安堵のホノルル到着

 ホノルル空港7:10。フライト時間は予定通り6時間30分だった。ただ出発が20分遅れ
た分到着も20分遅れた。入国手続き場は大混雑。さすがホノルルマラソンの前日となると
混雑の仕方も激しい。こんなに混んでいるのに、滞在ホテルは?とか滞在日数は?とか
ホノルルマラソン走るのか?なんてくだらない事を聞いてくる。見りゃ分かるだろと思った
が、口にも顔にも出さずおとなしく応える。入国手続きが済み、現地ツアー会社を探して
いたら、去年日本から添乗していたツアーコンダクターに再会。『今年もですか?』と声を
掛けたら『今年もなんです。』とツアーコンダクター。前日にホノルル入りしているせいか
朝から元気だった!? ワイキキへの送迎バスが到着するまで、しばらく休憩。天気は
良さそうだ。去年はいきなり雨だったもんね。そういえばエコノミークラスの狭い空間で
じっとしていた為に身体が鈍っている。軽くストレッチ。それでも揺れが殆ど無かったの
で体調はまずまず。機内食は2回。一度目が牛肉の角煮。2度目は軽食。味はまずまず
だったが2度とも完食してしまったのでお腹が少し張っている。少し残せば良かった… 
6時間程度のフライトで2回の機内食は多いよな。とにかく出すものを出してスッキリと
したいものだ。

K枝
ヘッドホンをして音楽を聴いていても、聞こえてくるいびきのせいかとても眠くてだるかった。
今年ののホノルルの空は、真っ青でいっそう寝不足の目にしみた。

スケジュールではこの後、DFS4Fで説明を受け、コースの下見へバスで行く事になって
いる。コースは昨年走っていて良く分かっているので、それよりも早くホテルにチェックイン
して、散歩でもしながら鈍った身体を動かしたかったが、ツアーで来ている以上、皆と行動
するしかない。協調性を持たないとナ。今回、同じ日程のツアー(チームぴあ)参加者は、
8名? やはり前日入りということで昨年より少ない気がする。
全体では何名くらいなのだろう? 昨年来ていた人達もいるのかな? 走って応援隊の
人達は覚えてくれているかな? 寛平ちゃんは? なんてことを考えていたらバスは
ホノルルマラソンのコースに入っていた。

ご存知の方も多いと思うが一応コース紹介。
スタート地点はアラモアナ公園。そこからアロハタワー方面へ進み、カメハメハ大王像の
あるダウンタウンを通って一度アラモアナ公園へ戻ってくる(ここが約5km。) 今度は
逆方向(ダイヤモンドヘッド方面)に進み、カピオラニ公園へ入ると約10km地点。ダイヤ
モンドヘッド、カハラ地区を経由してハイウエイに乗り、しばらくすると中間地点となる。
さらにハイウエイを進みハワイカイをぐるっと1周してハイウエイに再び戻り、一踏ん張り
すると30km地点。そのまま往路で通ったハイウェイを戻り、カハラの住宅街を走る。
沿道の応援が温かい場所だが、ランナーにビールを振舞う、不心得者もいるとか..
その後、ダイヤモンドヘッドの急坂を登る。行きのダイヤモンドヘッド上り坂は道が蛇行
しているので緩やかだが、帰りはきつい。直線的な道路になっている。坂を登り終えると
残り2km。緩やかな下り坂を下りきると、ゴールのあるカピオラニ公園の入り口に辿り
着く。残り1km地点にはJALのエイドステーションがあり、残り800m地点には"SMILE"
と書かれた横断幕がある。(今年はなかったような?)ゴールと勘違いする人もいるらしい。
そして大歓声の花道の向こうに見えるのは栄光のFINISHライン。コースの殆どが海に面
していて普段歩いたりしたら気持ちのいいコースなんだろうけど、日中太陽が昇り、日が
照ってくると暑くなり、景色どころではなくなる。出た事のある人はあーーそうそう。という
感じだろうが、そうでない人は、あっそう。て感じかな? 下見バスは一部通行止めの
区間を除き、ほぼ大会と同じコースをガイド付きで進む。去年の事を思い出しながら窓の
外を見ていた。去年はこの辺りで乳首から血が… この辺で股ズレが...ああここで爪
が壊れ、足が動かなくなり歩くのもやっと… そんなことを思い出していたら、走るのが恐く
なってきた。でも今年はちょっとだけ自信がある。去年のような事はないだろう。

K枝
コース下見に出発すると、それまで眠くてだるかったのに、去年の記憶がよみがえってきて
急に目が冴えてきた。きれいだったクリスマスのイルミネーション、長くてつらいハイウエイ、
ハワイカイの終わりあたりで練習の時から気になっていたひざが痛み出したっけ。
あー思い出す!帰りのハイウエイでは、ひざがどうしても痛くて歩いちゃったよね。偶然、
横をあるいていた同じチームぴあの女の子と、なんとか寛平ちゃんがテントで待っている
うちにゴールしたいねって励ましあって歩いたなあ(本人は走っているつもり)。。。
今年はどんな風に走れるんだろう?練習の成果が出てほしいけど、やっぱりダイヤモンド 
ヘッドの坂などを見てしまうと、不安にもなってくる。下見のバスがゴールのあるカピオラニ
公園に差しかかった時、「今年はぜったい笑顔でゴールするぞっ!」と心の中で誓った。
なんだか体に力がわいてきた。
K枝
コースの下見の後、結団式までに少し自由な時間があった。早朝、空港についてから、
もうすぐお昼になるのになにも食べていない私達は、軽食をとることにした。
ツアーデスクと同じフロアーにあったカフェテリア方式のお店に入って、私はサンドイッチ
T.Kはホットドッグを食べようとした。私は、一足先にサンドイッチを買って、席に着きT.Kを
待っていた。あとからやってきたT.Kのトレーには、ホットドックのほかに、フライドポテト、
ピザまでのっていた。どうやら、セットメニューしかなかったらしい。すごいボリューム!!
飛行機でも完食していたけど、ここでも完食。出すもの出してスッキリしたのかな?
食後に携帯していた体温計でこっそり熱をはかってみた。やっぱり、まだ微熱が。。。
日本から持ってきた薬を飲んだ。


コース下見の後は、楽しみにしていたチームぴあ結団式。ここで寛平リーダーと再開する。
今年は、寛平リーダーのほかに、若手お笑い芸人のFUJIWARAや$10(テンダラー)
もチームぴあのメンバーとして走る。関東では知名度が低いが、関西の人はみんな知って
いるらしい。午後1時30分結団式開始。去年のスライド写真が映し出され、司会者登場。
そして我らが間寛平リーダーの登場。今年の結団式は異常な盛り上がりだった。原因は、
10名程度で参加しているグループが大声をあげて盛り上げていたから...スライド写真を
見ているときは、去年のことを思い出し思わず涙がこみあげてきたが、寛平ちゃんが登場
してからは、大爆笑!! 翌日走ることなど忘れて大笑いした。今年は、チームぴあ内の
表彰が個人戦だけでなく、団体戦が設けられた。結団式で同じテーブルになった6名が
1つのチームとなり、各自完走タイムを予想して、誤差を競う。私達は、私達夫婦の他に
同じ会社の先輩後輩4名(男女2名づつ)で参加したという人達と同じチームになった。
この4名のうちの2名は今年の新入社員だそうで、彼らの会社では、新入社員は毎年何か
大きな事にチャレンジすることになっているらしく、彼ら2名はホノルルマラソンを選んだ
のだと言う。素晴らしい事だ!! 結団式では翌日の説明、チーム内の決まり事などが
発表され、最後に寛平ちゃんと記念撮影をして終了。大いに盛り上がった結団式だったが、
翌日走るという実感が湧いてこない。だいじょうなのだろうか、こんなんで...
そう言えば、チームぴあの応援団旗に参加者は各々メッセージを書きこむのだが、
私の書いた言葉は、『完全燃焼! 完全粘走! サムズ・アップ 金子』だった。

K枝
待ちに待った結団式。オープニングで去年の感動シーンのスライドがはじまり、いきなり 
泣きそうになった。いかにも感動を誘いそうな音楽も流れるし。。。まいった。同じテーブル
には、初対面の人もいるっていうのに。。。
寛平ちゃんは、あいかわらずおもしろかった。FUJIWARAと$10は初めてみたけど、
なんだかおもしろそうな人達だった。誰かが$10(テンダラー)のことを$1(ワンダラー)
とまちがえて呼んでいたけど、私もまちがえて覚えそうだ。気をつけよーと。

その後、カピオラニ公園を軽く散歩。ナイキのブース、ゴール地点などを見学するが、
どうも実感が湧いてこない。眠いのが原因かな。夕食は午後5時。去年泊ったパークショ
アホテル1階にある、義経という日本料理の店で食べた。そうそう、このお店、大会前日
に記帳しておくと完走者はもれなくホノルルマラソン完走記念湯のみを貰える。私達も
記帳して記念湯のみを予約。もちろん無料。ABCストアで翌日の朝食(おにぎり)を購入
して6時にはホテルへ。シャワー浴びて早く寝ようー。

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