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ホットニュース

「高槻市老人保健福祉計画・介護保険事業計画懇話会」が
介護保険事業計画策定にあたって提言

2000/02/15掲載

1月26日開催の事業計画懇話会(市民公募委員含め26人で構成)で、計画策定にあたっての懇話会としての提言内容についての市の見解が示されました。しかし、懇話会として提言された内容のほとんどが「今後、国・府の動向をふまえながら検討」との回答に終始し、課題が先送りされました。
介護保険法117条5項の市民参画条項にも関わらず、「懇話会」は意見を聞くだけ、策定は行政組織で構成する「策定委員会」で行うとするこれまでと変わらないやり方に懇話会委員からも批判が。地方主権の時代を迎えて、まず変わらなければならないのは行政自身です。
以下、提言内容と市の発言要旨です。



1.基本理念

今日まで取り組んできた特色ある施策を継承・発展し、さらに高槻市の独自性、地域性を盛り込んだ特色のあるものとされること。

(市の回答)
事業計画策定趣旨の中で、基本理念をうたっているが、今後、老人保健福祉計画策定の中で引き続き論議していきたい。


2.老人保健福祉計画と介護保険事業計画との調整

現行福祉水準を後退させることなく充実させる方向で、サービスを必要に応じ実施するよう。老人保健福祉計画は、すべての高齢者を視野に入れ、介護保険の給付対象とならない老人保健福祉サービスをはじめ関連施策も計画の対象として総合的計画になるよう努められること。

(市の回答)
介護保険対象外の高齢者への対応、又介護保険対象外の事業については、国の生活支援事業の動向を勘案しながら、老人保健福祉計画において方向を検討。


3.進行管理について

介護保険事業計画の進行管理については、利用者の立場に立った制度運営が行われるよう、市民参加型の評価組織を設置されること。

(市の回答)
3年後の計画見直しを視野に入れて、市民参加型の意見反映システムを検討。


4.苦情処理体制について

利用者権利擁護の観点から、苦情処理が公平迅速に行われる体制として、オンブズマン的機能を有する第三者機関を設置されること。

(市の回答)
第三者機関の設置については、国でもその制度化を考えるとの発言もあり、国の動向を注視しながら、もうしばらく検討していきたい。


5.介護サービス評価の推進

サービス提供事業者のサービスの適正な評価を含め、サービスの一定の統一化、質の確保と向上に向け、事業者を指導しうる体制を構築されること。

(市の回答)
事業者連絡協議会(1/28に第1回会合)を設置し、提供サービスの質の確保、利用者の権利保障を図るなど体制を確立していきたい。


6.計画のフォローアップ体制

介護保険制度の健全な運営のためには、市民の理解と協力、計画策定・制度の実施について市民の意向を反映することが重要である。懇話会の提言、計画の策定経過を含め、今後の運営状況について、市民への適切な情報公開が行われるシステムを構築されること。

(市の回答)
事業計画の進捗状況、介護保険財政等について、定期的に広報を実施し、市民への積極的な情報公開と情報提供を行う。


7.関連意見(要望事項)

地域での介護支援システムの開発と支援ネットワーク構築に向け、市民・各専門分野からの参加による検討会の設置、介護保険財政の収支の明確化、障害者については介護保険制度とは別に障害者独自の介護保障システムを構築することを基本に、調整検討を行い、国にも働きかけられることを要望。