週刊「きたのたより」を始めます。

五月から「ぷーたろー日記」を書いてきましたが、日記として書くことがしんどくなってきました。

2002年からは「週刊」(不定期になるかもしれません。できるだけがんばります。)として書くことにします。

尚、この週刊「きたのたより」はメールマガジンとしても配信いたしますので、ご希望の方はメールにてご連絡願います。

[ko-ara@sam.hi-ho.ne.jp]

ホームへ戻る

第1号 2002.1.22

第2号 2002.1.29

第3号 2002.2.5

最新号のページに戻る



週刊「きたのたより」   第1号  2002.1.22

目次

  1. この頃のこと
  2. 特集!「パブリック・コメント」
  3. 飲食文化研究会
  4. 私立「きたの図書館」

1.この頃のこと

正月が明け、3日から「かいけつ太郎」のボランティア。

5日、これからやで「ともに育つ」の発送作業。夜は自由学校「遊」の新年会。まだ会員にもなっていないがいつのまにか運営委員会に出るようになってしまった。

6日、「かいけつ太郎」のボランティアで厚別プールへ。利用者は休みなく黙々と泳ぐ。私も一緒に休み休み泳ぐ。1km以上泳ぐのは久しぶり。

7日、予定していた草の実での餅つきが中止になったので、市役所へ行き作業所の開設について聞いてくる。草の実の手伝いもこの日から。

10日、子どもの健康を考える集い。講演は斉藤次郎さん。午後からはパネリストとして参加。

12日、プールボランティア。少し体が慣れてきて、1.6kmぐらい泳ぐ。ゼビオドームから連絡があり、長男のスキー靴が入ったのでとりに行く。サイズは26センチ。ジュニア用では最大の大きさで、入荷してもすぐ売り切れになるので取り置きしてもらう。本当は25cmでぴったりだったのだが、来年も履いてもらうため一サイズ大きいものにする。

13日、夕張マウントレースイスキー場へ。自宅から1時間30分ほどかかるが、ゲレンデもリフトもすいているので子どもたちにはピッタリ。以前はもっと近場に行っていたが、だんだん混むようになりリフトの待ち時間が長くなったので昨年から夕張に行くようになった。リフト代は正規料金は結構高いが、インターネットからプリントアウトした割引券で駐車場は無料。リフト代は割引券より、ファミリーパックの方が安いのでそちらを利用した。

15日、かいけつ太郎のボランティアでテレビ塔と札幌市議会へ行く。テレビ塔の展望台に上るのは30年ぶりぐらいだろう。議場の中に入るのはもちろん初めて。

16日、自由学校「遊」運営委員会。帰りにスタンレーマーケットでインドネシアのビールを飲み、グリーンカレーを食べる。カレーはむちゃくちゃ辛くて「ご飯」だけを追加する。一緒に行った人の話によると辛さは日によって変わるそうだ。

18日、ハローワークへ。雇用保険の支給も後わずか。10時からDPI教育プロジェクト打合せ。参加メンバーと一緒に来ていた子どもから「アフリカじゃんけん」を教えてもらう。「ゾウ」は「人」に勝ち、「人」は「アリ」に勝ち、「アリ」は「ゾウ」に勝つというルール。今日で子どもたちの冬休みも終わり。

19日、札幌・共に育つ教育を進める会1月例会。

20日、草の実に行き、知的障害者の就労支援についての打合せ。


2.特集!「パブリック・コメント」

 文部科学省より、学校教育法施行令改正(障害児の就学の問題)について意見募集することがホームページに掲載されました。12月26日から1月16日までという正月をはさむ非常に短い期間で、しかも「氏名・会社名等は公表される可能性がある」という脅し付きでした。

 私も、1月15日にパブリックコメントを送りましたので、全文を掲載します。

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

 私には小学1年、3年、6年生の子どもがいます。真中の3年生の子どもが自閉症です。私は、障害があっても地域の普通学級にあたり前に通うことが大切だと考え、3人とも同じ学校に通わせています。入学するときは、地域の子どもと一緒に学んで欲しいという願望でしたが、3年を経過し「ノーマライゼーション社会」を実現するためには、子どものうちからともに育つことが必要だと確信を持てるようになりました。

 DPIのプレ大会に向けたアンケートの取り組みでも、「障害」を持っていても地域の普通学級に通わせたいという親は多いことが明らかになりました。しかし実際には就学相談などにより養護学校や特殊学級に行くことを「説得」されたり、普通学級の中で「ほって置かれ」たり「いじめられ」たりする中で(あるいはそういう話を聞く中で)養護学校や特殊学級を選択している現実があります。

 普通学級で「うまくいかない」のは、設備がないためでも専門の教師がいないからでもありません。分離教育が原則という制度の中で「本来いるべきではない子」「特別な子」という扱いを受けていることが最大の理由です。そこから「放置」や「本人の無理」や「いじめ」が生じています。

 今次学校教育法施行令の改正は社会のノーマライゼーションの進展を背景に行うものと聞いています。そうであるならば、まず第1に本人および保護者の意志を最大限尊重するよう明記すること、子どもを差別する、および差別につながるような制度・表現を止めること、この二点を踏まえていただきたい。

 具体的には、「盲・聾・養護学校の対象となる障害の程度に関する基準」に「本人および保護者が希望する場合」を第1の基準とし、養護学校等を希望しない場合は地域の普通学級に通うことを原則として明記すること。

 二点目は「基準に該当しても、小学校又は中学校において適切な教育を受けることができる特別な事情があると認める者」と普通学級に通う場合を「特別な事情」とする表現をやめること。

 私の子どもが普通学級に通うのは、それが普通だからであり「特別な事情」ではありません。「特別な事情」という表現を使うために、現在普通学級に通っている子ども、これから普通学級に通うことになる子どもが「特別な存在」「本来いるべきでない子」と認識され、「いじめ」の対象になるのです。

 私は子どもを学校に通わせるにあたって「特別な支援」は求めません。求めているのは「障害」のあるなしに関わらず必要な「あたり前の配慮」です。ノーマライゼーションの進展をいうのなら、聴覚障害や視覚障害の子には手話や点字をつかって教えるというのは「情報のバリアフリー」という「公」としてのあたり前の配慮であって、その子どもに対する「特別な支援」ではありません。

 また「特別な事情」との例示として「学校施設がバリアフリー化」している場合をあげていますが、本人の意志より施設の整備を優先するのは本末転倒です。入りたい子どもがいるなら施設を速やかに整備したり、間に合わない場合は人的支援も含めて不利益をこうむらないようにするのが差別をなくし、ノーマライゼーションを進めていこうとする立場です。むしろ「設備の不備をもって障害のある子の普通学級への就学を拒否してはならない」という規定を盛り込むべきです。

 今年10月のDPI世界会議札幌大会では障害者差別禁止条約が議論されます。今日「条件がなければ受け入れない」と読める規定を作ることはこの大会の開催国として恥ずべきことであり、明らかな差別・人権問題といわざるをえません。

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆


3.飲食文化研究会

 今週の研究テーマはカレーです。

「カレーの壷」

 「これからや」でカレーの壷を買った。野菜や肉を煮込み柔らかくなったところへ、このカレーの壷の中身を大さじ2杯程度入れると、スリランカカレーができるというもの。壷(実はガラス瓶)の中身はペースト状であるが、「ルー」ではなくスパイスミックスのようだ。

 この「カレーの壷」を使ってカレーを作ってみるが、子どもたちの人気はいまいち、大人はもっと辛くしたい、ということで更なる研究が必要である。

「レンズマメのカレー」

 「本格カレーを作ろう!」のレシピからレンズマメのカレーを作っている。完全に煮詰めてしまうので、ルーカレーではないがスープカレーでもない。どちらかというとドライカレーに近い状態になる。

 「辛すぎる!」と子どもたちに不評なので、ひき肉を入れ、唐辛子やカレー粉を少なめにして作ってみた。それでもやっぱり辛く、妻には好評なのだが子どもたちにはいまいち。ヨーグルトを入れると辛さが薄まったので、大地には好評のカレーとなったが、あとの二人はそれでも辛すぎるといっている。

※飲食文化研究会は特に会員を募集していません。それでもどうしても会員になりたいという方がいらっしゃいましたらご連絡下さい。


4.私立「きたの図書館」

☆の数で「お気に入り度」を示します。☆〜☆☆☆☆☆まで、一応多い方が「お気に入り」です。

 

「こんな教科書あり?国語と社会科の教科書を読む」谷川俊太郎・斉藤次郎・佐藤学

岩波書店・シリーズ「今ここに生きる子ども」 1300円

1月10日に斉藤次郎さんがきたときに買いました。鼎談です。☆☆☆☆

 

「インクルーシブ教育の真実―――アメリカ障害児教育リポート」安藤房治

学苑社 2000円

インクルーシブ教育が半分、障害児学校が半分のレポート。あくまで教育者の視点であり、子どもの視点では書かれていない。文部科学省の「21世紀の特殊教育のあり方」をまとめるために参考にされたレポートと思われる。☆☆(資料としては読む価値有り)


メールのあて先 ko-ara@sam.hi-ho.ne.jp

週刊「きたのたより」のトップへ

ホームへ戻る



週刊「きたのたより」 第2号  2002.1.29

目次 

  1. この頃のこと(1.21〜1.28)
  2. 「ふつうの子育て」(「障害児を普通学校へ」12月号掲載)
  3. 飲食文化研究会(第2回)
  4. 私立「きたの図書館」(2号室)

1.この頃のこと(1.21〜1.28)

21日、 春から予定している「就業支援のための作業所」について、三菱財団へ助成申請書を送る。雨というか嵐という天候で、郵便局では飛行機が飛ばないかも知れない、といわれる。締めきりは23日なので速達で出せばなんとかなるだろうとは思うが、不安は残る。25日に「22日受け付けました」というはがきが届き一安心。

 季刊「福祉労働」から依頼された原稿を書く。昨年からとりかかってはいたが、文部科学省の「パブリック・コメント」で状況は変わるし、時間はとられるしで、結局締めきりぎりぎりになる。それでも締めきり前日の24日には大筋完成。25日最後の見なおしをしてメールで送付。

26日、「こどものそら」上映会へ。「自転車」では、「自分の長男(6年)は何を考えているんだろう」と思い、「雪合戦」ではひたすら笑っていた。帰りに「ヨドバシカメラ」に寄り、パソコン用メモリ(128メガ)を買う。

27日、家族で月寒体育館へスケートに行く。2月1日から改修のため閉鎖になるからかかなり込んでいる。一昨年(昨年はスケートに行っていない)はまともに滑れなかった子どもたちが、3人ともそれなりに滑っている。

28日、子どもたちが学校へ行っている間にメモリー増設。再起動してみるが、すべてOK。失われたファイルはないようだ。文章を打っている限りではとくに変化は感じない。それにしても会社でパソコンを始めたころは、メモリーは1メガあたり一万円といっていた。128メガだと100万円以上になる訳だが、今は4000円もしない。何はともあれ、音声認識ソフトも少しは動きやすくなるだろう。


2.「ふつうの子育て」(「障害児を普通学校へ」12月号掲載)

 「ただいま」と帰ってくるなり、ランドセルを放り投げ「児童会館行ってきます。4時半に帰る。」と今日も大地は出ていった。

 なにか特別なことが起こるわけではない。3年になっても大地は学校では相変わらず授業中立ってうろうろしたり、勝手に教室から出ていったりしているそうだ。家に帰れば毎日のように6年生の兄や1年生の妹と見たいテレビや本の取り合いで兄弟ゲンカ。3人とも同じように「それぞれ」おこられ、「それぞれ」ほめられる。

 大地は2歳半で「自閉症」と診断された。そのときは、「自閉症」自体がどういうものかわからなかった。いろいろ本を読み、おぼろげながらわかってきたのが「症状は改善されるが直らない」ということ。ではどうしようか。本を読めば読むほどいろいろな療法があり、いい面、よくない面があり、ただどの本も「専門的な療育」の必要性を説いていた。

 「行動療法」が効果がありそうだと思ったが、セラピストもいないし、とりあえず他の子どもから刺激を受けて欲しいと、保育園に通わせることにした。そこは小さな乳児保育園で障害児を受け入れた事はない。このとき2歳8ヶ月、大地はまだ一言も言葉を発せずオムツをしていた。「言葉がなければおしえられない、おしえられなければオムツはとれない」私はそう信じていた。「自閉」にはその子にあった「特別なやり方」が必要なはずだ。

 ところが、そこの保母さんは、他の子と同じふつうのやり方であっさりオムツをとってしまった。うれしいと思う以上にショックだった。また、他の子から刺激を受けるだけでなく、他の子も大地のまねをしているのだ。「特別なことはいらない」「子どもは子どもの中で育つ」、必要なのは「子ども集団の力」であり「専門家による特別な療育」ではなかった。

 その後大きな保育園の障害児クラスに入り、2年後には普通クラスに、そして小学校も普通学級に。入学式、いきなり司会者のマイクで発声して全校的有名人になったりしたものの、大地は「ほぼ普通」に育ってきた。

 今、福祉の世界では障害者の「自己決定」ということがよく言われる。一方、自閉症の人は予測がつかないことが苦手で混乱する。安定した生活のためには一日のスケジュールを作ってあげることが必要だという話もある。大地の事しか知らないので「自閉症」一般はわからない。でも、大地はなにも指示しなくても次々と自分のやりたいことを見つけてくる。学校の時間割の突然の変更にもそれなりに対応できるようになった。うまくできないことや失敗することもある。他の兄弟と同じように「ほっておかれる」こともある。そんな必要以上の配慮がない普通の生活をしてきたことが、「自己決定」の力を育てているように感じている。

 11月に入り児童会館に行かなくなった。家でワープロやパソコンばかりしている。なにかあったのだろうかと思い「どうして行かないの」と聞いたら、「寒いから」という答えが返ってきた。 


3.飲食文化研究会(第2回)

今週のテーマはボルシチです。「赤蕪のスープ」と訳されることがありますが「赤蕪」ではありません。ビーツ(砂糖を取るための甜菜・ビートと同じ仲間)です。

 牛肉が安かったので、前から買っておいた「ビーツ缶」を使ってボルシチを作る。昨年秋にロシア人と一緒に作ったときのことを思い出しながら作ったので、分量は適当としかいいようがない。

作り方

@大き目の鍋で、肉を大き目の角切りにしてゆでる。しばらくゆでたら、肉を引き上げる。

A肉をゆでたスープに玉ねぎ、じゃがいもなどを大きく切って入れる。スープストックやコンソメ等を入れる。

Bフライパンで、拍子木に切ったにんじん、ビーツとザク切りのキャベツを油で炒め、酢を入れる。

C AのなべにBを入れ、煮こむ。キノコ、ピーマンなど他に入れたい野菜を入れる。トマトのザク切りをいれる。(今回はトマトがないので後でケチャップを入れた)

D Cに@で取り出した肉を戻し、味を見ながら塩、コショウ、ケチャップ、好きなスパイスを加え煮こむ。おいしく煮えたらできあがり。

E 食べるときには、サワークリームを添えますが、サワークリームは手に入りませんのでヨーグルトや生クリームで代用します。

ビーツは生のものはなかなか手に入りません。以前は自分で植えていました。ビーツ缶はデパートの地下などで売っています。


4.私立「きたの図書館」(2号室)

「親が見て肌で感じた―――アメリカ障害児教育の魅力」佐藤恵理子・佐藤裕

学苑社 1400円

 1年前に読んで入れば、「アメリカのIEP(個別教育計画)はすばらしい」と素直に感動しただろう。アメリカは、「競争と自己責任」というアメリカ社会をベースに徹底的な「個別支援」という考え方でインクルージョンを進めている。はたしてそれは私たちの進むべき方向だろうか。「個別支援」より「こども集団」を大事にしたい。アメリカの実践は参考にしながらも礼賛は避けたいと思う。☆☆☆

※この本は借りた本です。希望があってもお貸しすることはできません。


メールのあて先 ko-ara@sam.hi-ho.ne.jp

週刊「きたのたより」のトップへ

ホームへ戻る



週刊「きたのたより」   第3号  2002.2.5

目次

  1. この頃のこと(1.30〜2.4)
  2. 「普通の生活」は訓練できない(「ともに育つ」1月号掲載)
  3. 飲食文化研究会(第3回)
  4. 私立「きたの図書館」(休館日)

1.この頃のこと(1.30〜2.4)

1月30日、DPI教育プロジェクト打合せ。本大会の企画と大会に向けての学習テーマについて話し合う。

1月31日、インターナショナルスクールへ、DPI大会の企画について協力のお願いに行く。

夜、自由学校「遊」の主催の「ダグラス・ラミス講演会」へ。テロ事件と憲法の問題について。「アメリカはテロへの報復を『悪』に対する戦争と定義した。『正義の戦争』はない、というがあるから困る。『聖なる戦争』になるともっと困る。なにかの利益のための戦争はあくまでも手段であり、利益が達成されれば戦争は終わる。しかし、『聖なる戦争』は人を殺すこと自体が目的になる。」

2月1日、「ボラナビ」に、設立を準備している「作業所/寺子屋」のボランティア募集の掲載をお願いする。夜電話がかかってきて3月号には間に合わないとのこと。4月号にのせてもらうことをお願いするが、少し遅いので、別の方法でも募集しなくては、と考える。

2月2日、「ともにそだつ」の発送作業で「これからや」に行く。夕方から、シアターキノの運営委員会。「アメリ」が大ヒットで立ち見も出ているとのこと。

3日、節分で豆まき。から付落花生に、チョコ、キャンディーを混ぜてまく。子どもたちには大好評。長男はさすがにこういうとき要領がよく、2階にまいた豆を、ほとんど一人占めする。

4日、「作業所/寺子屋」のボランティア募集のチラシを、市民活動プラザで印刷する。2階のボランティアセンターや、草の実にも置いてもらう。


2.「普通の生活」は訓練できない

(「ともに育つ」1月号掲載)

 先日、私の住んでいる区で行われた福祉のイベントに参加した。そこには視覚障害の人が盲導犬を連れて参加していた。

 やや遅れてもう1頭同じような犬がやってきた。盲導犬の様でもあるがちょっと様子が違う。犬と一緒にいる人も時々変わるようだし、小さな声ではあるが時々ほえる。そして背中になにか書かれたゼッケンのようなものをつけている。それが、育成中の犬「PUPPY」だった。

 盲導犬が「子犬の間」は一般家庭で飼われると言う話は聞いていた。しかしその犬は、成犬と同じ大きさなのだ。そこで犬を連れていた人に話を聞いてみた。

 盲導犬は生後45日(乳離れ)から、一般の家庭で飼われる。約1年後の9月から訓練に入るという。飼うのはボランティアで普通の家庭ならどこでもいいが、子どものいる家庭が望ましいとのこと。一般家庭で飼われている間、基本的なしつけはあるだろうが、「特別な訓練」はしない。そうして、普通の人間の生活に慣れてから訓練が始まる。

 訓練では「普通の生活」はできない。「多少のことではびくつかない」ために、いろいろな人、場面、何が起きるかわからない中での豊富な生活の経験がなければならない。それも、子犬の時期、人間で言えば少年期から青年期にかけての経験でしか身につけられないものがあるということなのだろう。


3.飲食文化研究会(第3回) 

先日は節分だったので、大豆が残っている方もいると思います。今回は大豆をおいしく、手軽に、たくさん食べられる料理を紹介します。

【豆豆サラダ】 

@大豆をゆでる。

大豆は洗って一晩水につけます。翌日漬け汁ごと圧力鍋に入れ1分加熱、すぐ圧を抜きます。※使ったことのある人はわかると思いますが、圧力鍋の1分加熱とは、蒸気が出てから1分の意味です。

 A用意したドレッシングとあわせる。

ドレッシングの作り方(大豆を洗ったときに作って一晩ねかせるとよい。)からし15グラム、酢130cc、醤油150cc、みりん50ccを先に混ぜ、ごま油50cc、なたね油50ccを糸をひくように混ぜながら入れ、玉ねぎ1個、長ねぎ1本のみじん切りと塩、コショウ、しょうが汁大さじ1をいれてできあがり。

 私が2ヶ月間修行した「エルフィンランド」の定番メニューです。店では、白大豆、黒大豆、青大豆をそれぞれ250グラム合計750グラムで作っていました。(圧力鍋の豆料理最大量です)3色で見た目にもきれいですが、家庭で作る場合は普通の大豆だけでいいでしょう。また、量も多すぎます。ドレッシングの量は豆の量にあわせてください。 なたね油はくせの強くない油であれば何でもかまいません。ただし、「サラダ油」として売っているなたねや、コーン、大豆は「遺伝子組換え」でないものを探すのは大変です。(表示のないなたね油、コーン油、大豆油、綿実油はほぼ間違いなく遺伝子組替え作物が使われています。)「遺伝子組換え」を避けたい場合は、ひまわり油や紅花油などを使いましょう。 オリーブオイルはくせが強いのでごま油とはあわないでしょう。また、全量ごま油としないのは、油の風味が強くなりすぎるためだと思います。 私は、豆の量を500グラムで作っています。かなりたくさんできます。タッパー等に入れ冷蔵庫で保存すると、1週間ぐらいは大丈夫です。うちでは子どもはほとんど食べませんが、三日ぐらいでほとんど食べきってしまいます。


私立「きたの図書館」は休館日です


メールのあて先 ko-ara@sam.hi-ho.ne.jp

週刊「きたのたより」のトップへ

ホームへ戻る