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2月6日投票の大阪府知事選で太田房江さんが当選、全国初の女性知事が誕生しました。 投票率44.58%という数字は、前回の統一地方選の時と比べて8、66%低い数字ですが、投票当日が雨で、しかも知事選単独としてはまずまず。当初は、厭戦気分で40%を越えるかどうかと言われていたぐらいですから、自民党分裂選挙の効果も多少はあったのかも。 高槻選出の自民党府議・市議団も珍しく、今回の選挙は「平岡」一枚岩で張り切っていました。いつもはしない朝立ちまでして、市議仲間から揶揄されていましたが。 今回は、高槻市のホームページでも、選管発表の開票速報がリアルタイムで流されました。これからは、毎時間発表毎に選管に電話で開票状況を確認しなくてすみそうです。インターネットの面目躍如です。 それにしても、「自自公・民主相乗り」という選挙の枠組みについて、多くの方からわかりにくいとの批判をいただきました。掲示板やメールにも同意見が。高槻の選挙結果を見ても、共産党候補が従来の共産党基礎票約3万を上回る47,679票を獲得。太田候補が勝利したものの、自自公の横暴を批判する一方で民主党が共に選挙をするという構図は理解できないとの批判が投票行動にもあらわれました。 私自身は、仕方がない選択だと思っていますが、これらの批判にもしっかりと耳を傾けていきたいと思います。(2000、2、8)
全国初の女性知事誕生である。 大阪府の横山ノック前知事辞職に伴う出直し知事選で、自民、公明、自由の与党三党と民主などが推薦する元通産省審議官の太田房江氏が新しい知事に選ばれた。同日行われた京都市長選でも、各党相乗りの現職が共産党推薦候補を破った。 この結果は、国会空転の打開を目指す与党側にとって好材料となろう。解散・総選挙をにらんだ小渕首相の政局判断にも影響しそうだ。 選挙戦は、「自自公」連立の枠組みを優先する自民党本部と、頭越しの候補選びに反発した地元自民の分裂選挙になった。共産以外の政党が戦わずして破れた昨春の知事選に比べれば、それなりの選択肢が有権者に示されはした。 国政と地方では政策課題が異なる。いちがいに各党相乗りを否定できないとしても、新知事が各党への配慮から、独自の政策を打ち出せないようでは困る。新知事にまず求められるのは前知事の不祥事で混乱し、信頼が損なわれた府政の建て直しを急ぐことだ。財政再建、景気・雇用対策とかだいは山積みしている。 問われるのはリーダーシップだ。府政の将来ビジョンを明示し、政策を着実に実行してもらいたい。財政の硬直度を示す経常収支比率を見れば、大阪府の財政状況は全国最悪だ。 府債残高が3兆8千億円を超える。 新知事は早速、来年度予算編成に当たることになる。どう再建を進めるか。前知事時代に策定された財政再建プログラムは一律削減の色が濃い。従来の枠組みを温存するものとの批判が出ていた。福祉や教育面で府民負担が増大する施策が避けられないなら、一方で事業見直しや人件費カットといった行政改革への大胆な取り組みが必要だろう。 関西経済の景気の地盤沈下が言われ、中小企業の多い大阪では不況の影響が深刻だ。新知事は景気の回復を、財政再建と共に車の両輪として訴えてきた。貸し渋り対策、ベンチャー支援など地域経済に密着したきめ細かい政策を講じてほしい。 近畿の99年の平均完全失業率は5.6%と、これも全国最悪だ。有効求人倍率も低い。雇用対策は待ったなしの課題だ。太田氏は選挙戦で、霞ヶ関だけでなく岡山県副知事も務めた自らの行政経験の豊かさを強調してきた。その真価がこれから問われよう。 (2月7日読売新聞社説) |