☆18禁裏小説7☆
「はい、では仰向けになってくださいね・・・あら、目がトロ〜〜ンってなってますわね」
「ひっくり返してー、よいしょー・・・あ、眩しいですねー、はい、タオルで目隠しをー」
「それにしても体中、こりすぎだよ、こんなになるまで何やってたの?」
「もっともっともっともっともっとほぐしてあげますねぇ」
仰向けにひっくり返された俺はさらに全身を揉みほぐされる、
体中の関節を・・・丁寧に・・・丁寧に・・・ものすごく丁寧に・・・・・
ああっ、ララさんが左肩の関節をぐりぐり回して・・・
リリさんが右肩の関節・・・ルルちゃんが左股関節、レンちゃんが右股関節をマッサージぃ・・・
うぅぅ・・・・・ぁぁ・・・こんどは肘、膝をぐるぐると・・・女性ならではの繊細なテクニックで・・・ひぃぃぃ・・・
「次は手のひらと足の裏のつぼを押しますね」
「よーく念入りにしませんとねー」
「まだまだほぐす場所はいっくらでもあるからな」
「血の巡りをすっごぉくよくするですぅ」
あ、あへ、も、もう駄目・・・
このマッサージ攻めに・・・もうなすすべなく・・・眠く・・・
まるで筋肉をほぐすより・・・気持ちよくして眠らせるのが・・も・・くて・き・の・・・
・・・・・ん・・・ぐぅ・・・ぐー・・ぐー・・・ぐー・・・
・・・ぐーぐー・・・ぐーぐー・・・ぐーぐーぐー・・・
「・・・あら?寝てしまわれましたか?」
「気持ち良さそうに眠ってますねー」
「まだ油断しちゃ駄目だよ、もっと深く眠らせないと・・・」
「そのためにぃ、もっともぉっと気持ちよくさせるですぅ」
「・・・・・zzz・・・」
力を失い眠ってしまった俺を、
なおも執拗にマッサージし続ける4姉妹・・・
やがて俺は・・・・・
「ぐがあーー、すぴーー、ぐがごごごーーー」
「す、すっごいいびきですわね」
「それだけ気持ちよく寝てるんですよー」
「良い夢見てるんだろうな・・・起きた時はもっといい夢心地になるけど」
「さぁ、運びましょぉ」
マッサージの追い討ちで深く深く熟睡している俺を、
4姉妹はゆっくりと慎重に4方向から支えて持ち上げ、
俺を部屋の外へと連れ出した・・・俺はそんな事にはまったく気付かなかったのだった。
・・・・・・・・・・・・・・・
ん?・・・・・・・・・・・・・・・・・・
あ、朝か・・・ん・・・なんだ?このいい匂い・・・
ふっかふかの布団・・・甘い匂い・・・暖かい肌の感触・・・
俺は・・・今・・・暖かい肌に囲まれて・・・抱きすくめられている・・・
俺の顔も・・・ふかふか・・・というよりはぷにぷにとした弾力の・・・・・あれ?
まてよ・・・冷静に・・・目を開けよう・・・こ、ここは・・・これは・・・・・!?
「起きたか・・・おはよう」
この声は・・・ハプニカ様!?
俺の顔が・・・これは・・・ハプニカ様の胸にうずめられていて・・・
体も・・・ハプニカ様のベッドの中で横になって抱きかかえられている!!!
「ハプニカ様・・・ですか!?」
うもれている顔を上げ、眠い目を擦ると・・・
そこには間違いなくハプニカ様の美しくもやさしい顔が・・・
「よく眠っていたぞ、そなたの寝顔・・・ずっと見つめてしまったではないか」
「こっ、ここは・・・!?」
「見つめて・・・そなたの顔があまりにも愛しいので、つい、抱きしめて、そのまま私も寝てしまった」
「あ・・・そんな、ここは・・・ハプニカさまの、ベッド!?」
「どうしても我慢できなくて・・・大丈夫だ、添い寝させてもらっただけだ」
広く大きなベッド・・・
綺麗でやわらかいシーツ・・・
そして・・・あたたかくてやさしいハプニカ様の肌・・・
全身の力が抜ける・・・ああ・・・体が・・・ハプニカ様に甘える・・・
このまま・・・このままずっとハプニカ様に抱かれていたい・・・あぁ・・・ぁぁぁ・・・
「ハプニカ様・・・」
「ん・・・まどろむが良い・・・いつまでもこうしていていいのだぞ・・・」
「は・・・ハプニカ様・・・そんな、俺・・・・・」
動けない・・・
抱きしめられたまま・・・動けない・・・
やさしい匂いとやわらかい温もりにとらわれて・・・
「ずっとこうしたかった・・・そなたと・・・」
スッとハプニカ様の手が僕の後頭部をなでる・・・
ポン、ポンと子供をあやすようにやさしくたたきながら・・・
トローンと再びハプニカ様の胸の中で眠りについてしまいそうだぁ・・・
「・・・昨日はどこへ行っていたのだ?心配していたぞ・・・」
昨日・・・昨日の闘いは大変だったなぁ・・・
・・・・・・・・・・ん?朝日が刺し込んでる・・・
太陽が結構高く・・・そ、そうだ、今の時間は?時計、時計・・・
「どうしたのだ?きょろきょろと」
広い部屋を見回す・・・あった!
えっと今は、7時をもう回っている!
や、やばい!今日は決勝トーナメント、8時から試合だ!
ハプニカ様の体から逃げるようにベットから跳び起きる、
こうしちゃいられない、早く闘技場へ行かないと・・・寝過ごしては元も子も無い!
「すいません、これから行かないと」
「どこへ行くというのだ?」
「実は・・・闘技トーナメントに参加してる騎士をコーチしてあげていて」
「ほう、それで昨日はあんなに疲れていたのか」
「はい、もうすぐ彼の試合なので行ってあげないと・・・ですから下で観戦していますから」
「その、そなたがコーチしている騎士の名は?」
「ひ、秘密です、絶対に!それでは失礼します!!」
パンツ1枚のまま廊下へ飛び出す俺、
自分の部屋に戻って・・・服を着てフードを被って・・・
東闘技場だ、急ごう!また朝ご飯食べる暇ないけど仕方が無い!!
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めくる |