白竜の幸せそうな鳴き声が甲高く響く。 「人を傷つけるために戦う民族ではない、人を、森を守るために強くなるのだ」 「それは・・・海の民も同じです」 「そう、山の民も海の民も同じ・・・海も山も同じであろう」 「おっしゃりたい事はわかりますが、でも・・・」 「私は海で暮らすとしてもかまわぬ、魚の獲り方もすぐに憶えてみせるぞ」 「・・・確かに鯱も陸の人は最初、怖がりますけど、実際は人の事をよく理解しています」 「白竜も同じであるぞ、鯱の事はくわしくは知らぬが、どこに違いがあろうか・・・」 確かに白竜のこういう面を見せられると・・・ ハプニカ様は、これを見せたくて俺を連れてきたのだろうか? 俺の、海の民が山で暮らすのは無理、という考えに対する答えとして・・・ 「空を泳ぐのは楽しい、海を泳ぐのも楽しい、ともに同じ楽しさに思えるのだが」 「・・・考え方ですね、海も空も、まったく違うとも言えるし、まったく同じともいえる・・・」 「そうだ、民族も同じだ、違うと思えば違うが、同じ人である事には変わりあるまい」 ・・・さすがハプニカ様だ、 俺の疑問にきちんとした答えを用意してくれた、 こんなに幸せそうな白竜たちを見せられて、恐さなどもう感じない・・・ 何よりこの楽園が俺の心を解きほぐしてくれるようだ、木の良い匂い、 甘い木の実の香り、暖かな日差しと風、そして、そして・・・・・ 「ここは楽園ですね・・・」 「私には・・・そなたといる場所が、楽園だ・・・」 きゅっ、と俺を抱くハプニカ様・・・ 立ったままその感触にひたる俺・・・ そのままごく自然に唇を合わせる・・・甘い舌がとろける・・・ どういう訳か疑心がどこかへ吹き飛んでしまっている俺、ハプニカ様に身を任せる・・・ 全身の力が抜ける・・・頭がぼーっとなって顔が熱くなる・・・あぁ、ああぁ・・・ 「・・・はぁっ・・・」 「・・ハプニカ様・・・」 「もう、言葉などいらぬ・・・あとは私を感じてほしい・・・」 そのまま押し倒される・・・ 俺の服を脱がしにかかる・・・ 「そんな、そ、外なのに・・・」 「ここは誰の邪魔もおらぬ・・・」 「白竜が、見てます・・・」 「見せつけてやろうではないか、人間の愛を・・・」 「そんな、やめ・・・あああああぁぁ・・・」 やさしく俺の服を脱がすハプニカ様、 俺はそれを逆らえない・・なすがままむかれていく・・・ ハプニカ様も服を脱ぎ捨て、互いに全裸になる・・・・・ 「まさにアダムとイブだな」 「ああ・・・頭がぼーっと・・」 「何も考えるな、素直に感じればよい」 俺の胸がどきどきと高鳴る・・・ 体が熱くなってくる・・・ああ、良い香りがする・・・ この巨木の匂いが・・なんだか俺を幸せな気分にする匂いだ・・・ 背中が木の地面に密着する・・暖かい、木のカーペットみたいだ・・・ その俺に覆い被さるハプニカ様、大きな胸の膨らみが2房、俺の胸にずっしりと・・・ 「あっ・・やわらかいっ、です・・・」 「そなたの心を、私で全て覆いつくしてみせよう・・・」 「そ、そこは・・・はああ!!」 「もう何も、悩む事などない、私を・・信じて・・もらうだけだ・・・」 「ハプニカ様の、そ、そこはぁ・・・い、いいっ!!」 きゅっ、きゅっと指で俺の亀頭をつまみ擦る・・・ 恥毛がその亀頭をくすぐり、ねばっこい液がぽたぽたとかかる・・・ そのまま唇を重ねられる・・覆い被さるキス、入ってくる舌・・・とろけるぅ・・・ ぴちゃ、ねちゃ、ぬちゃ・・・ 互いに絡み合う舌・・震える唇・・・ びくびくびくっ、と痙攣するハプニカ様・・ 「・・・ふぅ・・キスだけでイッてしまったではないか・・」 「あ・・・ああ・・・」 「何だ?もっとして欲しいのか?よしよし、もっと味わおう」 再度重なり合う唇・・・ 俺の口の周りは互いのだ液でべとべとだ・・ 下の方、股間も俺のペニスにハプニカ様の熱い愛液が滴り落ちてべとべとだ・・ 先ほどから亀頭がハプニカ様のあそこをつつき続けているが、腰を下ろしてはもらえない・・ いくら勃起してペニスを伸ばしても意地悪なハプニカ様のあそこは入れてくれない・・・ 「・・ん・・・んん・・・」 力の抜けきった俺・・・ 俺のおでこや両耳にハプニカ様の髪がかかってくすぐる・・・ ハプニカ様は右手で俺の顎を固定し、左手で頭をなでてくれる・・・ 目を開くといとをしそうな表情・・・目を閉じて快感に浸る俺・・ああぁ・・ もう、もう何も考えられなくなっていく・・気持ち良すぎて・・いきたい・・射精したい・・・ 「・・・はぁっ・・そ、そなたが欲しい・・欲しいぞ・・」 「そ、その・・あの・・・」 「私の中に・・そなたをもらっても・・良いか?」 俺は躊躇する・・ 今までどんなに看病されていた時も、 射精させられ続けていてもハプニカ様やみんなの「膣に入れる」事だけは拒んできた、 その意志だけはみんな守ってくれて、指や胸や口やいろんな方法で射精させられてたんだけど・・・ 今、はじめて、ハプニカ様が俺のペニスを膣へ入れようとしている・・・・・ 「そ、それだけは・・」 「嫌か・・私はそなたを愛しているというのに・・」 「その、やっぱり・・外で・・・」 ぷにぷにとしたハプニカ様の巨乳が俺の胸の上でスライドし擦れる、 と同時に俺のモノがハプニカ様のあそこに擦りつけられる・・・ひぃぃ・・ 「・・私の愛を信じてもらえなかったのは、今までそなたのこれを私の中へ入れなかったからかも知れぬな」 「ち、ちがい・・はああ!!」 「もう、私は自分に素直になるぞ、欲望を隠さぬ、そなたにありのままの私を見てもらう・・」 「そんな!そ、それじゃあ!?」 「もう容赦せぬ、そなたに信じてもらうまで・・私の心をそなたにぶつけるぞ!」 涙をこぼすハプニカ様、 俺の頬に滴が落ちる・・・ 「ここにはもう敵などおらぬ、だからそなたを守ったり、そなたに守られたりする必要などない・・・ もう力などいらぬのだ・・そして私はそなたを偽りなく愛している・・愛して・・・嘘ではない・・・ もういくら言っても言い訳にしかならぬなら・・私の体で・・真偽を見てもらいたいのだ・・気持ちを・・・ 私が欲しいのは強い男でも、国王になれる男でもない・・私が欲しいのは・・そなただけだ・・そなたなのだ・・ 残りの・・私の残りの人生は・・そなたにどうすれば愛してもらえるかだけに捧げるつもりだ・・もし叶わぬなら・・ ここで、そなたを想い続ける事のみに一生を費やすつもりだ・・もう、そなたしかないのだ・・私には・・本当に・・ 私にはそなたがいる場所が楽園・・そなたのいない場所が地獄だ・・どうか私を地獄へ落とさないで欲しい・・だが・・ そなたの裁定が私に・・地獄で償えというのであれば・・私は罰を受け、そなたを想い続けて朽ちよう・・・ 毎日、いないそなたに語り掛けて暮らすとしよう・・それでしか・・もう自分を保てないであろう・・私は・・ 大戦で全てを失ってしまったと思ったが・・そなたが手に入るのならば大戦に感謝したいぐらいだ、たとえ父や兄の命と引き替えにしても・・ だが、そなたまで失ってしまったら・・いや、失いかけたのだ、私の手で・・だから、この罪を受けているのであろう、 そなたに愛を信じてもらえぬという形で・・どうか罪深き私を救ってくれぬか・・・情けをかけてくれぬか・・・たのむ・・ もう、もうそなたにすがるしか、私の幸せはないのだ・・そなたをあんな目にあわせて幸せを、などと言うのは間違っているだろうが・・ しかし、しかし私にはもうそれしかないのだ、そなたは私の全て・・私を・・私を・・・・・うぅぅぅぅ・・・ぅぅ・・・」 涙が止まらないハプニカ様・・・ 裸で抱き合ったまま・・お互い全身、消えない傷痕だらけ・・ おそらく今は心もこうなっているのかもしれない・・・ 「そなたを犯す事を、許して欲しい・・・許せぬなら後で首を切ってもよい・・・ この先どうなるにせよ、最後ならなおさら、そなたとの繋がりが欲しいのだ・・最後の繋がりが・・ もうここまで来てしまったらどんな無礼も同じだ・・私は私らしく、素直に自分の想いを遂げさせてもらう・・ 国も地位も名誉も、国民も4姉妹もミルも、もう関係ない、いや、はじめから関係ない、あるのはそなたへの愛だけだ! さあ、私の・・愛を・・感じてもらいたい・・偽りなき・・本当の・・気持ちを・・・愛しい人よ・・・・・」

もどる 目次へ めくる