ジャンプコラム
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新しいものほど上にあります



Thursday, 04-May-2000 20:17:36 JST
    
美しく終わるために

 いい加減、打ち切りシステムに腹が立ってるので、各漫画の「美しい終了に必要な回数」を勝手に書き連ねてみます。つーか、ジャンプ系(&花ゆめ)以外は編集部がちゃんと考えてるよね、普通(超人気のないもののぞく)
 終わりがしっかりしていないマンガは単行本で読み返したときにつまらないから買いたくないし『文庫版』にするのもきつくなると思う。ジャンプ編集部はその辺の商業的判断が足りないのでは? ほんの数週打ち切りをのばすだけで随分違うのに。

この半年で終わる可能性のあるものに絞っています。

笛!  選抜での試合に10週。武蔵森で10週。締めに2週。

テンテン  サイダネで5週。

ルーキーズ  ストーリーを納めるのに5週。甲子園の結果&キャラその後1週。 または甲子園半年以上。

ライパク  ゴルフ関連をうまく終わらせるのに5週。ねーちゃんとの恋愛で1週。

封神  ラストって半年ぐらいかと思ってたけど。結構かかってますね。


釣りピン  簡単に終われるさ。キャラ全員で一週。

無頼  これも簡単に終われるな。みんなでそろってロックをやってうまくいきました、で一週。

三獣士  VSラスボスで5週。キャラそれぞれの決断で二週。

 終わりそうなのってこの辺ぐらいまで? 

 このランクより上のマンガで、「ストーリー上の必然性から」終われそうな可能性をまだ持ち続けているのは(普通、物語というのはそうやって終わるものなのだけど)ヒカ碁・マンキン・ハンター・石海・テニ王。
『いかにもジャンプ』なまんがを考える

  やっぱね、ジャンプなマンガのパターンぐらい押さえておかないとね! というわけで、「いかにもジャンプ」なマンガとは? にせまるトークです。ま、みなさん分かっていることばかりだと思いますが、一応まとめておきたかったので。

 主人公は天真爛漫で明るいけれど、なんかちょっと人とずれているタイプ(梧空・翼・ゴン・ルフィが典型。花道もこのタイプ?)そして向上心と目的がある。
 そして連載初期はとりあえずその目的に向かって突き進む。

 すると、ライバルが登場する。反抗的で目がつり目。協力しそうになく見えて協力的。ちょっと見だと怖いタイプで、思考がシリアス。このライバルが主人公と対決し、その上で味方になってくれたりすると理想的な展開だ。(日向・ゾロ・ベジータ等) ★しかしなぜこのポジションの人達は話し方が一緒なのだろう……?

 かつては味方内ライバル増殖の法則(敵が味方になる→そして新たな敵と戦う→その敵がまた味方になる→初め味方になった敵の重要度が下がる)が適用されていたが、スラダンあたりから増殖しなくなり、初期味方内ライバルがずーっと二番手の位置をキープできるようになったようだ。(ゾロ・左之助・城之内など)
 また、同じような理由で、昔は仲間キャラもかなり入れ替わりがあったのだが(C翼・ドラゴンボールなど)今は仲間固定の方向に進んでいるようだ。これは幽白の成功から?
 
 味方のキャラがある程度そろったら、トーナメントや『塔の攻略』などに繰り出すのが一般的。各階ごとにイベントが設定できる上に「上へ登る」というわかりやすい目標があるため、塔の攻略が多用される傾向にある? (封神・ハンター・マンキン) スポーツ物ではトーナメント必須。ま、現実もそうだけど(笑)
 また「ちょっと依頼を受けてみる」(ワンピ)というのも中だるみ対策には有効か。

 どうも恋愛に時間を割かない方が良いようだ。また、女の子は少なければ少ないほどよく、男仲間は最重要仲間一人とその他に三人以上、もしくは固定仲間4人ぐらいというのがナイス人数だろうか。

 そうこうしている間に話が行き詰まり、よく分からない内に終わる。第一部完とか、新たなる一歩を踏み出したとか、世界に羽ばたいたとかあると、ジャンプっぽくて最高だが、上にあげたようなパターンの漫画は大体長期連載なので、そこまでひどい終わり方はせず、キャラのその後を書きつつほのぼのと終わるタイプが一般的のような気がする。ちゃんと終わってはいるが、どうしてそこで終わりなのか、という必然性には欠けることが多い。


 ついでに今は「技」の限界が見えない技も大人気。今後出てくる悪魔の実の能力はどこまであるのか見当がつかないし、「念」も限界がどこか今のところ不明。マジック&ウィザーズのカードだって何が出てくるか全く分からない。

  というわけで、まとめれるのは面白いんだけど、一体、誰が話を似せてるんでしょうか?  もっと変わったのが読みたいよー! 

ネット同人界震撼! 明稜打ち切り騒動顛末記

 ネット同人界が発達している作品で、打ち切りにあったのは多分明稜が始めてだと思います。ネット上の「噂の伝播」とか「ホームページ経営の熱意」という点から見ても、興味深い話だと思いますので、「打ち切り後、ネット上で何が起こったのか」をできる限り冷静な視点からまとめてみたいと思います。

 土曜(11月20日)PM10時 多分打ち切りだと思っていた私は、いてもたってもいられず、友人の家から「打ち切り情報」をかなり探したのですが、見つけることができませんでした。

 同日 PM11時半ぐらい 第一報と思われる情報を発見。匿名掲示板での不確定な情報だった。この時間からAM2:30分ぐらいまでの間に明稜ネット同人界に噂が一気に廻りました。しかし、なぜか不確定な情報のままでした。つまり、「終わったらしい」という情報ぐらいしかつかんでいない感じ。
 しかも、表に分かる形では廻っておらず、チャット上で(私は各所のチャットをのぞき見ました。参加をする勇気はなかった)「今、ショックな話が入ってきました」(AM12:50ぐらい?)とかだけが流れていました。多分、情報はICQなどで廻っていたのだろうと推測されます。

 噂が一通り廻り終わったころ、各所のチャットに「終わったという噂は本当なんですか?」という問いが寄せられていました。つまり、まだ確定情報は廻っていませんでした。
 
日曜(11月21日) 目が覚めると噂はすでに確定しており、確定しているバージョンがぐるぐる回っていました。つまり、最終回の内容と、かずはじめの最終回コメントなどがセットで廻っていました。
 この日、昼間のイベントで読んだ人、友人からFAXで読ませてもらった人などが出現し、ようやく「情報」じゃなくなりました。
 またこの日の夕方、「うちきられた」という情報を各HPの掲示板(ネタバレ禁止のところにも)書いて廻る人が現れました。「雰囲気」で察することができなかった人も、ここできちんと知ることができたと思います。

 さて、日曜日といえばまだジャンプは発売されていないわけですが、すでにこの日、ネット上での「再開嘆願署名」が始まりました。どうも、以前から準備をなさっていた模様です。
 この「再開嘆願署名」のアドレスは、できた日曜日当日に、各HPの掲示板で一気に広がりました。ちなみに私も掲示板にアドレスを張りました。

 つまり、発売日前の状態で、内容も、打ち切りだということも伝わり、しかもそれに対する対策もかなり万全な状態になっていました。実は署名もこの日曜日の時点でかなり集まっていました。

月曜(11月22日) 次の日が祝日だったので、この日がジャンプの全国一斉発売日でした。
 さてこの日、ワイズドッグというかずはじめの公式っぽいページにかずはじめからのコメントが載りました。このコメントがまた打ち切りに対する悔しさがにじみ出たコメントでした。そしてまた、「ジャンプのどこにも『最終回』とは書いていないという誰かの発見があり、この発見とかずはじめのコメントの内容が、月曜日中に一気に廻りました。
 とにかくみんな気が焦っているせいか、異常に情報の伝播速度が早かったです。主に掲示板ですが、情報を見つけたら、他の掲示板(特に自分が掲示板を持っている場合)に即書き込み、という状態でした。

 また、この月曜日、各HPのトップに自発的に署名ページへのリンクが張られました。そう言えば署名ページの主催者はほとんど宣伝をしていなかったような気がします。多分自分のページともう一つぐらいだったような。
 さて、私の印象では月曜の時点で活動しているHPの半分ぐらいに目立つ位置に署名へのリンクが張られていたような気がします。
 また、この日、各HPの管理人による終了についてのコメントがかなりのHPで読めるようになっていました(実は私は日曜にコメントを出しました。ちょっと早すぎたような気がします)

 この日から、各HPの掲示板は悲嘆と怒りで満ちあふれました。なんというか、それ以外を発言してはいけない雰囲気があったような気がします。

火曜(11月23日) この「うちきり」ムーブメントのせいでHPを一時休止するところが出ました。というのも、「トップに署名へのリンクを張ってないなんて何考えているんですか!」というメールが何通かそのページに寄せられたらしいのです。ここは「かずはじめパロディ」をしているページでしたので、いまだおわっていないMAのファンの方のことを考慮した結果、「トップには」リンク張らなかっただけらしいのですが、一部行き過ぎたファンのせいで、一時休止という結果になってしまいました。
 さて、月曜ぐらいに初めの署名活動がメアド公開になってしまうこと(署名としての威厳を考慮した結果でしょう)への不安が出ていたのですが、この日、メアドではなく本名(ネット上での公開はナシ)での署名の活動もネット上で始まりました。

 そういえば、更新がこの日だったページの管理人の方が「完全に出遅れました」と書いてあったのが興味深かったです。だってまだ発売日の次の日なのに。

 まぁだいたいこんな感じのことが起こっていました。署名の方は現在700人を突破したところだと思います。この数を意外に少ないと見る向きもあるようですが、明稜ネット同人界以外での宣伝をほとんどしていない点を考えるとかなり多いと思います。というか宣伝の手段がないんですよね。かずはじめのページにのせてもらうわけにもいかないだろうし。

 とにかく、噂の廻り方がものすごく早かったのと署名等の人々の行動がとても早かったが印象的でした。
昔私は予知夢を見ていた(ジャンプな話です)

 昔、私はよく予知夢を見ました。大した物を見たわけではなく、またデ・ジャヴを予知夢と間違えていたわけでもありません。
 予知夢の内容はただ一つ。「次の日発売のジャンプで自分が燃えているマンガはどの色のページに載っているか」でした(笑)

 月曜の朝、起きるとですね、「あー、今日はオレンジ色に黒インク」とか「今日は白に青インク(昔ありましたよね)」とかわかるんですよ。夢で見たから。
 内容とかは全くわかんないんですよね。ただ色の組み合わせだけ。かなりよくこの夢を見ました。月曜の朝だけ。

 ま、もしかしたら月曜の朝にそのマンガが楽しみすぎて夢に見てしまい、しかもそのマンガはいつも同じような色の組み合わせのページに載っていた、のを小学生的に勘違いしていたのかもしれませんので、その真贋は検証しませんが、こんな現象がおこるぐらいそのマンガにはまっていたんだ、と考えるだけでもすごいですよね。 

腐ったジャンプは猫の死体の臭い

  雨に濡れたジャンプというのはものすごく臭います。
 勝手な思いこみかもしれませんが、サンデーやマガジンより、より臭う気がします。
  あの臭い。妙な腐った臭い。あれは、私にとって「猫の死体の臭い」と同じなんですよね。なぜだか分かりませんが、あのにおいをかぐと「あっ、猫の死体だ」と思うんです。
 多分、昔、猫の死体を見たときに、そばに腐ったジャンプが落ちてたのではないかと思います。そして、そのジャンプの臭いが、「猫の死体の臭い」として私に刷り込まれてしまったのでしょう。
 よく、「臭いは過去の記憶を思い出させる」とか言いますが、私、こんな記憶はいらないです。
 初め、あの臭いがジャンプの臭いだと気づかずに、ずーっと「どこかで猫が死んでるんだ」と思ってました。5年ぐらい。それがジャンプの臭いだと気づいてからは、人間の記憶の神秘を感じました(笑) どうにかこの「腐ったジャンプ=猫の死体」という連想から逃げたいのですが、すり込みはものすごく深く、まったくとれません。

 さて、この前、ついにその猫の死体ジャンプをさわってしまいました。かなり勇気がいりました。でも、少し濡れていて、かなり臭っても、アンケートまでは濡れていないわけですから、切実にアンケートはがきが欲しかった私は(好きな漫画の順位が不安定なため)、雨の中、公園のベンチの上に置きっぱなしにされていた腐ったジャンプに手を出してしまいました。
 愛の力は人を変えるんですね(笑)
 


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