料理には段取りが必要です。基本的には70%程度が準備作業で、
実際の調理時間は30%程度と思います。
* 全体の流れ
大体一汁三菜ないし四菜で1時間強から一時間半程度かかりますので、
最初の30分が準備作業で、次の30分が煮物やサラダ等のまとめ
最後の30分が主菜と汁物を作り、最後に刺身をまとめます。
* ご飯の流れ(土鍋で炊く)
ご飯はお米を研ぐのは炊く30分前 炊く時間は10-15分 釜で蒸らして
10分弱でお櫃に移すとなりますので、準備作業の終わり(冬場は最初)で 米を研ぐ
それから30分 主菜と同時に開始して、この終わりの段階で炊き上がり
これが美味しくご飯が頂ける ご飯の流れです。
炊飯器で炊く場合電源入れて1時間懸かりますので、直前にお米は研ぎ30分でスイッチ入れます。
* 事前準備
味噌汁や吸い物は出し汁でなく、新たに取ります。
昆布や煮干はなるべく長く清水に浸けた方が良いので、
半日を目安に事前に準備しています。忘れていた時は最初にします。
魚は買って来たら、直ちに捌いて、冊や、切り身にして水気をとり
ラップして冷蔵庫で保管します。
いずれにしても内蔵は早めに除去して劣化を防ぎます。
大きな魚はあらが取れ、吸い物や煮物に使えるので
出来れば捨てずにとっておきます。
そこそこの大きさの鯵でも腹の骨を切り落とした部分は、お澄ましに使えます。
ここまでは既に終わっている作業で、ここからが開始です。
肉もステーキの場合、表面の水分除去(ペーパータオルでくるむ)等も
事前処理です。常温に戻すため冷蔵庫から出すのは最初の作業にしています。
* 材料の選定
特に野菜です。使いきりの物もありますが、
キャベツのように葉っぱの枚数を揃えたり、大根を必要量切り出すなど、
面倒な作業が伴います。
初めの頃は料理の都度探し出してました。
その都度冷蔵庫を開け、効率悪く、時に使うつもりの、
天盛りの材料などを忘れてしまいます。
今は最初に一通り全部揃えています。その結果 効率はあがり忘れ物もありません。
貝の砂抜き、若布の塩抜きはこの段階です。
夏場の暑い時は 刺身をする場合は使う皿はここで冷蔵庫に入れて冷やしてます。
* 時間の掛かる煮物から
副菜としての煮物は必ずしも温かい必要が無いものが多いので、
まず煮物の野菜を切り出して処理 煮物を開始します。
里芋や大根は下茹でが必要ですので、最初に始末して、下茹に入ります。
このあたりが作業開始から30分、米のとぎ時です。
* 野菜を切りそろえる
この野菜を切り揃えるのが一番比重の大きい作業と思います。
準備の大半でこれが終われば、料理のゴールは見えたようなものです。
まず最初は煮たり、下茹でしたりする、硬い野菜、根菜 基本的に根菜類で、
芋・かぼちゃ等です。
これが終わって、煮物や下茹でが開始されると、
次はサラダの玉葱や刺身のつまなど晒して灰汁をとる野菜です。
これが仕上がる頃煮物が上がり始めます。
若布などは塩抜き終わりますので、汁の青みと一緒に御椀に整えておきます。
煮物が仕上がる前に天盛りにする青み(インゲン)等を処理して、
煮物と一緒にし、醤油で味を調える前に色づきを確保するため引き上げます。
最後の野菜はキャベツやピーマンなど生野菜で使ったり、炒めたりして主菜と
一緒に使うものです。
汁物はこの段階で火を入れ、出汁はとっておきます。身に硬いものが
入る場合は一緒に火を入れ、貝は火が入って出しを引いたら入れ、貝が開いたら
御椀にとっておきます。(仕上げのみ残します)
* 煮物やサラダを纏める。
一通り野菜が切り揃ったら、煮物を盛り付け、サラダを整えます。
このとき合わせて、刺身なら生姜を下ろす わさびを下ろす 辛子をとく
味噌汁に入れる豆腐を必要な大きさに切る 味噌汁の味噌を溶き籠に準備する。
等最終の添え物等の準備を致します。
ここまでで一時間前後 後30分です。ご飯を炊き出します。
* メインの調理
ステーキを焼くなら5分 煮ても焼いても調理時間は基本的に10分長くて
15分です。
但しシチュウなどは最低2時間掛かりますのでこちらは最後の調整になります。
ローストビーフは3-4分で表面焼目をしっかりつけ、レンジで3分から4分弱で
出来ますが、中身が落ち着かず、切ると肉汁が流れ出るので半日前には処理して。
アルミホィールでラップ、祖熱とれたら冷蔵庫です。
メインが出来たら残りは5分程度です。
ご飯も炊きあがり御櫃に移す時間です。
* 汁・刺身のまとめ
最後は汁に 味噌を溶かす 塩で味を調えて、あらや豆腐など最後の身を加えます。
汁が煮立たぬように注意しながら、冊を取り出し、刺身を準備します。
このような段取りで料理ができます。