☆悪夢のくすぐり合宿☆

 

「ぜぇ、ぜぇ・・・やっとついた」 

「せんぱーい、遅いですよー」 

「はやくはやくー」 

 

草木生い茂る山奥の細い道を抜けると、 

2階建ての大きな建物が見えた、 

思ったより立派な別荘だ・・・僕らには贅沢すぎるぐらいだ。 

 

「先輩、荷物ご苦労様ですー」 

「重かったでしょう?あとは私たちに任せてくださーい」 

「ありがとう、もうへとへとだよ・・・」 

 

セミがうるさく鳴り響く森の中、 

じめじめする暑さでシャツまで汗だくになった僕は、 

別荘の玄関に倒れ込む・・・疲れた・・・山道を1時間も歩いた・・・

 

「今、1年が地下の発電機をつけに行ってますから」 

「はい、お水です、天然の湧き水だからおいしいですよ」 

「ありがと・・・ん・・・ほんとだ、冷たくておいしい・・・」 

 

僕は後輩の差し出したコップの水を一気に飲み干した、 

とりあえずは体を休めよう・・・仰向けになると、 

さっき水をくれた3人の後輩が僕を覗き込んでいる、うちの2年の後輩だ。 

 

「先輩、1人でたくさん荷物持ちすぎですよー」 

「もっと後輩を使ってください、これじゃ逆ですぅ」 

「そうですよ、私たちや1年にもっと持たせれば良かったのに」 

 

僕は息を整え、覗き込んでる3人に答える。 

 

「そうもいかないよ、たった一人の男だから、力仕事はしなきゃ・・・」 

「えー、でも結構、掛け持ちで運動部の1年とかいますよー」 

「それにこれだけの人数なら手分けすれば大丈夫ですぅ」 

「今日はせっかくの合宿なんだから、いつも苦労かけてる先輩をみんなでもてなします」 

 

合宿・・・今日から我が文芸部は、 

この人里離れた山奥で2週間の合宿に入る、 

毎年伝統になっている、文芸部顧問の桜木先生保有の別荘での合宿・・・ 

 

「去年と何も変わってませんねー」 

「そうそう、去年からBSアンテナがついたんですよね、テレビないとつまらないですぅ」 

「TVゲームも今年はプレステ3を持ってきたから退屈しませんよー」 

 

去年・・・去年は楽しかった、いや、一昨年も・・・まだ先輩がいた頃だ・・・ 

 

「そうだね、今年はにぎやかになりそうだ、君たちのおかげだよ」 

 

僕は高校に入って1年から我が文芸部に入った、その時はまだ男の人数の方が多かった、 

といっても部員数が少なく、当時の3年が男3人女1人、2年が男2人、1年が僕1人だけ、 

そして2年になった去年は先輩2人に2年は僕1人、そして1年に今、目の前にいる3人娘が入った、 

そして今年・・・その2人の男の先輩も卒業し、男は僕1人になり、 

部員も2年のこの3人を合わせて4人・・・部として存続していくには6人必要だった、 

そんな廃部の危機を救ってくれたのがこの3人娘、知らない間に1年の女の子ばかり8人も連れてきてくれた、

僕を入れて12人・・・一気に部員が倍になったのだ、そのことは本当に感謝している。 

 

「先輩、今、1年に掃除させてますからー」 

「ありがとう恭子ちゃん、僕もあとで手伝うよ・・・」 

 

僕の右から声をかけたこの少女は野間恭子、 

セミロングヘアーにピンクのブラウスが良く似合うかわいい子だ。 

 

「お水もう一杯くんできますねぇ」 

「奈々ちゃんもありがとう、お願いするよ」 

 

頭の上で声をかけたこの少し舌足らずであどけない三つ編みの少女が小谷奈々ちゃん、

背が低く小さな体に少し大き目の水玉のTシャツが可愛らしさを引き立てている。 

 

「あ、奈々、タオルも持ってきてあげてね!」

「佳織ちゃんもご苦労様、本とか重かっただろ?」 

 

僕の左で気を利かせてくれたのが鏑木佳織ちゃん、副部長だ、 

ショートカットで白いポロシャツにショートパンツ、活発な少女でいつも僕を助けてくれる。

 

「先輩に比べたら大した事ないですよ・・・熱とかどうですか?」 

 

佳織ちゃんは手を僕のおでこにあてる、 

ポロシャツの脇から白いブラが見える・・・目の毒だ・・・ 

ただでさえ女の子11人の中に男が一人なんだから、 

これから2週間もの合宿、耐え切れるかどうか・・・ 

いや、まったく期待していない訳ではないのだけれど・・・男の子だし。 

 

「先生いないから、先輩が倒れると一番大変なんですよー」 

「はい、お水とタオル持ってきましたぁ」 

「奈々ちゃん、ありがとう・・・起きるよ」 

 

そう、顧問の桜木先生は緒用で今回の合宿には参加できず、 

この山の車が通れる所まで僕らを送ってくれたのと、 

この別荘を提供してくれただけで、あとは部長の僕に全ての責任を任された。 

先生が来るのは1週間後の買い出しと2週間後の帰るときだけ、しかも来れる道の所までしか来てくれない、 

つまり2週間、僕は後輩の少女と12人だけで、この別荘で暮らすのだ。 

 

「先輩は何もしなくてもいいですよー」 

「料理洗濯はぜーんぶ後輩にやらせますからぁ」 

「それにしても先生がいないとのびのびできるわね」 

 

先生も僕を信頼してくれてなのだろうか? 

それとも度胸がないのを見越してなのか・・・ 

11人の女の子に囲まれてすごす2週間・・・どんな日々になるのだろう・・・ 

 

「せんぱぁい、お水また1杯いきますぅ?」 

「もういいよ、奈々ちゃんも飲みな」 

 

前かがみで空のコップを受け取った奈々ちゃん、 

胸元から大き目のTシャツの中が見える・・・薄いピンクのブラ・・・ 

駄目だ、さっきからそんな所ばかり目がいってしまう・・・もっとしっかりしよう。

 

「それにしても重い荷物だった・・・特にこの黒いトランク・・・誰の?」 

「あ・・・それ・・・・・私の・・・・・です・・・」 

 

後ろから来たのはロングヘアーでメガネをかけた少女、 

1年の薗平文子ちゃんだ、地味な服装の文学少女を地で行く感じの子だが、 

両親が有名な大病院の院長と看護婦で、彼女も医学の知識は抜群、

一流大学の医学部を目指していていずれその病院の後を継ぐだろう。 

その彼女の荷物ということは、もしものための薬やちょっとした医療機器が入っているのか・・・

 

「あ、別に悪いわけじゅあないからね、逆に文子ちゃんがいてくれてありがたいよ、 

本当に、もしもの病気のときに医者がいてくれてるのと同じだから」 

「・・・持っていきます」 

 

文子ちゃんはすまなそうにその黒く大きなトランクを引きずって廊下の奥の部屋へと入っていく・・・ 

もし気分を悪くしていたらどうしよう・・・あとでちゃんと謝ろう。 

 

「部長、とりあえず1階の掃除が終わりましたー」 

 

どたどたと1年生が集まってくる、 

僕もこのまま玄関でぼーっとしている場合じゃないや。

 

「よし、じゃあ部員全員、居間に集合!」 

「はーい!尚美ちゃん、薗平さん呼んできて」 

「わかりましたぁー、おーいソノちゃーーーん」 

 

館の中はいつのまにか涼しい空気が漂いだしている、 

きっと電力が供給されて冷房が効きはじめたのだろう。 

 

 

「みんな集まったね?」 

「はーーーい」 

 

大きなテレビのある広い居間に、 

僕を含めた部員全員が集合した。 

 

「あー、Wiiがあるよー」 

「やめなよ、部長さんの話がはじまるって」 

「えー、オホン、今年の合宿は残念ながら桜木先生はいませんが、

まあ、適当に、それでいて節度を持って、みんなで協力して・・・・・

合宿といってもまぁ部員の団結力を高めるお遊びだから、2週間、めいっぱい遊びましょう!」 

「はーい」 

「わかりましたー」 

「よろしい、では部屋割りを発表します!まずは・・・」 

 

あらかじめ考えてきた部屋割りを発表する、 

寝室は女子は2階、男子は1階にした、といっても男子は僕だけなので、 

1階の管理室がちょうど1人分の寝具もありそこで寝泊まりする、 

2階の女子は2年女子3人が1部屋、1年8人は4人づつ2部屋だ。 

早速みんな、自分の寝室に荷物を運ぶことになった。 

 

 

管理室に入る、学校の宿直室のような感じだ、 

狭い畳敷きの部屋・・・本来は桜木先生が泊まる予定だった場所、 

布団は敷いてあるが窮屈だ、うーん・・・あとでもっと広い部屋に移動しよう。 

 

 

居間に戻ると2年の3人と数名の女子がテレビを見ている、 

NHK−BSの高校野球だ、でもなぜあんなに一生懸命に見ているのだろう? 

他に見るチャンネルがない訳じゃないだろうし・・・ 

 

「はいチェンジー、1人もランナー出なかったよー」 

「佳織ちゃんの負けですぅ」 

「きゃあ、ゆるしてぇー!!」 

 

逃げようとする佳織ちゃんが他の2年の2人に押さえつけられる、 

じたばたする佳織ちゃんの体に恭子ちゃんと奈々ちゃんが手を伸ばして・・・ 

 

「やめてー!」 

「だーめ!じゃあ佳織、いくわよー」 

「それー!こちょこちょこちょこちょこちょぉ」 

「いやぁーーん!きゃはははははははははは・・・・・」 

「こちょこちょこちょ・・・・・」 

 

体中を2人に押さえつけられながらくすぐられている佳織ちゃん、 

悶えて苦しそうな高い笑い声をあげるが、3人とも楽しそうだ、 

脇の下やみぞおち、背中や首筋、太股を2人がかりでくすぐり攻める・・・ 

 

「こちょこちょこちょ、それ!奈々、上から攻めて!私は下から・・・」 

「きゃん!あっ、あっ、あっ・・・あひゃひゃははぁっ!!!」 

 

またやってる・・・ 

たまにこの3人はお互いをくすぐりあって遊んでいる、 

勝手に「文芸部内くすぐり同好会」を作っているぐらいだ、 

2人がかりで1人をくすぐって遊ぶ・・・たまに1年もまじっているようだ、 

でもまぁくすぐりぐらい別に害がある訳ではないのて放っておいているのだけれど・・・ 

 

「やーん、あはははは・・・」 

「えーい、こちょこちょ・・・」 

「逃げないのぉ!手ぇ入れちゃえ!こちょこちょ・・・」 

 

服の中に手を入れてまでくすぐりだした・・・ 

おへそが露になって見える・・・くねらせている足も色っぽい・・・ 

すっかり赤く火照った少女の肌、くすぐられて発せられる艶っぽい悲鳴・・・ 

どれも刺激的ではっきりいって毒だ・・・でもむげにやめろとも言いづらい、 

彼女たちには新入部員を集めてくれた恩もあるし・・・ 

 

「あはっ、あはっ、もう、やめてぇぇっ・・・」 

「こちょこちょこちょ・・・ほら、服脱げちゃうわよぉ」 

「えいっ、えいっ!こちょこちょこちょ・・・」 

 

僕はそれを横目に奥のソファーに座る、 

まったくこの3人組は・・・ 

 

「部長、ジュースです」 

「ありがとう」 

 

1年に渡されたジュースをストローで飲みながらテレビを見る・・・ 

のはずが、ついくすぐっている3人組の方に目がいってしまう、 

脇をくすぐっているのを見るとどうしてもその奥が視界に・・・ 

タンクトップの中・・・あ、プラがずれてる・・・胸の膨らみが・・・大きい・・・ 

半ズボンの間も気になる・・・佳織ちゃんのパンティーの色は緑か・・・ 

 

ごくんごくん、といつのまにかジュースを飲み干してしまった・・・ 

いつのまにか僕の股間も熱く膨らんでいる・・・ 

だ、駄目だ、本でも読んで気を紛らわせようか。 

 

「きゃははははぁはぁはぁあああ・・・」 

「はい、おしまいっ」 

「佳織ちゃん、暴れすぎぃ」 

 

ようやく解放された佳織はぐったりしている、 

ボーイッシュな佳織も今は女の子らしい体のくねらせ方をしている・・・ 

紅に染まった肌・・・大きく息をはぁはぁさせている・・・乱れた服・・・ 

 

「はぁっ・・・はあっ・・・ああっ・・・あ〜〜〜、苦しかったぁ」 

「すごい乱れかたねー、相変わらずー」 

「佳織ちゃん、ブラ取れちゃってるぅ、はめたげるねぇ」 

 

奈々ちゃんが後ろから佳織ちゃんの背中に手を入れてブラのホックを止める。 

・・・・・ついテレビを見ているフリをして目がそっちに・・・ 

・・・・・!!佳織ちゃんが僕の方を見た! 

 

「先輩、よかったら参加しませんかー?」 

「ば、馬鹿なこと言うんじゃないって」 

「えー、楽しいですよー」 

 

またそんなことを・・・ 

いつもあの3人組に誘われるのだが、 

恥ずかしいし、1度箍が外れてしまうと大変なことになりそうなので逃げている。

 

「あ〜、笑いすぎて喉疲れちゃったぁ・・・ジュース飲もっ」 

「私もー」 

「一息ついたらまたやろっ」 

 

・・・恐い・・・いつか巻き添えくらいそうだ・・・ 

現にもう何人か1年生がこの3人組にくすぐられまくっているのを見たことが・・・ 

僕もくすぐられたら、一体どうなっちゃうんだろう・・・癖になっちゃうかも・・・ 

 

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