教会を作りつづけるバルセロナの人たちの根性は見上げたものだ。教会を建築物としか見ない建築家の文章は読んでもつまらない。なんといっても本人の言葉に勝るものはない。
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