☆サキュバスの城☆

 

「ねえ、そこの剣士さん」 

 

突然の女性の呼び声に僕は振り向いた、 

そこには全身を黒いローブで覆った人間・・・ 

声と紅い唇で女性という事はわかるが、何ともあやしい格好だ。 

 

「アナタ、今、ひとり?」 

「そうだけど、君は?」 

「アタシはねえ、遊んでくれる人を探してるの」 

 

遊んでくれる人・・・ 

俺は確かに暇で今、ぶらぶらしている、 

傭兵の仕事もなく退屈だったのでこうして夜の街に遊びに来たのだが・・・

 

「ねえ、アタシと遊んで」 

「遊んでって・・・」 

 

このあやしい身なり・・・ 

娼婦・・・だろうか・・・? 

でもそれにしてはまだ早い時間だ、7時をまわったばかり・・・ 

 

「ひとりでしょ?いいじゃない、おごるからサ」 

 

おごるって・・・ 

うーん、酒場の客引きだろうか? 

それにしては色気のない格好・・・ 

全身を隠す黒いローブ・・・でもそれが逆に謎めいていいかも・・・ 

でもこういう女性の誘いにのると、ろくなことがなさそうだが・・・・・ 

 

「ごめん、俺、お金ないから」 

「なくていいよ、パーティーなんだから」 

「・・・パーティー?」 

「そう、お城のパーティー、男が足りなくてサ、あと1人・・・探してるとこなの」

「お城の・・・!?」 

 

お城のパーティーって・・・

しかも男が足りない、ということは女の子ばかりなのだろうか・・・ 

俺はその誘いにだんだんひかれていった。 

 

「まさか、おばちゃんばかりじゃないだろうね」 

「そんなことないよ、仲間がそばにいるから・・・見てから決めていいよ」 

「本当にタダでいいの?」 

「うん、パーティーなんだから・・・ごちそうするよ」 

「・・・どうしようかな・・・」 

 

俺はその場で考えた、 

もし本当に人が足りなくて呼んでいるだけなら、 

これほどおいしいチャンスはない、でも話がうますぎるような・・・ 

ここは相手に質問攻めをして、ぼろが出るかどうか確かめよう、 

それならこの誘いの本心がわかるだろう・・・俺は次々と質問を投げかける。 

 

「何のパーティーなんだい?」 

「満月の夜にみんなで楽しむパーティーさ、深い意味はないよ」 

「俺をそこへ連れていってどうするつもりだ?」 

「どうするって・・・アタシたちのお城、女しかいないんだ、でも満月の夜だけ呼べるしきたりで」

「どうして女しかいない?」 

「そういう血脈なの、アタシたちのお城に住む女は女しか産まない・・・男は住まわせられないしきたりだし」

「それで満月の夜に男を呼ぶんだ」 

「しかも1度呼んだ男は2度と呼んじゃいけないから、男が足りなくなって・・・ねえ、いいでしょ?」 

「女だけの城・・・どこにあるの?」 

「ここから少し外れた森の中サ、秘密のパーティーだから詳しい場所は言えないケド」 

「ふーん・・・お城の城主ってどんな人?」 

「ミジュー様ね、とっても綺麗なお姉様よ、お姉様もお城のみんなも男に飢えてるの、来てよぉ」 

「飢えてるって・・・ストレートだなぁ」 

「ねぇ、一夜だけの夢を味あわせてあげるから・・・」 

ねぇ・・・

甘えたような声をあげると、 

ゆっくりとローブを開いて中を俺に見せつける・・・ 

そこには・・・白い肌に大きな胸・・・綺麗に生え揃った恥毛にあそこ・・・ 

は、裸だ・・・ローブの下は何もつけていない、素っ裸・・・!!

にやりと紅い唇で微笑むと彼女はローブを閉じて背を向けた。 

 

「こっちよ・・・馬車が用意してあるわ」 

 

ぼくは白い裸体を目に焼き付けたまま、 

彼女の後ろをついていった・・・ふらふらと・・・・・ 

 

 

しばらく歩くと町外れに出た、 

そこには大きな馬車があり、まわりには数人の黒ローブずくめの人がいる、 

・・・3人、俺を連れてきた女を合せて4人か、感じからして皆、女性だろう 

 

「さ、乗ってくださいな」 

 

彼女に手を引かれて馬車に乗り込む、 

中にはすでに男が何人も座っていた、 

1、2、3・・・9人だ、俺を入れて10人か、 

皆、屈強な体つきだったりしなやかな体をしていたり・・・ 

まるで戦いに出るパーティーのようだ、1人の男が話し掛けてきた。 

 

「お前さんで最後だな、お前もスケベだな、ガハハ・・・」 

 

なんかおやじくさい奴だが、鍛えられた筋肉はただ者ではない、 

他の連中の顔ぶれを見てもみんな強そうな男ばかりだ、 

これならもし連れてかれた場所がやばい店でも大丈夫だろう。 

 

「出発するわ、みなさんいいわね?」 

 

別のローブの女が入ってきた、 

そして走り出す馬車・・・2人のローブの女が運転し、 

残りの2人は馬車の中・・・10人の男とともに・・・ 

遠くなっていく街明かり・・・まわりの男は酒を飲んでいたり、 

もたれて眠ろうとしている者がいたり、女のローブの中に手を入れている男もいる・・・ 

女は嫌がるどころか喜んでいるようだ・・・うーん、これから行く城はどんな所だろう・・・ 

となりに座っている男と目が合った、いかにも剣士といった感じの男だ。 

 

「・・・おい、お前、女のグルとかじゃないだろうな?」 

「はあ?」 

 

男は小声で続ける。 

 

「・・・いざ城とやらについて金払えとか言って、 

断ったらここにいる男たちに脅されるなんで嫌だからな、 

俺はここにいるやつら全員まとめて倒す自信があるぜ」 

 

俺も小言で答える。 

 

「・・・確かにうますぎる話だ・・・何かあってもおかしくはないな、 

いざとなったら一緒に闘おう、俺も一応剣士だから」 

 

そう言って俺は腰の剣をその男に見せた。 

 

「・・・よし、俺の名はガインだ、よろしくな」 

 

 

馬車はどんどんどんどん進む、 

もう街なんてはるか彼方・・・生い茂る森に入っている、 

満月の月明かりしかないうっそうとした森・・・なんか墓場にでも行く感じだ。 

 

「ガハハ!姉ちゃん、もっとこっちこいや!」 

「あん、もう、お城まで待ってヨ」 

 

スケベオヤジ(と俺は心で命名した)は女の胸をローブの上からもみしだいている、 

女は嫌がりながらも本気ではないらしく手を弱く突っ張っている、 

もう1人の女はすでに別の男にローブの中に入れられた手であそこをくちゃくちゃされており、 

紅い唇をなまめかしくゆがめている・・・僕を誘ったあの白肌の女だ・・・ 

人差し指をかみながら身をくねくねとくねらせている・・・いやらしい愛液の匂いがしてくる・・・ 

 

「あん・・・はぁっ・・・ああっ・・・」 

「あんな誘い方しやがって・・・我慢できねえよ・・・」 

「はぁっ・・・はぁんっ・・・ああっ・・・・・」 

 

・・・・・・ローブの間から大きな胸や太股をのぞかせている、 

こ、こんな所ではじめられたらどうしよう・・・って、そういうパーティーなのか? 

俺は股間を膨らませながらも、となりのガインに聞いてみた。 

 

「ガイン、これ、どういうパーティーなんだ?」 

「さあ、ただ女だけしかいないお城で満月の夜、男を呼ぶパーティーらしいぜ」 

「と、いうことは・・・」 

「みんなそれを期待してるんだろうな、俺も、お前も」 

「そうだけど・・・まだ信じられない・・・でも・・・」 

 

馬車はまだまだゴトゴトと進む、 

山道をどんどん登ったり下ったり・・・ 

・・・街からもう1時間以上走っただろうか・・・ 

あまりにも山奥すぎて恐くなってきた・・・ぼーっと外を見る・・・ 

・・・と突然、森が開けて巨大なお城が視界に入った、水の入ったお掘りに囲まれた巨大な城・・・ 

 

「で、でかい!こんなに大きな城がこんな所に!」 

「古そうな城だな・・・本当に人が住んでいるのか?」 

 

ギーーー・・・と桟橋が降り、 

お城の門が開いて馬車がそこを渡る・・・ 

お掘をまたいで城の敷地内に入った。 

 

「さ、降りてくださいませ」 

 

今さっきまで股間をくちゃくちゃいぢられていたローブの女が、 

何事もなかったように立ち上がり馬車から降りる、太股から愛液をたらしながら・・・ 

スケベオヤジに胸をもまれていた女もオヤジの手をすっとどけて皆を降りるように促す・・・

 

「うわぁ、でけえ城だなおい」 

 

誰かの声のとおり、あらためて下から見あげると迫力がわかる、 

その城の大きく開いた正門・・・中ではたいまつの列が揺らいでいる、 

全身フードの女も奥から出てくる・・・俺達10人は中へと連れてかれた、 

通路を進むと後ろで正門がドシンと閉まる音に続きギーーと桟橋が上がる音が・・・ 

なんだか完全に「城に閉じ込められた」という恐怖感がしたのは、心配しすぎなのだろうか・・・

 

「中はきれいだな、暗いけど」 

「たいまつが並んでるのに明かりが足りない・・・これじゃあ洞窟みたいだ」

 

話をしはじめる男達とは対照的に、 

無言で僕らを囲んで進むローブの女達・・・ 

うーん、パーティーというには華やかさがない、なんか淫靡な・・・ 

というより、何かの儀式という感じさえする・・・嫌な予感もする・・・ 

俺はガインに耳打ちするように話し掛ける。 

 

「何かおかしくないか?」 

「うーん、おかしいといえばおかしいが・・・」

「とてもこれからパーティーがはじめるとは思えないぞ」 

「とりあえずさっきから剣は握っている、他の何人かもおかしいと感じてるようだ」 

「・・・・・確かに」 

 

まともな何人かは妙な雰囲気に皆、身構えている、 

俺も剣のさやをぎゅっとにぎっていつ、何がおきても大丈夫なように・・・ 

・・・やがて長い長い回廊を登り、大きな扉に辿り着いた・・・ローブの女が扉を開ける・・・そこには・・・ 

 

赤い絨毯が敷き詰められた広い部屋、 

明るいたいまつの光、たくさんのフードの女たち・・・ 

ようやくパーティー会場らしき場所についた・・・奥に玉座がある・・・ 

俺達は真ん中に連れて行かれる、まわりのローブの女の数・・・100人はいるか・・・ 

いや、200、300・・・とにかくすごく広い部屋にすごい人数・・・熱気がムンムンする、超大広間だ。 

 

「ようこそ我が城のパーティーへ!」 

 

玉座の奥から若い女の声が響いた、 

出てきたのは豊満な肉体の女性・・・だが・・・尖った耳・・・ 

背中には大きく黒い翼を持ち、長く黒い尖ったしっぱを生やし、 

牙をとがらせた女が・・・あれは・・・サキュバス・・・淫魔のサキュバスだ! 

俺はすかさず剣を抜いて身構えた、まわりの男達もほとんどが同様に構える。 

 

「私の名はミジュー、皆さん、長旅ご苦労様、あらどうしたの?恐い顔しちゃって」 

「うるせえ!はめやがったな!」 

「あら?何のことかしら?これからパーティーだっていうのに」 

「嘘つけ!これのどこがパーティーだっていうんだ!」 

「パーティーよ、愛欲の宴・・・あなたたちみたいな精気溢れるごちそうを囲んでね・・・」 

 

まわりを囲んでいた女たちが一斉にローブを脱ぐ、 

すると・・・みんなサキュバス・・・!! 

何百人もの女は、何百匹ものサキュバスだった・・・!!! 

ローブの間からは白い肌と大きな胸と濡れた性器しか見えなかったが、 

背中に翼、おしりにしっぽを隠していたとは・・・!! 

 

「ぐうっ、こうなったら、闘うしか・・・ううっ!」 

 

まわりでサキュバスたちはニヤニヤしながら俺達を見ている、 

どの獲物を狙おうか選んでいるようだ・・・俺は全身の神経を剣に集中させる、 

いつ飛び掛かってきても跳ね返せるように・・・皆は示し合わせたかのように円になってサキュバスの方を向く、 

しかし1人だけ能天気なスケベオヤジはふらふらと玉座の方へ歩いて行く、 

目は焦点があっていない・・・ミジューとかいう女王らしきサキュバスに吸い寄せられるように・・・

 

「お、おい、正気に戻れ!行くな!」 

 

そんな俺の声などまったく耳に入らないようだ・・・ 

ふらふら、ふらふらとズボンを下ろしながら・・・ミジューの方へ・・・ 

 

「ふふ、当然よね、馬車の中であれだけアタシのからだにさわってたんだもの、 

アタシのいやらしい汁をいっぱいかいじゃって、もう身も心も肉欲のト・リ・コ・・・ 

そこにミジュー様のあの体を見ちゃったら、もう・・・ふふふ・・・」 

 

スケベオヤジはそのままミジューの前に・・・ 

ミジューは自分の大きな乳首を出して指でクリクリしてスケベオヤジを迎える・・・ 

スケベオヤジはミジューの胸に顔をうずめて抱き着いた・・・すると・・・ 

 

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