6日目の朝、朝食がはじまった。

 

「いただきます」

「いただきまーす」

「いただきまぁす」

「いただき・・・ます・・・ぅぅ」

 

今朝も三久ちゃんは僕の膝の上に座って朝食を・・・

おしりで僕のモノをもてあそびながら・・・お、おおきくなるぅ・・・

に、逃げようと、き、決めたのにぃ・・こ、興奮しちゃうぅぅ・・・

 

「おにぃさまぁ、は、コロッケぇ」

「う、うん・・・もぐ・・・ん・・・」

 

プルルルルルル・・・プルルルルルルル・・・・・

 

電話だ、一美さんが出る。

 

「はい・・・はい・・少々お待ちください」

 

ううう、三久ちゃんの左手が、僕の膝にい!!!

 

「有人さま、お電話ですわ」

「ぼっ、僕にですかっ!!」

「あんっ!!」

 

三久ちゃんを持ち上げどかす僕、あ、あぶなかった・・・

あわてて電話に出る・・・そこから聞こえた声は・・・

 

「おう、わしじゃ」

「じ、じいちゃん!?」

「よく聞け、明日、約束の一週間じゃ、早朝にリムジンを美麗家の前に待たせる」

「早朝・・・夜が明けたらですか」

「うむ、夜明けから朝8時まで待たせる、それまでにそこを出て行きたければ乗るがよかろう」

「わ、わかりました、その・・・」

「ではの」

 

プツッ・・・ツー、ツー、ツー・・・

 

切れちゃった・・・

明日か・・・明日、ついに自由に・・・

それまで、三久ちゃんから逃げ切れば・・・!!

 

「おにぃさまぁ、どうしたのぉ?」

「い、いや、ちょっと、ね」

「三久に隠し事は無しだよぉ」

 

よく言うよ、偽りの愛のくせに。

・・・・・よし、こう思えるって事は、

僕の心はまだ完全には三久ちゃんのものになってないんだ、

いいぞ、このまま三久ちゃんから心を引き剥がしていけば・・・

そして、くすぐられないようにすれば、あと1日で逃げ切れるんだ!!!

 

 

 

「では有人様、後はよろしくお願いしますわね」

「姉さん、バスもう来るよ、早く!」

「もう二恵ったら・・・三久、有人さまに迷惑かけるんじゃないわよ」

「はぁい」

「明日の夕方には戻りますので、それでは・・・」

「い、いってらっしゃい・・・」

「バス来たよー!」

 

あわただしく家を出る一美さんと二恵さん・・・

見送る僕と三久ちゃん、これで明日の夕方まで2人っきり・・・

いや、明日の朝には僕はもうこの家を去るんだ、それまでの我慢・・・

 

「おにぃさまぁ・・・うふふ・・・」

「・・・っ!!」

「これでまた1日中、くすぐってあげられますぅ」

「ちょ、ちょっと外へ・・・」

「その顔でですかぁ?」

 

・・・しまった、そうだ、

僕の顔や全身には三久ちゃんおきついキスマークがびっちり・・・

よく考えたら、一美さんや二恵さんにこの顔を見られてたんだ、今になって恥ずかしい・・・

 

「ねぇおにぃさまぁ、今日はまず遊ぼうよぉ」

「・・・・・」

「ねぇ?あとでいっぱいくすぐってあげますからぁ・・・」

「・・・・・」

「そしてそのあと、三久の中に入れちゃうんだからぁ・・・だから、ねぇ・・・」

 

・・・・・・・・逃げろ!!

 

「あっ!おにぃさまぁ!!」

 

猛ダッシュで屋敷の奥へ逃げ込む僕、

捕まったら最後、三久ちゃんの指技で快楽の底無し沼に・・・!!

もう絶対にくすぐられないと誓ったんだ、魔の快楽に打ち勝ってみせると・・・!!!

 

「・・・ぜぇ、ぜぇ、この部屋は・・・」

 

ガチャガチャガチャ

 

「だめだ!鍵が・・・こっちは!?」

 

ガチャガチャガチャ

 

「駄目か・・・こんなに部屋があるのに・・・!!」

 

廊下の向こうから三久ちゃんが駆けてくる!!

 

「鬼ごっこぉ?嫌いじゃないですよぉ」

「やばい!!」

 

ダダダダダダダダ・・・・・

本気で逃げる僕、捕まったら最後、

あっという間にくすぐられてもう一生餌食になってしまう!!

完全に虜になった後、捨てられたらもうボロボロの廃人になってしまうだろう、

いや、捨てられなくても、くすぐり中毒になってしまった時点ですでに廃人・・・そんなの嫌だぁ!!

 

「あんっ、待ってくださぁい」

「ひ、ひぃぃぃーーー!!!」

 

2階へ逃げる・・・

開いてる部屋、開いてる部屋は・・・

はやくしないと三久ちゃんが来ちゃう、くすぐられちゃうう!!!

 

「そっちは行き止まりですよぉ・・・おにぃさまぁ・・・」

「あ・・あ・・・あああ・・・」

 

冷や汗がダラダラ出る、

甘ったるい、くすぐったい声が近づいてくる・・・!!

仕方がない、こうなったらここに入るしか・・・ドアよ開いててくれっ!!

 

ガチャッ!!!

 

「開いた!!」

 

中に飛び込みカチャ、と鍵をかける!

ここは・・・淫猥なるくすぐり悪魔の巣、

僕が身も心も調教された、三久ちゃんの部屋だ!

 

「鍵かけても無駄ですぅ、三久の部屋なんですよぉ・・・」

 

ドアの向こうの甘い声・・・

どうにかしなきゃ、とりあえずドアのノブを握って、

力で開けられないように・・・こういう形での力比べなら絶対負けないはずだ!!

 

・・・・・

 

ドアの向こうが静かだぞ?

あきらめたのか?それとも油断させるため?

まさか窓から入ってきたりは・・・と思ったら!!!

 

「みぃーつけた♪」

「うわあ!!!」

 

ぶらんと逆さにぶらさがって顔を覗かせる三久ちゃん、

屋根から・・・や、やばい!窓の鍵を・・・もう間に合わない!

するりとその身軽な動きで部屋に入ってきちゃった、逃げなきゃ!ドアを・・・

 

ガチャガチャガチャ!!

 

「あ、開かない!?鍵は開けたはずなのに!!」

「支っかえ棒しといたのぉ」

「ひ、ひいい、た、助けて・・・」

 

幼くもエロティックな表情で近づいてくる三久ちゃん・・・

どこか逃げる場所は・・・あ、あそこだっ!!!

 

「あ、おにぃさまっ!?」

 

ガチャ、バタン!!!

 

僕はとっさにそばのクローゼットを開け、

中から閉じた!扉の内側についているリボンがいっぱいかけてある取っ手を、

全力で握って閉じる僕・・・真っ暗な中、かけてある三久ちゃんの洋服に挟まれながら!

 

「ずるぅーい、そんなところ入っちゃぁ・・・」

「も、もうくすぐられないぞ!絶対に!!」

 

助かった・・・

これで抵抗できる、

このままここで明日の朝まで篭城すれば!!

 

「おにぃさまぁ、出てきてよぉ」

「い、嫌だ!もう絶対、くすぐらせないぞ!!」

「三久のこと、嫌いなのぉ?」

「そんなこと言って、三久ちゃんだって僕のこと、好きじゃないだろ!?」

「好きですよぉ、おにぃさまのことぉ・・・本当ですぅ」

「そんな調子のいいこと言って、金が欲しいだけなんだろ?」

「違いますぅ!おにぃさまが欲しいんですぅ!本当に本当ですぅ!!」

 

・・・まあいいや、

どっちみちこれでもう出て行くんだから・・・

それにしてもこのクローゼットの中、クラクラする・・・

三久ちゃんの甘い甘ぁ〜い洋服に囲まれて・・・いい匂いがぁ・・・

いけない、力を抜いちゃあ・・・なんとかこのまま丸1日、耐え切るんだ!!

 

「もぅ・・・おにぃさま、絶対に出てきてもらうんだからぁ!!!」

 

 

 

真っ暗なクローゼットの中・・・

かろうじて隙間から光が射しているものの、

外の様子はわからない・・・とにかく腕の力を抜かないようにしないと・・・

 

グイッ!!

 

「おっと!」

 

ふいに扉が開こうとする、

三久ちゃんが外から開けようと・・・

だから油断はできない、手を握り直す、汗がにじむ・・・

 

「ねぇおにぃさまぁ、もう出てよぉ・・・」

「・・・・・」

「もうすぐお昼だよぉ・・・」

 

出るもんか、絶対に!!

 

「出てきたら、たっぷりくすぐってあげますよぉ・・・」

「・・・・・」

「思い出してくださぁい、こちょこちょされるのって、すごかったでしょう?」

「・・・・・!」

「泣きながら約束してくれたですよねぇ、結婚してくれるってぇ・・・」

「・・・そ、そんなの、無理矢理言わされただけっ・・・!!」

「そうですかぁ?とぉっても喜んでたのにぃ・・・」

「い、言うなっ!お、思い・・・出したくないっ!!」

 

しかしすでに激しく勃起して思い出してしまっている僕・・・

 

「おにぃさまぁ・・・起っちゃってるでしょぉ?」

「!!」

「もっともっと思い出させてあげますぅ・・・」

 

そう言った直後・・・!!

 

「こちょこちょこちょこちょこちょ・・・」

 

カリカリカリカリッ!!!

 

「なっ!?」

 

三久ちゃんがそとから扉ごしにクローゼットの表面を、

く、くすぐっているっ!?それがカリカリと音を立てているっ、

この攻撃はぁ・・・だ、駄目だぁっ、お、思い出しちゃうううう!!!

 

カリカリカリカリカリカリカリカリ・・・・・

 

「や、やめてくれえ!!」

 

全身がムズムズするう!!

力が抜けるぅ!脳裏にあの麻薬のような快感が、

フラッシュバックして・・・扉ごしに本当にくすぐられているみたいだあ!!

 

「はやくぅ、くすぐらせてくださぁい・・・こちょこちょ・・・」

「あ、ああ・・・あああ!!!」

 

カリカリカリカリカリ・・・

 

僅かに伝わる扉ごしの振動・・・

これが、これが、くすぐったさを掘り起こすには、

もうそれだけでじゅうぶん・・・!!ひ、ひ、ひいいいいい!!!

 

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