・・・俺の髪をなでられる感触で目が覚めた、

朝だ・・・そして目の前には・・・ハプニカ様だ・・・ 

やさしさに満ち溢れた顔・・・だが、ひどく疲れているようだ・・・

 

「ハプニカ様・・・」 

「何も言わなくてよい・・・」 

「いえ、その・・・」 

 

指を2本あわせ俺の唇にあてる。 

 

「何も心配しなくてよい・・・全て、私に任せてくれぬか・・・ 

そなたの体を治すには時間がいる・・・だがその時間を・・・ 

かけがえのない時を、共に過ごそうぞ・・・共に・・・共に・・・・・」 

 

いとをしそうな表情・・・ 

全てわかっているから、とでも言いたそうな・・・ 

きれいな瞳が潤んでいる・・・ああ、ハプニカ様・・・なんて美しいんだ・・・

 

「・・・さあ、溜まっているものを出そう・・・」 

 

俺の布団の中へ入り込むハプニカ様・・・ 

 

「え、え!?」 

 

ズボンとパンツを下ろすと俺のモノがピンとそそり立つ・・・ 

 

「朝はやはり元気だな・・・」 

「ハプニカ様っ!?」 

 

大きな胸をはだけ、2つの膨らみで俺のモノを挟む! 

 

「あああっっ!!」 

「気持ちいいであろう?私も・・・気持ちいいぞ」

 

きゅっ、きゅっ、きゅっ・・・・・ 

 

大きくやわらかい胸で俺のペニスをしごく・・・

その弾力で夢心地な気分へと誘われていく・・・

何よりハプニカ様にこういう事をされているという事実が俺を・・・俺を・・・ああっ!!

 

ぴゅううっ!!

 

「っ!!」

「は、ハプニカ様!」

 

勢いよく射精した俺の白い液が、

ハプニカ様の顔面にぺちゃっ、とかかり、

あまりの量のためか、ハプニカ様の目に入ってしまった・・・!!

 

「ハプニカ様、大丈夫ですか?」

「だ、大丈夫だ・・・う、うぅ・・・」

 

濡れタオルで顔を拭くハプニカ様・・・

目を丹念にぬぐうと、赤くなってしまっている・・・

そこから涙をこぼすハプニカ様・・・

 

「す、すいません、我慢できなくて・・・汚してしまって」

「いや、いいのだ、そなたのものだ、決して汚くなどない」

「でも、目が・・・涙が・・・ちゃんと洗い流してきた方が・・・」

 

さらに涙を両方の目からぼろぼろ流している・・・

 

「本当に、すまなかった・・・そなたには・・・生涯詫び続けても足りぬ事をしてしまった・・・」

「ハプニカ様・・・」

「そなたには、大戦が終わったにもかかわらず、この国を、この私を、命懸けで助けてくれた・・・ 私の目が足りなかったばかりに・・・こんな目にまであわせてしまって・・・うう・・・」

「その・・・俺は、大丈夫ですから・・」

「大丈夫なものか・・・私の手で、そなたを殺してしまうところだったのだ・・・ううう」

 

激しく号泣するハプニカ様・・・

 

「いえ、ハプニカ様のせいではないです、俺が・・・俺が弱いばかりに・・・」

「・・・そなたは強い、世界で一番・・・少なくとも私にとっては・・」

「そ、そんなに悲しまないでください、俺、どうしたらいいか・・・」

「何もしなくてよい、あとは・・今度は私の手で、そなたを幸せにさせて欲しい・・」

「幸せ、ですか・・・」

 

俺の胸に顔を埋める・・・

 

「・・・うっ・・ううっ・・・うううっっ・・・・・」

 

・・・落ち着くまでこうしていてあげよう・・・・・

静かな部屋にハプニカ様の泣き声だけが響く・・・

か弱い少女のようなハプニカ様、今の状況を見ると、

まったく無力になってしまった俺よりもハプニカ様の方が弱いみたいだ・・

しばらくして顔を上げ、目を潤ませながら間近で見つめるハプニカ様が口を開いた。

 

「そなたを・・愛している」

「・・・ハプニカさまっ!」

「私はもう、そなたの愛無くしては・・・生きてゆけぬ」

「そんな・・」

「どうか・・私に一生、償わせてくれぬか、そして、永遠にそなたを守り、愛したいのだ」

 

そう言うと再び俺の胸に甘えるハプニカ様・・・

なんか、いつも凛々しいハプニカ様にこうやって甘えられると、

不思議な気分がする・・・甘えるのは世界中で俺に対してだけのような・・・

 

「全て、私に任せて・・私と一緒になって・・・」

 

震えてるハプニカ様、守ってあげたい・・・

・・・駄目だ、俺にはもう守れる力なんてないのだ、

あやうく情にほだされる所だった・・・自分の決心を思い出さなくちゃ。

 

「ハプニカ様、とにかく俺が動けるようにならないと、何もできません」

「そうだな・・・なに、心配いらぬ、必ず元どおりにしよう」

「そうですね・・・全てはそれからですね」

 

・・・元どおりにならないにしても、

この国を去るにはまず歩けるようにならないと・・・

 

そう思った俺だったが、ハプニカ様を筆頭とした自称・王妃候補の、

ミルちゃんや親衛隊4姉妹の執拗な「愛の告白攻撃」は、すでにはじまっていたのだった、

とても魅力的で気を抜くとすぐに身も心も奪われてしまうぐらいの・・・

 

 

まずはララさんがやわらかな日差しの中、 

窓辺で俺のために詩を読んでくれていた、

澄みきった美しい声で、恋する乙女の詩を・・・・・

 

「・・・・・いかがでしたでしょうか?」

「はい、素晴らしかったです、ちょっと難しい表現もありましたけど、なんとか・・」

「さようですか、とても嬉しいですわ」

「はい・・喉が疲れたでしょう、お水を・・」

「まあ、気を使っていただいて・・ふふっ、この詩、実は1つだけ私の自作がありますの」

「そうなんですか?」

「ええ、でもどれにしても、私の貴方様への想いである事にかわりはありませんわ」

「は、恥ずかしい・・・」

「ふふふ、顔を赤くなされて・・・私も恥ずかしくなってしまいますの」

 

 

次にリリさんはやさしいフルートの音色を聞かせてくれた、

とても心が穏やかになる、やさしいリズム・・なんというか例えるなら、

幸せな世界トリップしてしまうような・・・天使の歌声という表現がぴったりだ。

 

「素晴らしいです、拍手をしたいのですが手が・・」

「まあー、そのお言葉でじゅぶん感激ですー」

「リリさんだったんですか、毎日、音色がお城の屋上から聞こえてましたよ」

「お恥ずかしいですー、もっと練習しますー」

「フルート、お好きなんですね、あんなに一生懸命・・・」

「それはー、貴方のためにー・・・」

「えっ!?」

「も、もう一曲演奏しますー」

 

 

ルルちゃんは今日も丹念にマッサージをしてくれる、

そのおかげで俺のからだの感覚は着実に回復していき、

抜群な力加減とテクニックに俺はとろけるような快感に包まれていた・・・

 

「んっしょ、んっしょ・・・だいぶ楽になっただろ?」

「は、はふぅ・・・」

「気持ちいいだろ・・・ずいぶん気持ちよくなってきてるはずだけど・・・」

「き、き、きもち・・・いいぃぃぃ・・・」

「もっともっと気持ちよくなるからね・・・んっ・・・んんっ・・・」

 

至福の快感・・・もうすっかりルルさんのマッサージに、

骨抜き、やみつきになってしまって・・・この時間を待ちわびるようになってしまった、

こんなに気持ちよく体を回復できるなんて、夢のようだ・・・よだれが止まらないぃぃ・・・

 

「どう?気持ちいい?」

「そっ、そんなこと、耳元でささやかれたらぁ・・・」

「ささやかれたら?どうなっちゃうの?」

「うっ・・・耳を近づけないでっ・・・息がっ・・・耳のっ・・・なっ・・・あああ・・」

「んふふ・・・じゃあ今日はこれでかんべんしてあげるけど・・・ふふふ・・・」

 

スッと離れるルルさん・・・

 

「はぁっ、はぁっ・・・き、きいたぁ〜〜、ありがとう、すごく楽になったよ・・・」

「・・・明日はもっとすごいからね」

「はは、これじゃあ、体を治すのが惜しくなっちゃうよ・・・」

「大丈夫、完治したら、毎日もっともっと、とっておきのすごいことするんだから」

「うっ・・・それは・・・す、すごそうだね・・・・・」

 

 

レンちゃんはいつもすまなそうに、拾ってきた子犬のように、

俺の横におとなしく座っていて、時には甘えてじゃれてくる・・・

時がたつにつれ、俺とレンちゃんは打ち解けだし、すっかり仲良くなっていった。

 

「あーん、また負けちゃったぁ〜」

「駄目だよ、角ばっか気にしてちゃ、全部でいくつひっくり返したかなんだから」

「やっぱりかなわないよぉ・・・でもぉ、もう1回するぅ」

「よし、今度はハンデつけてあげるよ!」

「ううん、このままでいい・・・じゃあいくねぇ・・・」

 

レンちゃんは俺といろんなゲームで遊びたがる、

しかしそれらは全て俺の方が優位になるようなゲームばかり・・・

結果、レンちゃんが俺に勝つというのはごく希なんだけど・・・・・

 

「・・・・・か、勝っちゃったぁ」

「レンちゃんすごいすごい、大逆転!」

「ち、違うゲームしようよぉ」

「どうしたんだい?急に」

「こ、これぇ、あきちゃった・・・」

 

さっさと板と石をしまうレンちゃん。

 

「次はぁ、このカードゲームぅ」

「ごめん、ちょっと疲れたから・・・休ませて」

「あっ・・・じゃあ、折鶴作ってるねぇ」 

 

俺の胸の上で折り紙を折るレンちゃん、

横の千羽鶴も、もうすぐ千・・・全てレンちゃん一人で・・・

レンちゃんは明るく振る舞いながらも、どこか暗そうに言う。

 

「はやくよくなるといいなぁ〜・・・」

 

 

ミルちゃんはよく仔猫のように俺のベットに潜り込んでは、

かいがいしく世話をやいてくれたり、おしゃべりをしてくれたり・・・

最近では毎日、大戦の時につけていたという日記を読んで聞かせてくれている。

 

「おにいちゃん、ダイアラスでの戦い、覚えてるぅ?」

「ダイアラス・・・ああ、俺が囮になった作戦の時の・・・」

「あの時、お姉様ったら大変だったんだからぁ・・・んっとねえ・・・

囮になったおにぃちゃんをセルフ様は見捨てるしかないと言うとお姉様は、

急に立ち上がって『とても良い策がある、ここは私たちに任せてもらいたい』と言い切った、

セルフ様はお姉様の真剣な剣幕に納得して私はお姉様たちと別れたんだけど・・・

どんな案なのぉ?と聞いたらお姉様ったら『さあ、どうしようか・・・』って、必死になって考えてた、

きっと案もないのに愛するおにぃちゃんを助けるためにぃ・・・結局助けられたんだけど、お姉様、

いつもはどんな事があっても冷静なのに・・・やっぱり愛する人には考えるより行動なのね」

「そ、そんな事が・・・!?」

「うん、他にもまだまだあるよぉ、んっとねえ・・・」

 

ミルちゃんの日記には、ハプニカ様が俺を愛していたという記録が、

克明に記されているようで、それを毎日聞くたびに、恥ずかしくなったり、

むずがゆくなったり、また、はじめて知らされた事実に深く感謝したり・・・

 

「おにいちゃん、どうしたの?」

「ご、ごめん、もう眠くなってきちゃった・・・」

「じゃあ、ミルの胸で寝てねぇ」

 

そっと僕の顔を小さな胸で抱きつくミルちゃん・・・

 

「ありがとう・・・」

「おにぃちゃぁん、ミルに甘えてねぇ」

「はは・・・」

 

ミルちゃんの幼い胸に包まれる感覚・・・

こうして少女に甘えるという感覚がたまらなく心地よい・・・

大人なハプニカ様に甘えられ、子供のミルちゃんに甘える俺・・・

たまにはこういうアンバランスな感じも、ものすごく良いもんだな・・・

・・・たまにどころか、いつもでもいいかも・・・そう、この先、ずっと・・・・・

 

 

ハプニカ様も激務の中、暇を見つけては俺に毎日会いに来てくれる、

そしてまさに恋人同士のような時間を過ごす、まるでハプニカ様が今まで我慢してきた、

女らしさ、そして少女らしさを解放したかのように・・・やさしく微笑みながら・・・

 

「痛くないか?」

「大丈夫です・・・あ、今、ガリッと大きい音が・・・」

「ん・・・耳掃除はたまにやらぬとな」

「ハプニカ様の膝枕・・・すごくいいです」

「そうか?筋肉でゴツゴツしてないか心配だが」

「とんでもない、とってもやわらかいです・・・」

「・・・大きいのがとれたぞ・・・ふふふ・・・」

「よ、喜んでます?」

「ああ、幸せだぞ・・・さ、次は逆だ」

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