恐らく家庭を握る主婦の生活感が実感出来るのは
食料を買うことでは無いでしょうか。
限られた財源で上手に良い素材を集めて美味しい料理を作ることの
大変さがわかります。特に食材は地域性があり、
自分の住んでいる所の地域性を知る上でも重要です。
働き盛りでお金もあり、気まぐれで旨い物食わせてやろうなんて考える時は、
食材に金の糸目はつけませんが, 料理当番として日常作業でやる場合
特に、年満で家事を分担してやる様になればそうも行きません
* 計画を立てる。
何を買うかの目的意識と予算の枠を決めての経済観念は買い物の両輪です。
一応ある程度献立を決めて、それに見合った材料を決め
台所を眺めて 足りないものを買うことにしています。
衝動買いをすると後の処理や 献立計画に狂いが生じるので、
買う時点で対処の方法を考える必要があります。
良くあるのは、予定で買ったお肉が、他のスーパーでもっと食べたくなる
別の肉を見つけて欲しくなった。この場合衝動買いをしたら、
購入済みの肉は冷凍に回しますが、必ず使う配慮をします。
しないとお蔵になって結局捨てることになります。出来れば冷凍せず、
翌日に使うほうが賢明のようです。
また日頃最寄のスーパーや近所の八百屋・魚屋等を眺め、
値頃感や価格の動きを把握しておき、衝動買いを抑える努力をしています。
* 常備の野菜は計画的に纏めて亭主が買おう
じゃがいも・玉葱・長ねぎ・人参・大根・キャベツ・胡瓜・トマト・レタス等の
常備野菜は重く使用量も一週間単位で予測が付きますので予算を立てて、
男手で揃えると神さんは助かります。
調達先の選択で品質・値段にばらつきがあり、地域を知るのに格好の買い物項目です。
* 量の感覚を知ろう
肉や魚のたんぱく質の量は大人一人合計で200gが一つの目安にしています。
若いうちはやや多目ですが、メタボが気になればそれより控えめです。
肉と魚組み合わせる場合ですが 肉は一人当たり100g見当で
老齢化したりメタボを気にするのであれば、二人で150gです。
魚は青魚(鯵・鰯)で一匹 鯵の大き目は一人片身、イサキ等も片身
鯛や鯖等になると一匹3-4人となります。
多少迷いの生じた時は、魚は買うとき何にするかで、何人摂れるか、
売り場のわかっていそうな人に聴くようにしてます。
では野菜の量(あくまで目安)は経験ですが
葉っぱ類
一把などのほうれん草ようなもの 一把で2-4人(1人一回は無理)
キャベツ・レタス 初めの大きい方は1枚で2人分
根菜
大きめ人参や牛蒡 は1本で3-4人分
里芋 小粒なら2個で一人分
大根 煮物など1.5cmの輪切りで一人 サラダや刺し身のつまはこれで3-4人分
切干大根 一袋で5-6人分 人参等と合わせれば8人分
薩摩芋 大きいものは3-6人分
カボチャ 良く売っている1/3で4人前程度
筍 中ぐらいで6-8人分
茎
独活 それだけでサラダや酢味噌 1本 4人分
蕗 1本1-2人
夏野菜
胡瓜 1本 それだけなら1-2人 他の野菜とサラダなどなら3-4人
茄子 1個 1人 茄子味噌なら3個で4人か
ピーマン 1個で二人(他の野菜と併用)
常備野菜の消費量参考(大人4人 1週間)
キャベツ 1, レタス 2, 長ねぎ 3, 玉葱 4, じゃがいも 4-6,
大根 1, 胡瓜 12, トマト 7-8,
* 価格比較と目玉商品をチラシで確認する
朝の新聞に入るチラシは、買い物する時のよき情報源です。
同一商品の価格比較 目玉商品の確認などをして、
品物によって買うところを決めるのも得策です。
ところが安いため 品質に問題があることも多いにあり、良く失敗しました。
近所に類似の店 ないし同じ商品の他の店の状況も把握しておき、
価格と品質の比較・検討が必要です。
店同士で、お互いに近いもの同士では客を取られぬよう対抗策が講じられる
場合が多いので、必ず比較して選択の裏づけをすることが肝要です。
* 野菜や果物は手で触って感触を
見かけ良くとも、裏返すと傷があったり、
ちょっと腐りかかっていたりすることがあります。
出来る限り手にとって感触含めて品質の確認行うよう心がけて
いますが、結構失敗します。
良き八百屋・魚屋・肉屋を見つけます
近所にあれば、利用するように心がけてます。
特に地域の飲食店に野菜を卸している八百屋は貴重です。
基礎資材(人参・玉葱等の常備野菜)はこのようなところから買えると、
品質のばらつきが少なくなり、若干高めかも知れませんが、
良い品質のものを安定して手に入れることが出来ます。
どこも、何が今日は目玉で美味しいか、料理の方法まで聞けは教えてくれます。
八百屋を見つける方法ですが、土曜の昼に居酒屋は開いてませんが、
地元のそこそこの鮨屋は開いてるので呑みに行きます。
すると八百屋が届けに来たりしますので、知らなかったらどこの
八百屋か板さんに聞いてみますと教えてくれます。
* 献立はメインの素材で決まる。
肉や魚でメインになる素材は、予定した献立で買うとき食べる時の
イメージがある素材を買うことに努めています。
肉の細切れなぞは、そう変わりませんが、
スライスされた肉はその日によって違いがあります。
油の乗り具合や厚さなど微妙にちがい バラの塊なぞは無いこともあります。
料理されたイメージが出来ない場合は、買わないことにします。
買った場合、どうも中途半端の料理に仕上がります。
これならこうしたいとイメージの出来るものを買います。
従ってイメージに合う素材が見つからないときは臨機応変に、
献立を変更してイメージの湧くものを買うような柔軟性も必要です。
* 惣菜物も献立のヒント
惣菜物売り場も、買わずとも色んなヒントが出てきます。
煮物やサラダの類は同じ商品名でも店によって違いがあります。
それが切干大根やひじき等の煮つけ 或いはサラダ等は、
店によって違いがありますので、料理の変化のヒントが見つけられます。
特にデパートの地下等は洋風・和風・中華等の名店もあり変化に富んで
目の保養にもなります。
ともかく買い物に出かけ、あちこち見て回ることで、
色んな見方が出来、生活感が出てきます。