2002年ホノルルマラソン  マラソン前日

ホノルル空港に到着すると、現地の旅行会社”トランス・オービット・ハワイ”のスタッフが待ち
構えていて、所定の受付カウンターまで案内してくれた。このあと、ワイキキまでの送迎バス
に乗り、ツアー会社のオフィスで簡単な説明を受け、各自ホテルへチェックインという流れに
なっている。

送迎バスの準備が整うまで、しばらく休憩。ハワイの空を見上げ、青く澄んでいるのを確認して
ホッと一息。風が強いのがちょっと気になるが、この時期のハワイは雨季になるので、他の
時期に比べるとやや雨の日が多いという。まあそれでも日本のように1日中雨が降り続く訳
ではなく、降っては止みの繰り返しなのだが、折角来た南国なのだから、やはり晴れていて
欲しい。というのが本音。週間予報でも崩れる気配はないので、今回は思う存分南国気分を
楽しめそうだ。(実は初めてホノルルマラソンに挑戦した年は、雨が多く、本当にここはハワイ
なの?と思ったほどだった。)

暫らくして、送迎バス(というより大型のバン)搭乗。空港から高速道路にのって一路ワイキキへ
今回が6度目のホノルルということだけあって、空港からワイキキまでの景色も見なれてきた。
地図がなくても運転できそうなくらい? バンは30分ほどでワイキキの説明会会場へ到着した。
ここで2年ぶりにOMCカード(旧ダイエーOMC)の邨田さんと再開。『今年もよろしくです。』と
簡単に挨拶。今回で3度目の顔合わせということで、顔も覚えてもらえたようだ。
ここで、オプションツアーやお土産、チェックイン、チェックアウトなどの説明を受ける。『ここの通り
は深夜でもOK,この通りは昼間でもNG』とか『オウムを持った外人に注意』など行く度に何度も
聞かされる説明を受け、少しうんざりしはじめた頃に解散。ツアーデスクでは、マラソン翌日の
クアロア牧場ツアーとSOS(ソサエティーオブセブン)のカクテルショーを予約して、携帯電話を
2機借りた(無料)。ホテルへのチェックインは12:00からOKとの事だったが、時間はまだ10時
過ぎ。余裕があったので、エントリー会場のアウトリガーリーフオンザビーチホテル内のブース
をぶらつくことにした。

私達は、ツアーで申し込んでいる為、ナンバーカードやチップなどは受けとっているので、
エントリーの手続きは不要。会場内にあるブースを見てまわった。先ず最初にあったのは、
チタングッズで有名なファイテン。去年ホノルルマラソンに参加した時は、足に貼ってあるチタン
テープを外人が指差し、『それは何だ?』と質問されたが、ファイテンショップはアラモアナにも
オープンしたようで、ハワイでもメジャーになってきたようだ。このブースでは、足にチタンローション
を塗ってくれるサービスをしていたがパス。ローションは持参しているので、風呂上りにでも
じっくりと塗りこもうと思っている。他にもマラソンに関係ありそうな店や、これは関係無いんじゃ
無いかと言う店まで色々。それほど広くないスペースにぎっしり店が並び、また訪れた人で
大混雑していた。なかでもやはり人気になっていたのはナイキショップ。会計には長蛇の列が
できていた。ここでK枝,母,叔母は3人揃って同じホノルルマラソン限定腕時計を購入。
時計の裏側にはLotNo.がしっかり刻印されていた。

混雑で人の波に揉まれた事による疲れが出始めた頃、時間は11時を過ぎていたので、説明会
会場に一度戻り、ホテルへの送迎バスを待つ事にした。エントリー会場から私達が宿泊する
ワイキキサンドヴィラというホテルまでは歩いても15分くらいだが、送ってくれるなら楽な方が…
というわけで、バスで移動する事にした。ホテル到着は12時ちょっと前。フロントでチェックイン
の手続きを行うが、12:00まで待ってくれとの事だったので、ホテル内にある、おにぎりの店で
昼食を購入して、部屋で食べる事にした。私が注文したのは鮭とスパムむすび、それにトン汁。
出来あがるまでの間、利用フリーのインターネット閲覧用のPCへ向かい、サムズ・アップの
掲示板をチェック。このホテルは、値段が安く、小さいホテルだが、プールはあるし、おにぎり屋
があるし、インターネットが自由に使えるし、コンチネンタルブレックファースト無料がついて
いるしとかなり、設備が充実している。これまで滞在したエコノミークラスのホテルに比べると
使い勝手という点ではピカイチ。すっかり気に入ってしまった。(場所はアラワイ運河沿いなんで
ビーチは見えないが、山側の景色もなかなか。)

12:00を過ぎたので、部屋のカードキーを貰い、出来あがったおにぎりを受け取り部屋へ移動。
スーツケースは運んでくれるものだと思っていたら、自分で持っていくとの事。『何だ-、運んで
くれないのー』と一瞬思ったが、『まっいいか、チップ渡さずに済むし・・・』と妙にセコイ事を考え
たりしてエレベーターに乗りこんだ。部屋は3階。もっと高いところが良かったが、どうせ部屋に
いるのは、夜だけだからいいかと自分を納得させ、カードキーを差し込むと、ランプが黄色に
なって青に変わらない。2枚渡されたカード、どちらでも駄目。ハワイ到着第1弾のトラブルが
発生した。近くにいたハウスキーピングのおばチャンが手持ちのカードで空けてみると、すんなり
空く。どうやらカードがおかしいようだ。『カードを変えてもらってね』とおばチャンが言ったので、
OKと返事。

部屋は、まあこんなもんだろうというような広さだったが、バスタブがついていたのと、シャワーが
固定式でなかった(ホースタイプだった)のは良かった。ラナイは狭いが一応ついている。(部屋
には夜しかいないからあまり必要ないが…)ホテルでゆっくりと過ごすことのない行動派?の私達
には充分な設備だった。スーツケースを広げて、必要な荷物を取り出したら急にお腹が空いて
きたので、買ったおにぎりを食べる事にした。ハワイでもおにぎりは売っている。ABCストアに行くと
日本のコンビニで売っているようなおにぎりが並んでいるのだが、あんまり美味しくない。しかし、
この時食べた、おにぎりは旨かった。握りたてでホカホカだったし、ご飯も適度なモチモチ感が
あって本当にこれぞ日本の味!と言う感じ。ハワイでこんなに美味しいおにぎりが食べれるなんて
感動モノだった。(と言ってもたかが、おにぎりなんですが…) トン汁もアメリカ風の変なアレンジ
がされていなくて良かった。これくらいの味なら、別のホテルに宿泊していても食べに来る価値
はありそう。そんなお店だった。新たな発見!

昼食を食べ終え、シャワーを浴びて一息つくと、次の予定は14:00からのチームぴあ結団式だ。
ホテルを13:45に出発して歩いて行く事にした。会場は、ロイヤルハワイアンショッピングセンターの
先にあるホテルで歩いて15分弱とみた。1年ぶりのホノルルの街並みを眺めながら歩き、会場には
14:00ちょっと前に到着、予定通り。受付に行くと、残されたテーブルカードは残り2枚となっていた。
どうやら他の参加者は皆、開場入りしているらしい。みんな気合が入ってるのかな?
テーブルは6名一緒。テーブルには、フルーツ、ポテトチップスなどが並べられており。飲み物を頼ん
で、式が始まるのを待った。

会場内を見廻すと、見た事ありげな人が数多くいた。このツアーは寛平ちゃんに会えるという事で
リピーターが多い。ホノルルを走るならチームぴあで!という人が多いのだ。私もその中の一人。
それだけに去年ツアーが中止されたのは本当にショックだった。『あの人、去年ぴあの帽子被って
走っていたんじゃない?』とK枝。『そうだそうだ今年も来たんだね。あとで話そう・・・』なんて喋って
いたら、後ろから『金子さんですよねー』と声を掛けられた。一昨年同じグループ(テーブル)だった
鈴木さんだった。『いやー久し振りですね。去年も出場したんですか?』と言ったような会話を交した。
1年に1度の同窓会のような雰囲気だった。テーブル数は全部で21ほどあり、各テーブル6〜7名
なので参加者は、120名強。このなかでフルマラソンの参加者は8割程度として、100名くらいかな?
今年の参加者はどんなレベルなのかな? 3位以内に食い込む事はできるのかな?
参加者の体型をみたり、足をみたりして、実力を測ってみるが、当然の事ながら、判る筈が無い。

しばらくすると照明がおとされ、ビデオが流された。これまでのチームぴあの活躍を編集したビデオ
が上映され、司会のおぐらさん登場。チームぴあの紹介が行われ、そして待ちに待った間寛平リーダ
の登場だ。今年は関西お笑いコンビの”バッファローゴロー”を引きつれて登場。いやー久しぶり!!
『待ってました-!!』って感じ。会場の雰囲気は一気に盛り上がった。寛平リーダのトークも絶好調。
会場は大爆笑の渦とかした。『やっぱりこの雰囲気だよな-、ホノルルは・・・』

チームぴあのツアー内の企画でテーブル毎にチーム分けされ、チーム単位でのゲームが行われた。
各チームのリーダーは、椅子の下にリボンが張ってある人という決まりになっていて、私達のチーム
は、K枝になった。リーダーを中心になってチーム名を決めた。チーム名は勿論、”サムズ・アップ”
リーダーはチーム名を書いたボードを持ってステージに上がる。各チームの紹介を行った後、ゲーム
に移った。リーダーは腰に万歩計をつけて、その場で足踏みをして歩数を競う。一番になると、チーム
のメンバー全員が賞品を貰える。ということでK枝に声援を贈った。

   
チームぴあ間寛平リーダー登場    万歩計足踏みゲーム

がっ、30秒間の時間があったにもかかわらず、カウンターは60ということで予選落ち。どう考えても、
60歩以上は足踏みしたと思うのだが、万歩計をつけている場所が腰なので、いくら足踏みしても腰の
高さが変わらないとカウンターは反応しないようだ。バタバタ暴れている人のほうがカウンターが多く
反応していたように思える。マラソン前日ということで、K枝にとっては、良い刺激になったかな?

このあと、結団式では、翌日レース中にすれ違う時の合図が決められた。今年は頭の上で手をグー
にしてそれを開く。開く時にバーンと叫ぶ。ちょっと恥ずかしいが、仲間が大勢いるので何とかなるかな?
楽しめそうだ。(こっちがやっているのに無視されるとそのあとかなり恥ずかしいので、相手を選んで
しないといけない。) さらにエイエイオーの掛け声で、気合を入れ、参加者全員寛平リーダを囲んで
記念撮影。これもまた良い記念になった。


中央が間寛平リーダ,その両隣がバッファローゴロー
バッファローゴローの左がK枝,右が叔母,K枝の右上
が私,私の右が母,その右がA子さん,その右がキャップ

結団式終了後は、一度解散して、夕方5時にロイヤルハワイアンショッピングセンターのクリスマスツリー
前に再集合することになった。私とK枝は、インターナショナルマーケットプレイスで、ホンモノか?という
ようなシルバーのハワイアンジュエリーを購入した後、ロイヤルハワイアンショッピングセンター内の飲食
店を調査。マラソン前日ということでここは無難に和食でしょう!というわけでセンター内にある和食2店を
下見。1つは浪花屋でもうひとつは燦鳥(サントリー)。どちらにしようか迷ったが、燦鳥(サントリー)は、
開店時間が17:30ということで、パス。浪花屋で食べる事にした。17:00まで時間が少しあったので、
ハワイ留学中のすーちゃんに電話してみよう!ということで携帯電話にかけてみる。K枝は『Hello!』
という返事を期待していたようだが、『もしもし!』というすーちゃんの返事に、妙にうけていた。
すーちゃんとは、翌日ゴール地点での再会を約束した。

17:00 予定通り集合。早速、浪花屋へ移動。まずはビールで軽く乾杯。料理はキャップ以外は皆同じセット
メニューを注文。カリフォルニア巻き,チキン照り焼き,サラダ,他、結構ボリュームのあるメニューで内容
的にはそれなりに満足。味もまあまあ。ただ注文してから出てくるまでが長かった。早く食べてホテルに
戻り、明日の仕度を整えて眠りにつかなければと思っていたのだが、ホテルに戻ったのは19:00近くになっ
てしまった。ホテルまでの帰り道でフードパントリーに寄り、朝食用のパン,オレンジジュース,水と寝る前に
食べるm&mアイスを購入(クッキーサンド系のアイスでクッキーにm&mチョコレートが貼りついている。
これが結構美味しかった。)

ホテルでは、例のおにぎり屋で朝食用のおにぎり(鮭・おかか)を購入。ハワイでおいしいおにぎりを朝から
食べれるなんて、ちょっと嬉しい。このお店は、ホノルルマラソン当日は特別に早朝1:00から営業している
ので、朝買っても良かったのだが、並んでいて買いそびれるとまずいと思い、前夜に買っておいたのだった。
朝、味噌汁を買いに行ったキャップらの話しによると、朝は注文を受けてから握るのではなく、予めおにぎり
を沢山つくってあったので、朝購入でも充分間に合ったとのこと。朝買えば、暖かいおにぎりを食べれたん
だけどね・・・ 次回は・・・

部屋に戻ると、大急ぎでチームぴあのランシャツにナンバーカードを付け、シューズにチップを取り付けた。
スタート地点からチームぴあのテントまで運んで貰うタオル・カメラなどを決められたサイズのビニール袋に
詰め(本当はサンダルも入れたかったのだが入らなかった)、買ってきたアイスを頬張って、寝るまでの準備
は完了。K枝より一足早く布団に潜りこみ、小説を読んで、睡眠体制に入った。機内では小説にのめりこんで
しまい眠れなかったが、さすがに日本出発日の朝、目覚めてから通算30時間あまりで、睡眠時間は2時間
にも満たないという超寝不足状態なだけあって、5分も経たぬ内に意識がなくなった。
就寝時刻は推定で午後8時くらい???
この睡眠不足状態が、どうレースに影響するかなんてことは、この時考えもしなかった。

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