第17話:うさ天使/アメリカン☆ナイト
作:
佐倉くれあ
これはヘボン企画(4万ヒット記念)のリクです。
なぜこんなヘボヘボになったのか詳しくは
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-From 1-
「オー! あなたがゴールドメダリストのヤツーキさんデスネ!」
ホテルのフロント係の「人形」が大げさな声を出した。
「そちらがヤツーキさんの奥様デスネ! 今日はカップル用スペシャルスイートをご用意しておきましたデス」 半屋を見ると、すでに血管が切れそうな形相をしている。
八樹は早々に鍵を受け取ると、スペシャルスウィート専用のエレベーターに向かった。
花とレースに満ちあふれた空間に、ミニのウェディングドレス姿の半屋は恐ろしく似合っていた。
「半屋君、こっち向いて」
天蓋付きのベッドに座った半屋が不機嫌丸出しの顔で振り向いたところを、ホロで撮影する。
「行くぞ」
「どこへ? 少し休もうよ」
「るせぇな。『世界の中心』を探すにきまってんだろ」
半屋が『世界の中心』と口にするたびに、八樹の心は騒いだ。
多分、それを探したら自分には用がなくなるのだ。
どんなに出来が良くても、半屋は人形だ。それに、『世界の中心』を探していて、いずれ自分の前からいなくなる。その事実を忘れて、今はただの新婚旅行のカップルのようにはしゃいでいたかった。
「せっかくのスペシャルスウィートなんだから、少し休もう?」
半屋は顔をしかめて、そのままベッドに寝転がり、一瞬で寝てしまった。
(え………?)
こてっと音がでるように寝てしまった半屋に、八樹はどうして良いのかわからなくなった。
せっかくの新婚旅行なのだから、八樹としてはもう少しだらだらと半屋としゃべりたかった(というか世界の中心探しを少しでも延期したかった)だけだったのだ。
(もしかして、『少し休もう』って言ったから、それにつきあってくれてる…のかな?)
半屋の行動はかなりわかりにくいが、一応、八樹と結婚したという自覚はあるようだ。
(俺も寝よう)
時間は短いとはいえ、かなりの移動距離だったので妙に疲れている。
八樹は半屋の眠るふかふかのベッドの中に潜り込んだ。
あれ? また全然進まない上に長くなってしまいました。
本当はもっとアメリカーン!な感じ(へぼん)にしたかったのに!
今回のへぼんはアメリカーンとスイートルームでした♪
ゴージャスへぼん好きなので、楽しかったです♪
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