2005ホノルルマラソン                      T.K

揺れる気持ち・・・

出発1週間前

 大会2週間前となる土曜日、26km走(5:00/km→4:15/km)を行い、その翌日に約2時間のLSD。これで大会前の本格的な走りこみはほぼ終了した。残すは大会1週間前となる湘南月例10kmで、速めの動きを身体に叩き込み、本番を待つのみ。大会までにできる事はもう少ない。8月上旬から準備を始め約4ヶ月。自分なりのトレーニングメニューを組み、途中、脚の痛みや、体の不調など有りながらも、何とか消化してきた。ここまでの過程は自分なりに満足している。もっとも、これが結果に繋がるのか・・・?と考えると、とても不安な気持ちになるのだが。ここまでのトレーニングの成果として数字で残っているものは、体重だけ。体重に関しては、前年−3kgくらいで出場できそうだ。しかしこれだけでは、11分のタイム短縮には足りない気がする。(昨年のホノルルマラソン完走タイムは3時間10分56秒)
 果たして+αの何かがこの4ヶ月で身についたのだろうか? 1km4分15秒というラップを刻み続ける事ができるのだろうか?やるべき事、できる事が少なくなってきただけに成果の見えない現状が不安な気持ちを増幅させる。

レース1週間前
 湘南月例マラソン10kmの部に出場した。この日のテーマはホノルルスタート直後をイメージして混雑している後方からスタートし、ある程度のペースロスを背負っておきながら最初の5kmを、22分以内で切り抜けるペース感覚を養おうというものだった。この日はかなり寒く、多摩川ハーフの反省を活かして入念にアップも行なったのだが、それでも、僅かな時間で身体が硬くなってしまう程だった。後方からのスタートということで暫くはスロージョグ。焦らずに混雑をさばきながら徐々にペースアップ。2.5km地点の通過は10分50秒。まずまずの滑り出し。この感覚をキープすれば楽勝で22分はクリアできると思ったのだが、ここでハプニングが・・・ 3km付近で抜かしたおじさんがやたらと絡んでくるのだ。抜くと抜き返し人の顔を覗き込んで、前に割り込む。そのままのペースで行ってくれれば良いのだが、ペースが落ちてくるから、抜かざるを得ない。するとまた抜き返して、人の顔覗き込んで、前に割り込む。3回くらい繰り返した。こっちはペースを維持してるのに・・・ いい加減温和な?私も腹が立ち、思い切ってぶっちぎった。それ以降絡まれる事はなかったが、折角のホノルルシミュレーションプランが台無しになってしまった。一度つけた勢いは、簡単には静まらず、暴走気味の走りに一変。リズムはガタガタだし、最初抑えたから、タイムもイマイチだし、どっちつかずの中途半端なレースになってしまった。結局ゴールタイムは40分ちょうど。5kmの折り返しが20分22秒だったから、後半は1km3分台に上がってはいるが、自己ベストの38分6秒を考えるとイマイチ煮え切らない結果に。。。 大丈夫か? 不安は雪ダルマ式に膨らんでいく・・・

出発の日
 ここのところ寒い日が続いている。そのせいなのか、それとも湘南月例10kmの後遺症か?左股関節に続き、今度は右の股関節が痛み出した。左同様、走る事が出来ないほどの痛みではないのだが、ちょっと気になる。暖かいホノルルで症状が改善されれば良いのだが・・・ 不安は募る。11月〜12月にかけて、多摩川ハーフ、湘南月例10kmと2本のレースを走ったがどちらも、中途半端なレースになってしまった。出来れば『楽な割りに意外と早く走れてるじゃん』という感覚を持ちたかったのだが、『きつい割りにあんまり早くないじゃん』という逆の感覚が染み付いてしまった感じ? いかにもスピード不足を実感(11月はスピード強化に努めてきたつもりなのに・・・)この2レースを走って分かった事は、1km4分30秒なら押し通せそうだけど、1km4分ではハーフも無理と言う事。
 じゃ、サブスリーペースとなる1km4分15秒は?と言うと、全く見当がつかない。まっでもそんな事をいつまでも考えてたって仕方がない。ここまで、できる事は全てやってきたと思うし、それに関して悔いは無い。体重も昨年比で3kg程度絞れた。あとは体調を整える事に専念して開き直っていくしかないかな。『結果は既に出ている!、レースはゴール地点に張り出されている結果を見に行くようなものだ!』そう割り切ってスタートラインに立つ事にしようと思う。いよいよ出発。今年はどんなドラマが用意されているのだろう?そんな事を考えると仕事も手につかない。この出発前のワクワク感はホノルルならではのものだ。これが現地入りすると、さらに舞い上がっちゃって、結果なんてどうでもいいからベストを尽くそうという気持ちに変化する。きっと今年も・・・ 最高の舞台に今年も立てる。それだけで幸せだ!

今回の誓い
  もしも、今回のホノルルマラソンでサブスリーを達成できたら・・・ 
      − トライアスロン挑戦へ向けて歩みだす。
  もしも、今回のホノルルマラソンでサブスリーを達成できなかったら・・・
      − 最も苦手な食べ物、臭いを嗅ぐだけでも嫌な食べ物、”納豆”を克服する。


− レースレポートへ続く −

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