2002年ホノルルマラソン  マラソン翌々日

マラソン2日後、この日の予定は朝起きたら、カパフルアベニューにあるレナーズベーカリー
というお店にジョギングがてら、マラサダを買いに行き、そのあとはカピオラニ公園のナイキ
ブースでディスカウントされたホノルルマラソングッズを探しに行って、ビーチにゴザでも引いて
少しくつろぎ、午後からワードとアラモアナのショッピングモールでお土産を購入。夜は、ソサ
エティーオブセブンのカクテルディナーショーで締めくくるという感じだった。

ところが朝起きてみると、なんか調子が宜しくない。二日酔いのような感じで身体がシャキッと
しなかった。少し昨日のみ過ぎたかな?と思いつつもマラサダの魅力にひかれてホテルを出発
した。レナーズベーカリーはサンドヴィラホテルから3kmくらい?アラワイ運河沿いをカピオラニ
公園方向に進み、カパフルアベニューにぶつかったら左折。そのままハイウェイ付近まで進む。
マラサダとは日本で言うところの揚げパンみたいな感じだが、周りがカリッとしていて中がフワッ
と言った感じの食べ物(おやつ感覚)だ。走り始めてみるとやはり調子が良くない。足が張って
いるのはマラソンを走ったあとなんで仕方ないが、身体全体がだるーい。ゆっくり走っているのに
息も苦しい。どうしちゃったんだ???

レナーズベーカリーへは20分弱で到着。早速マラサダのオリジナルを3個とシナモン味を3個購入
背負っていったマラニックバッグにしまいホテルへ戻るが、いくら走っても調子が良くならない。
往復6km約40分のジョギングがこんなにきついなんて・・・ どうなっちゃったんだ???

部屋に戻って、早速マラサダを試食。K枝は相当腹が減っていたようでパクつくが、私はどうも、
気持ちが進まない。本当ならパクつくどころではなくガッツくところなのだが、この時は食欲が無か
った。その後、シャワーを浴びたが以前調子は回復せず、悪化傾向。胃の辺りがムカつき始めた。
朝食はホテル1階のパームツリーカフェで、ワッフルを食べることにしていたが、やはり食欲が
湧かず、ホットミルクのみを注文した。K枝、母、叔母はいつもの自分なら、ヨダレが出そうなくらい
美味しそうなワッフルを注文したが、この時はだめだった。

しばらくすると、ワッフルを焼く匂いがしはじめた。その匂いを嗅いだ途端、何か急に気分が悪く

なってきた。そしてワッフルがテーブルに運ばれたとき、状況はさらに悪化して、こみあげてくる
ものを感じた。(汚い話しで、ごめんなさい・・・)
これは拙いと思い、部屋へいったん戻ることにした。慌ててトイレへ掛けこむが、何も起きない。
(度々汚い話しですが、私は小学生以来、吐き気をもよおす事はあっても吐いた事はない。)
だから余計スッキリとしないのかもしれないが、ベッドに横になったら吐き気はなくなった。

しかし今度は急に睡魔に襲われ、眠くてだるくてどうしようもない状態になってきた。気分がよくな
ったら、もう一度カフェへ戻ろうと思っていたのだが、どうにもならない感じだったんで、そのまま
眠ってしまった。しばし時が流れてK枝が朝食を食べ終えて部屋に戻り、『調子はどう?』と
聞かれたが、一向に回復せず、むしろ悪化しているような状態だったんで、カピオラニ公園行きは
断念し、午後からの買い物に再起を期す事にした。

その後、K枝から携帯電話で起されるまでの数時間は、眠り込んでいた。起きてみると少し気分
がよくなったので(相変わらず食欲は無いが・・・)、買い物に行くことにした。ホテルからタクシー
に乗ってワードショッピングセンターまで。タクシーを降りて、強い日差しに当った瞬間、またクラツ
ときた。全身に力が全く入らず、歩くのもままならない感じ。それでも予定していたアニメキャラクター
の店(従姉のお土産用)で買い物し、スポーツオーソリティーまで歩いて自分の野球のスパイクは
購入した。本当はグローブも欲しかったのだが、革の臭いに耐えられずギブアップ。
このあと、アラモアナショッピングセンターへ行き昼食を食べ、買い物を続行する予定だったのだが、
もう完全にグロッキー状態だったので、タクシーを拾って、自分以外の3名をアラモアナで降ろし、
私だけホテルへ戻ることにした。

何とか、ショーだけは見たい!と再々起を期して、眠りにつくが、今度は吐き気ではなく、下痢が
突然襲ってきた。ここ数十年ないくらいの激しい下痢に見まわれ、水を飲むのさえ恐い状態になって
きた。夕方K枝が部屋に戻ってきたときは、すっかり弱気になっていて、敢え無くショーも断念。
日が暮れていくハワイの空を窓越しに見つめながら、史上最悪なワイキキの1日が過ぎていくのを
ただ一人、ホテルの一室で過していった。

K枝がショーを見終えて部屋に戻ってきての感想。『お腹がよじれるほど笑ってきたよー!』を聞いた
時は、布団のはじっこを噛み、『くやしーー!』と泣き叫びたかったが、『ふーん、良かったねー!』で
済ませた。この日は恒例のビールもアイスクリームも無し。食べ物を思い浮かべると、吐き気を催し
食べないと身体に悪いからと無理矢理口にいれれば、超特急でお腹を下しという散々な1日が終わっ
ていった。明日は帰国というわけで、動かしたくない身体を無理矢理動かして帰り仕度を整えるが、
本当に帰れるんだろうか?ちょっと不安になっていた。


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