第11話:うさ天使・マリッジブルー

作:佐倉くれあ
これはヘボン企画(4万ヒット記念)のリクです。
なぜこんなヘボヘボになったのか詳しくはこのページへ。


-From 1-


 半屋の身体はそれ用に出来てはいなかったし、そういうプログラムもされてはいなかった。
 八樹の行為はまったくの暴力で、半屋の反抗も激しかった。
 しかし、すべてが終わった今、半屋は複雑な表情を浮かべているだけで、怒ってはいないように見えた。
「…ったく、あのバカがこんなもん着せやがるから…」
「ごめん」
 いくら自分の人形だとはいえ、ひどいことをしてしまった。それに、もしかすると半屋は精神統制をうけていないのかもしれない。だとしたら、半屋にとってはまさにレイプだっただろう。
「ごめん」
「…ったく、人間っていうのはこういう服に発情するもんなんだろ。あのバカどうしようもねぇ」
「発情…はしないけど」
「じゃあこの耳か? ホントあのバカどうしようもねぇな」
 半屋は何か困っているようで、急に饒舌になった。八樹には半屋が別なことを話そうとして失敗しているように見えた。
「つけろ」
 しばらく迷った後、半屋はそう言って、八樹に小さな光るものを投げつけた。それは結婚指輪のように見えた。
 八樹はよくわからずにその指輪を見つめた。
「バカに話がつくまで、てめぇと夫婦ってことになった。しばらくの辛抱だ。とりあえずつけとけ」
「え? 夫婦?」
 見ると、いつの間にか半屋の薬指に同じものがはまっていた。いつはめたのかはわからない。そういえばさっき見たときには二つはまっていたように見えた。
「…ったく」
 まだ陵辱されたままの格好で、半屋は盛大にため息をついた。


  いきなり結婚ですよ(笑)
  これで次は新婚ネタでしょうか?(←ムリだって)
  なんだかわけわからない方に転がるうさ天使。
  私にも次がどうなるのかはわかりません(笑