太陽黒点数が少ない
2009.3.22 日経新聞
1年間で黒点が現れなかった日数の多い年
@1913年 311日
A1901年 287日
B1878年 280日
C2008年 266日
D1902年 257日
E1912年 254日
F1933年 240日
G1954年 229日
※ベルギー王立天文台データ

・2008年から太陽活動が活発になり2011年にピークになると予想されていたが・・・
・2008年1月に黒点が現れたがその後、少なくなり8月にはゼロになった。
これほど少ないのは1世紀ぶり
・黒点は太陽活動で生まれる巨大な磁力線の束
・水素・ヘリウムの核融合で猛烈な熱が出る、その熱で水素ガスなどが分離してプラズマ状態になって対流、これがコイルの働きをして磁場が発生
・この磁力線の束が表面に飛び出し、太陽に戻る。この入り口の温度が低いため黒い点に見える。
・黒点は11年周期で増減する。黒点数が増えると太陽に磁場は弱まり南北方向の磁場が反転する
・この期間が11年、さらにもとにもどるのに11年かかり、約22年周期で変動する
・黒点数が減ると地球の気候に影響が出る。
・1645年〜1715年は黒点数が観測されなかったこのときはテムズ川が凍結した。/
50〜100年ごと黒点が多い時期と少ない時期がある。
近い将来、黒点が少ない時期に入る可能性ありとの見方もある
サイクル24について
 電離層は熱圏内(高度約80kmから500kmの間)に位置し、電子密度の違いによって、下から順にD層(80km)、E層(100-120km)、F1層(170-230km)、F2層(200-500km)の4つに分けられる。 上の層に行くほど宇宙線は強く、多くの電離が生じるため電子密度は大きく、下の層は電子密度が小さい。夜間は太陽からの宇宙線が届かないため、電子密度は昼間よりも小さくなる。最下層のD層は、夜間には太陽からの宇宙線があたらないため、電離状態を維持することができずに消滅する。またF1層とF2層も夜間には合併して一つのF層(300-500km)となる。このことから、昼間と夜間では電波の伝播状態が変化する。

また11年周期の太陽黒点の増減によっても大きく変化する。このことをサイクルといい1989年頃の太陽黒点の極大期をサイクル22、2000年頃をサイクル23、2011年頃をサイクル24という。なお、観測が開始された初の極大期・サイクル1は、ダルトン極小期の終わった1829年である。
引用: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

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