☆真夜中の危険な授業☆

「ふふ・・・もう逃がさないわよ」

ガチャリ、と入口の鍵が閉まる、僕は教室に閉じ込められてしまった・・・

「先生、なにをするんですか」「決まってるじゃないの、実力行使よ」

時計は午後7時すぎ、卒業式を明後日に控えた3年E組の教室は、校舎ごと静まり返っていた。

「そんな・・・緊急事態って聞いて・・・」「あら、何のことかしらねぇ?」

そうだ、地元の大学の合格も決まり、あとは卒業式を待つばかりだった僕に、突然、「緊急事態」との呼び出しがかかった。 3年間ずっと生徒会の役員をしていた僕は、何の疑いもなく誰もいないはずの我が教室にやってきたのだ。

「先生・・・騙したんですか!?」「騙しただなんて・・・緊急事態よ、間違いなく」

僕ににじり寄る先生、生徒会の顧問でもあり、僕のクラスの担任でもある女教師だ、 抜群のスタイルに知性を感じさせるメガネ、そして大きくひとつに編んだ長い髪・・・

「じゃあ、何の用事なんですか?」「緊急事態よ、だって、もうすぐあなたが卒業しちゃうんですもの・・・」

先生は自分の服に手をかけると、ボタンを1つ1つ外しはじめた。 すっかり暗くなった校舎に、たったひとつ明かりがついている教室、そしてたった2人だけの男と女・・・ これが何を意味するのかは理解できるのだが、それが教師と生徒、ましてや女教師というのは、僕には理解したくない光景であった。

「ずっとお願いしてたのに・・・わかってくれないんですもの・・・」「そんな、本気にできる訳ありませんよ、先生と結婚だなんて・・・」

そうなのだ、僕はこの先生に求婚されていた。先生がこの学校に赴任してきたとき、まだ教師1年生、僕も高校1年生だった。 お互いなにかと話が合い、趣味や好みも合い、また、なれない先生を何度も助けてあげた。 そして僕のクラスの担任になった高校3年の秋、大学受験で必死だった僕に突然、「卒業したら先生と結婚してほしい」と言われたのだった。

「先生・・・だから僕、まだ高校生だし・・・」「あさってで卒業でしょう?それに18歳なら立派に結婚できるわよぉ・・・」

そう色っぽく言いながら、白いブラウスを脱ぎ捨てる先生。スカートのホックも外し、近づいてくる。 僕は逃げようと後ずさりした拍子に、机の上に仰向けになって倒れてしまった。

「どうして逃げるのぉ?ねぇ・・・あんなに仲良かったじゃないのぉ・・・」「そんな・・・先生、待って・・・」

僕はプロポーズされてからというもの、先生を避けるようになった。 受験が忙しいというのを口実にしたが、正直、恥ずかしかったのと、からかわれているのでは?という気がしたからだ。

「うふふ・・・つかまえたぁ・・・」「うわっ!」

机の上に背中をつけ、じたばたしている僕の両肩に先生の手が掛かる。

「じっとしてて・・・」

その綺麗な右手で僕のベルトを外し、しゅるりと抜き取った。

「う、うわっ・・・」「まちなさい・・・もう、あぶないわよ・・・」 「うわ、うわ、うわ」

僕は慌てて逃げだそうと暴れると、バランスを崩し、机がひっくり返った!

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