☆18禁裏小説7☆
「トレオさ〜ん」
バニーさんご戻ってきた・・・あれ?手ぶらだ?
と思ったその後ろからいかつい男が・・・う、うわ、鎧だ、でかっ!
ムキムキした男がどでかい鎧と兜をかついできた・・・俺がさっき着てたのの2倍はあるぞ!
「これしかないそうです〜」
「はは・・・頑丈そうだね」
ドスン、と鎧を置くと男はすたすたと去っていった、
バニーさんは心配した様子で僕の顔を伺っている。
「よいしょ・・」
「むっ、無理しない方が」
「もう行かないと・・・次は北闘技場だよね・・・」
「そうですが・・・」
「うう・・・重いけど・・・着れないことは・・・ない・・・」
>時間をかけて何とか鋼の鎧・兜を身につける、
もう時計は10時をすぎた、いざ次の戦場へ・・・!!
「あのー」
「バニーさん、いろいろとありがとう」
「移動用の天馬が表に用意されていますので」
「それは知らなかった、ずいぶん楽になるよ、次にここに来るのは・・・準々決勝か、あとでまた!」
「はいー、御武運をー」
まだ痛む体に気合いを入れて、
東闘技場を出ると天馬が俺を待ち構えていた、
俺は操縦役の細身の男に参加証を見せて乗ろうとしたが、しかし・・・
「おいおい、ちょっとやめてくれ!俺の天馬がつぶれちまうだろ!」
「あ・・・申し訳ない・・・それじゃあ、えーっと」
「そのクソ重い装備を外してくれ!誰かやとって鎧だけ運ばせればいいだろ!!」
・・・・・まずい、
鎧を外して移動したら、
正体がばれてしまうかもしれない・・・
ただでさえ全国民が注目している大会のはずだ、
どこで誰が見ているかわからない・・・体の古傷だけでもばれる可能性が・・・!!
「わかった、歩いて行くからいいよ」
「お、おい、歩くって、遠いし混んでるぞ」
「丁度良いトレーニングになるさ!」
僕はやけくそになってそう言い放ち、
逃げるようにして鎧をガチャガチャ鳴らしながら、
2回戦の会場である北闘技場へと向かった・・・うぅ、無理しちゃったなあ・・・
重い・・・
苦しい・・・
体が痛い・・・
でも、でも・・・
これを乗り切らないと・・・
人ごみをかき分け、
次の闘いの場へ急ぐ、
はぁ、はぁ・・・ぜぇぜぇ・・・
時間は・・・思った以上にかかる・・・
間に合うかな・・・間に合わせなきゃ・・・ひぃ、ひぃ・・・
・・・・・つ、ついたぞ、やっとだぁ・・・
時間は・・・やばい!10分前だ!早く手続きを・・・
受け付けに入って・・・・・よし、控え室はあっちだ!!
え?もうステージへ?息つく暇もないとはまさにこの事だ、
俺はそのままの格好で剣をぎゅっと握り締めながらステージへと進む。
「ルックス選手、トレオ選手、ステージへ!」
汗をだらだら流しながらステージへ上がる、
目の前の敵・・・ルックスという奴・・・こいつ・・・
またかっこいい顔をしているが・・・さっきのダバダの仲間かもしれない、
ハプニカ様を暗殺しようとする・・・だとしたら、かなり手強いはずだ・・・
こんな状態で俺、勝てるのか?いや、勝つしかない、全てはこのダルトギアとハプニカ様のために!!
第2回戦・・・スタジアムの大時計が11時を指した瞬間、
大きな銅鑼が会場に鳴り響いた、俺はその場で身構える!!!
ルックスもその場に立ってこちらを睨んでいる・・・互いに動けない!!
「う・・・鎧が重過ぎて・・・動けないのかも・・・」
「・・・・・そっちが来ないならこちらから行くぞ!」
「わっ、来た!!!」
飛び掛かってきたルックスを、
体が勝手に反応してかわし、条件反射で剣を切り付ける、
そしてそのままの流れで攻撃を繰り返す、重い鎧ながらいざ戦闘モードに入ると、
やはり今までの経験と真剣な状態で身の重さなど忘れでしまう・・・そしてそのまま・・・
気がつくとあっという間にルックスが横たわっており、僕は勝ち名乗りを受けていた・・・やった!
「・・・・・ふぅ、相手が弱くてよかった・・・こいつは違うな」
そう思うと気が抜けたためか、
一気に体を疲労感が襲う・・・とりあえず控え室に行こう。
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めくる |