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石原慎太郎氏の陸上自衛隊練馬駐屯基地「創隊記念式典」(4/9)でのあいさつ、その後の記者会見での発言が波紋を呼んでいる。これが東京都を代表する知事の発言かと、驚くばかりです。石原氏の政治姿勢の根底に、アジア人蔑視と民族拝外主義があることをまさに象徴する出来事です。 ![]() 石原氏は、創隊記念式典だけではなく、2月29日の都議会でも「三国人」という同趣旨の発言(なぜか、議事録では「外国人」に訂正)をしていた。創隊記念式典翌日の東京都青ヶ島村視察時にも、マスコミ取材に対し「戦後の混乱の中で不法なことをする外国人を当時の新聞は三国人と報じた。俺はそのつもりで使った」と発言。 記者団からの「差別用語ではないか」との質問に対しても「差別は全くない。どこがいけないか説明して欲しい」「東京の犯罪は凶悪化しており、全部三国人、つまり不法入国して居座っている外国人じゃないか」と発言をエスカレート。 ![]() 言葉にはその言葉が持つ歴史的背景や重みがあります。「三国人」は、戦後まもなく在日朝鮮人など旧植民地出身者を「反社会的集団」として差別的意味合いを持たせて使われたものであり、石原氏自身も同時代を生きてきた一人であるはず。「外国人」というごく普通の言葉ではなく、あえて「三国人」という言葉を使うのには悪意さえ感じられます。 まして、東京都知事という公職、政治家としての発言にはもっと責任をもって欲しいものです。私たち、市会議員でさえ、少なくとも公的な発言には責任を自覚しています。 マスコミの批判に対して知事が主催した4月11日の記者会見では、「正当な日本語を正当に使ったのに誤解されたことが遺憾」「これから三国人という言葉は心して使わないようにする」との表明があったようですが、外国人=凶悪な犯罪=災害に乗じて騒擾事件を起こすというという認識(差別的偏見と予断)こそが問題なのではないでしょうか。 石原氏はこうした文脈の中で、「三国人」という言葉を、過去の歴史的・差別的背景を持った言葉として鮮やかによみがえらせました。 ![]() 日本人でも騒擾事件を起こす可能性があります。歴史的にも、世界的にも、移民労働者やマイノリテイ(少数者)が暴動の標的になるケースの方が圧倒的に多いのです。「不法入国者」だからといって、彼らがみな凶悪犯罪者であるかのように思わせたり、災害時に暴動を起こすなど根も葉もない発言を、私たちの常識では「デマ」と呼んでいます。公権力の立場にあるものが、公式な場で公的に差別扇動を行った。これが、この問題の本質と思います。 しかし、これだけの人権意識しか持ち合わせていない(正確には差別的意図を持った)人が知事の座にいられ続けるというのは、日本国民の寛容性なのか、それとも日本国民の人権意識の低さなのか。石原発言には、色んな意味で私たち自身も問われていると思うのですが。みなさんの御意見を「コミュニュケーション広場( 掲示板 or みんなの会議室 )」にお寄せ下さい。(2000.4.20) ![]() 石原知事に直接一言言いたいという方は、東京都のホームページから知事宛へのメールを送信できます。 ホームページアドレスは、http://www.metro.tokyo.jp/index.htm 以下に、「記念式典での石原知事の発言内容」と「反差別国際運動日本委員会(IMADR-JC)の見解と要請」を紹介します。
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