ギャルズ!




第一話
 梧桐勢十郎は日本一のスーパーギャル。ギャルの聖地・明稜を仕切っている、大のお祭り好き人間だ。
 ある日、梧桐は格好いいけれどやる気レスなスーパー高校生(←死語)半屋工と、見た目は良いのだが人も良く、利用価値大な高校生クリフォードと知り合う。そして話が動き始めた。
第二話
 梧桐が昔対立していた腐れ縁のミユキ、いつの間にか巻き込まれている半屋・クリフなどと明稜を闊歩している時、同級生の八樹が犯罪に手を染めそうな気配を感じ取る。
 八樹は優等生なのだが、外面を保とうとするあまり誰からも真に理解されることなく、自らをむしばんでいっていたのだ。
 八樹が犯罪に手を染める寸前にそれを阻止する梧桐たち。梧桐の説教によって八樹は目を覚まし、改心するのだった。
三話以降
 八樹は梧桐と親友となった。梧桐とともに行動しているうちに、八樹は毎度毎度梧桐の騒動に巻き込まれている半屋が時折見せる優しさに惹かれてゆく。
 半屋は徹底的にクールだが、決して冷たいわけではないと気づいてしまったときから八樹の恋は始まった。
 初めての恋愛。その気持ちはまわりからはバレバレだったのだが、かつて外面をつくろっていた経験のある八樹は想いを打ち明けることができない。
 しかも当の半屋から「おまえの気持ちは重すぎる」と言われてしまい大ショック。しかし想いを捨て去ることができない八樹。
 一方半屋はお祭り好きの梧桐の騒動に巻き込まれているうちに、徐々にやる気レスな状態が変化しつつあった。
 そしてひどい言葉をなげつけ続けても目だけはすがりついてくる(実際の距離はきちんととっている)八樹との交際を承諾する。
 そして一年が経った―――



  「半屋君って冷たいよね」
 学食のテーブルで八樹がミユキにぐちっていた。
「んー。でもほら、元々そういう人だし」
「そうだよね。それは知ってるんだけど―――」
 今、八樹には不安が一つあった。その不安は八樹を押しつぶしてしまいそうだった。
「俺、重すぎるかなぁ」
 ミユキは返事をためらった。

 手編みのセーターも手作りのチョコも受け取ってはくれた。でもその反応は冷淡なものだった。
 自分といるとき、半屋が楽しそうにしているのを見たことがない。いつもけだるげで冷たくて―――でも本当は優しい。その優しさに気づいているのは八樹だけかもしれないけど―――だから今はこうしてつきあっているけれど―――半屋は誰にでも優しい。八樹以外の人にも。

 ある日、八樹の不安は頂点に達した。
 半屋の優しさはひねくれていてわかりにくい―――でも一番ひねくれているのは梧桐に対してだ。
 半屋がかわりだしたのは梧桐に出会ったから。そしてたぶん―――自分とつきあっているのも、なにも気づいていない梧桐が八樹の思いを後押ししたから。
 自分が黙っていればこのままつきあい続けていられる。でも―――
「半屋君は梧桐君のことが好きなんだろ」
「ああ」
 ―――。
 わかっていたことなのにショックを受ける八樹。どうするどうなる以下次号!!


―――って続きませんが(笑)
 現在単行本がまさにこのシーンで終わっているので続きが気になるところです。
 さて。「寿蘭って梧桐さんよね! 二位ってクリフだよね!」と個人的にまわっていたギャルズですが、それだけではトークにもならないし、こんなんじゃSSにするまでもない。でも妙に萌えたのでこの萌えはどうにかしたい。こんな症状はみなさまの中にもあるかもしれません。
 とりあえずその萌えをほぼ原型に近い形で書いてみました(笑)
 明稜萌えは人物あてはめがかなりうまくいくところ。特に寿蘭=梧桐さん(受) 二位(初期)=クリフには自信があります(笑) 明稜のように丁寧なマンガではありませんが、一話読み切りストーリーギャグマンガなのも同じですね。
 始めはクリ梧だよね〜と思って読んでいた(正確にはバイトの都合上読まされていた。だから余分な萌えが入るのですね(笑))ギャルズですが、主人公梧桐さんがいきなり現れたサル男に奪われてしまいます。本当にサルなのよ。本人自らサルっぽく振る舞う点が半屋とはかけはなれていますが、とにかく梧桐さんはサルとくっついてしまったのです。というわけで半梧の方にはおすすめかも(笑)
 まあそれはおいといてこの八半カプのほうに話を移しましょう。
 ここではあえて半屋をあてた乙幡は、第一話ではどっからどーみても寿とくっつきそうで、今でも格としては主人公の相手役格ですね。なのになぜかこーゆーことに。いくら乙幡の格が相手格でも、半梧カプがあまりにお似合いなため、今更寿蘭とくっつくことはなさそうですけど、今後の展開が気になるところです。ちなみにここに書いたシーンで急に八半的な萌えがきました(笑)
 お子さま向けマンガですのでいろいろガチャガチャしていますが、それを読める方なら悪くはないかも、というところですね。

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