直線上に配置

覚え書き・・・

2005年のサロマ湖100kmウルトラマラソンは自分でもびっくりするほど、うまくいったレースだった。4月に体長を崩し、5月は、ぱっとしない状態が続き、6月に入ってもぴりっとせず、また1週間前の天気予報では猛暑が予想され、前日の天気予報では雨予報となり、大苦戦覚悟のレースだった。実際のところスタート直後は胃の不調に悩まされ、レース終盤まで不安を抱えながらの展開となったが、それでも終わってみれば、100kmの自己ベストを1時間20分も更新する快走? 何が良かったのか? さらに上昇する為には? ということで忘れないうちにポイントを抑えておこうと思う。 ある意味個人的な資料なんで面白くないと思いますから、マニアックな方?のみ読み進めてください。
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■準備編
今回身につけて走ったものについて覚え書きしておく

その1 帽子,サングラス
ナイキ製の白い帽子。伸縮性がありフィット感が最高だった。また速乾性の素材が使われており、軽量感もあって使い心地は最高だった。スタート直後は朝日が眩しかったので、つばが前にくるように被っていたが、日が昇ってからは首筋に直射日光があたるのを防ぐ為、逆向きに被った。去年まではクールネックを利用していたが、なんか首のあたりがモサモサして馴染めなかったので帽子のつばで代用したがこれで充分対応可能。給水所では帽子を濡らし、ビショビショに濡らした帽子を脚に当てて冷却したり(直接水を掛けると靴のなかがびしょ濡れになり豆が出来やすくなるのを防ぐ為)、氷を帽子の中に入れたまま被ったり、かなり活躍してくれたと思う。 サングラスは今回着用してスタートした。日差しが強かったので、目を守ると言う点ではかなり効果があったような気がするのだが中盤から後半にかけてレンズのところが汚れて曇ってしまい、また綺麗に拭えるものがなかったので非常に見づらくなってきて結局74kmの鶴雅リゾートでK枝に渡して放棄した。でもワッカ原生花園はサングラスなしで良いかな。原色の花や青い海、サロマ湖を眺めたいもんね・・・

その2 ウエア
上はナイキ製のTシャツ。胸側が白で背中がオレンジ、サイドにグレーのラインが入っている速乾性Tシャツなんだが、これが機能性に優れていた。まず胸側はきめ細かい速乾性メッシュで肌触りが良く、サイド(脇の下から横腹)は大き目の穴がいくつも開いていて通気性が最高。風が吹くとサイドから冷やされてとても気持ちよかった。背中は大きめのメッシュになっていて吸汗速乾ともに優れていた。過去のレースでは着心地が悪くなって54kmの緑館で着替えていたが、今回はTシャツを替えようという気は全く起きなかった。下はCWXのひざ下タイプ。100kmマラソンとなると色々なアクシデントが発生する。その中のひとつは摺れによるもの。脚で言えば股ずれが考えられる。ランパンで颯爽と走れたら格好良いんだけど、やっぱり股ずれが怖いので無難なスパッツを使用した。ひざ下タイプを選んだのはひざのサポートを期待したから。ロングだとちょっと暑いそうだし、後半張ってくるふくらはぎにローションを
塗ることも考えた。スパッツの利点はもうひとつ。アイシングする際に氷を上から入れてしまえば腿の付近で止まるので徐々に溶けて脚を冷やしてくれる。今回も何度か行なった。(あまり大きな氷を入れると違和感があるので注意)

その3 ソックス
五本指ソックスの新品を使用。一度水通ししたほうが良いのかな?とも思うが、一度使用したものは避けている。理由は毛玉が出来ている可能性があるから。長時間着地し続けるので、小さな毛玉が原因になって豆を発症することもありうると思うから、できるだけリスク回避しようと言うことで新品を使用した。今回は途中で履き替えなかった。走り終わった後のソックスは、両親指に穴が開き、裏はシューズのインソールのプリントが映りこみ、とても新品だったとは思えないほどくたびれていた。ご苦労様・・・

その4 ウエストポーチ
ランナーズ社製のミニボトルポーチを使用。ボトルの他に小さなポシェット部分があるので、それなりの携行品は収容できる。ボトルのサイズも小型でちょうど良いのだが、走るときに横ずれして、クルクルまわってしまうのは何とかならんかなぁ・・・ 今回はとめ具のところに目玉クリップを取り付けてスパッツに挟んだりして対応したんだけど、いちいち止めたり外したりするのが面倒なんだよね・・・ この辺の問題を解消してくれそうなボトルポーチを求む!

その5 携行品
今回携帯したものは、アミノプロ5袋、H2ブロックタイプの胃薬、チタンローション小ボトル、宮古島の雪塩、以上。アミノプロは20km毎に1袋のんだ。チタンローションは65kmと80kmすぎで使用、ふくらはぎに摺り込んだ。宮古島の雪塩は65kmのスペシャルエイドで一つまみ舐めた。去年はスイカにかけて食べたんだけど、今年は胃の不調でスイカをあまり食べる気になれなかったから不発??? 梅干を辛抱強く食べたんで塩の出番は少なかったが、やっぱり低ナトリウム症候群は怖いから携帯したほうが無難かな。H2ブロックタイプの胃薬はレース数日前に、胃酸過多になった場合の対処方法として有効だという情報を仕入れたので携帯した。実際スタート直後、胃酸過多の状態に陥り服用を検討したが、なにぶん使った事のない薬なんで二の足を踏み、今回は出番なし。一度試してみたいと思うのだが、果たしていつそういう状況になるのか?そこが問題???

その6 シューズ
100kmに限らず、ランニングにおいて最も重要なのがシューズ。毎回シューズの選択には頭を悩ます。(それも結構楽しかったりして・・・) 過去3回はナイキ製のエアRD9000というかなり安定感のある、セフティータイプのシューズを使用していた。このシューズ、ワイド設計で履いた感じが柔らかく、爪や豆のトラブルとは殆ど無縁でなかなか良かった。(その分重量感もあったが・・・) しかしこのモデルは廃盤となってしまい入手できなくなってしまった。この後継モデルと思われるナイキエアマックスコンクアーというシューズを買って履いてみたのだが、どうも外側に貼られている合成革?が硬くて違和感があり、馴染めず。仕方がないのでホノルルで買ったミズノ製ウェーブライダー[で50kmレースに出場したところなかなかGood。フルマラソンの走りこみ用にと買いだめしておいたのだが、これは使えるという事で急遽抜擢。結果、特に問題は起きず合格。エアRD9000に比べると軽くて走り心地も良かった。来年も使えそう・・・ 廃盤になる前に買いだめしとこうかな??? ちなみにサブとして用意しておいたのはアシックス製のニューヨーク(スーパーワイド)。こちらは履き心地もよく長距離走もOKなのだが、消耗度が激しく(ソールがギリギリの状態)、100kmを走り通すのにはちょいと不安だったので控えに回した。

以上準備編でした。
付け足しで、次回携帯しようと検討しているのがスポンジ。 脚への水掛、首筋への水掛に利用できるうえ、腰とポーチとの間に挟んでおけば横ずれを防げるかも?ということで忘れないうちに ( ..)φメモメモ
■ツアー編
本編でも記述したが今回利用したのはグランシャリオツアー。最初に問い合わせを行なったのが4/11で
この時には行き紋別空港、帰り旭川空港、宿泊紋別セントラルホテルでオーダーしたのだが、敢え無く撃沈。(往復フライトNG、宿泊は2泊3日の2日目のみOK) 妥協第1弾で、行き旭川、帰り釧路、宿泊網走グランドホテルに変更したところ、帰りの便のみOK(宿泊は1泊目のみOK)。妥協第2弾で行き釧路、帰り釧路、宿泊網走観光ホテルにしたところようやく折り合いが付き確定。全てメールのやり取りで最初のオーダーを入れたのが11時で最終確定が16:00だったからかなりレスポンスは良かった。料金はレンタカー付き2泊3日(夕朝食各2食付)で50,000円。ホテルはなかなか良かったし、料理もまずまず。これでもうちょい値段が安ければ良いんだけどねぇ・・・ 来年はもっと早い時期に予約入れて何とか紋別宿泊を勝ち取りたいところだ。

■トレーニング編
過去3年と比べて大きく違うのは長距離走の本数(40km以上)だった。一番多いときでは3ヶ月で10本以上走った年もあったが、今年は僅か2本。(皇居チャレンジ50km、自宅→小田原マラニック40km)理由は4月に体長を崩して5月に入っても本調子でなかったというのがひとつだが、それ以前にウルトラ完走の為に果たして40km−50kmの距離走がどれだけ効果があるのかという点に疑問を持っていたのも事実。フルマラソンに効果的なのは30km程度の距離走だそうだが、これはフルマラソンに対して7割以上に匹敵する距離だが、100kmに対して50kmという距離は僅か半分でしかない。50kmでは到底100kmの苦しみは味わえないし、100kmに対する体の慣れもあまり期待できないのではないか? そう思った。それで今年は5km程度の短い距離も疎かにせずしっかりと走った。一度に長い距離を走らない分、午前、午後2度に分けたり、時には1日3度(早朝、午前、夜)なんて走り方もした。本番で走るペースがゆるいなぁと感じられるように普段のジョグでも必要以上にペースは落とさず、100kmのレースということをあまり意識せずに調整してみた。 それからもう1点、去年の10月から取り組んだトレーニングがある。それはセントラルフィットネスジムで言うところのマットコアというトレーニング。これはピラティスとも呼ばれるもので体幹部を主に鍛えるトレーニングなのだが、最初のころは笑っちゃうぐらいこなせず、筋肉痛が激しく自分の不甲斐なさにガッカリしたのだが、最近では全てのメニューをある程度余裕を持ってこなせるようになってきた。以上この2点がこれまでと違ったところ。体幹部の強化は今回に限らず、取り組み始めてから走行距離を伸ばしても故障しなくなったと言う点で効果が見えるし、ペースを落とさずに走りこんだのも、70km過ぎまでサブ10ペースで進められたと言う点では効果があったように思う。”ウルトラは真の体の強さが求められる競技”と仮定すれば、100kmという距離を意識して身体をなれさせるのではなく、バランスが良くて、強い体作りを進めるのが得策と言えるような気がしてきた???
とりあえずこんなとこかな?

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区間 見どころ 肉体面 精神面 ラップ
スタート 地平線が見えそうな広大な大地 いきなり胃酸が逆流 かなり先行きに不安を感じる 1:01:39
10km
竜宮台の折り返しでサロマ太鼓がランナーを励ましてくれる。 胃は小康状態を保つ 胃薬を飲むか迷ったがもう少し様子を見ることに。 0:56:07
20km
再び地平線が見えそうな広大な大地 胃は復活気配。気温が上がり始め汗の量が増えてきた 胃が落ち着いてきたこともあり少し気分が楽に・・・ 0:55:48
30km
35kmから国道へ出ると緩やかな起伏が始まる 脚のほうは順調そのもの 疲労感が少なくまだいけそうな気配を感じる 0:57:27
40km
月見が浜の42.195km地点、サロマンブルーを感じる 脚に軽い張りはあるものの依然として好調 調子がよいので結構ノリノリ? 0:56:12
50km
54kmの緑館レストステーションと長い坂道 脚は絶好調。胃は少しもたれ気味? 脚の好調さで気分が盛り上がる。緑館を短時間で通過 0:59:42
60km
キムアネップ魔女の森、白帆のオアシス 脚に明らかな疲労が現れる 疲労感でやや弱気に・・・走り続けることに対する不安生まれる 1:06:53
70km
鶴雅リゾートお汁粉ステーション 全身がだるさに襲われる 歩いちゃおうかという気持ちが湧き上がる。もう頑張れないかもという弱音が・・・ 1:09:35
80km
ワッカ原生花園とオホーツク海 ワッカのエネルギー?で体が復活気配 意外と走れる自分にびっくり 1:04:41
90km
ワッカ原生花園とオホーツク海、それにビクトリーロード 加速する疲労、でも何故か脚は動く。不思議なくらいに ワッカの出口が近づくにつれ心躍るような感情が湧き上がる。 1:01:46
ゴール

■レース展開早見表