五秒でできるゲームづくりの講座です。

 まず謎のやつはんゲームをダウンロードしてください。
 このダウンロードの時間まで含めて5秒、というのは期待しないでください(笑)

 すでにダウンロードしているよー、という方はそれをそのまま使ってください。ちなみに本当はこのソフト(NScripter)の開発元であるTakahashi's Web さんからダウンロードしたものを使わなくてはいけないのですが、簡単さを追求するため、とりあえずこの方法でおつきあいください。これで少しでも興味を持てたら、本物をダウンロードしてくださいね

 で、出来たYHGと言うフォルダ(またはなんでもいいのでNScr.exeが入っているフォルダ)に「0.txt」という名前のテキスト文書を作ります。

 テキスト文書の作り方がわからない!という方はとりあえずそのフォルダを開け、空いている部分にカーソルをあわせて右クリックしてみてください。「新規作成」というメニューがでますね? またはそのフォルダの上の方にある「ファイル(F)」というメニューを押してみてください。「新規作成」というメニューがでますね? とりあえずそれの「テキスト文書」を選べばオッケーです。出来た新規テキスト文書というところを消して、0に換えましょう。

 で、その0.txtを開きます。 

そこに下の文章を張り付けてください。

*define
; 定義部分------------------
        nsa
        caption "なぞのやつはんゲーム"
        defaultfont "MS ゴシック"
        defaultspeed 40,20,0
        underline 479
        windoweffect 1
        humanz 49
clickstr "。」)?』",1
rmenu "ウィンドウを消す",windowerase,"セーブする",save,"ロードする",load,"タイトルに戻る",reset


; エフェクト設定
        effect 2,10,250
        effect 4,10,5
        effect 3,10,1000
effect 6,4,1000
game
; 実行部分−−−−−−−−−−−−−−−−
*start
gosub *windowset
bg #d9e1db,3
; ここから−−−−−−−−−−−−−−−−

; ここまで−−−−−−−−−−−−−−−−
end
*windowset
        erasetextwindow 0
        setcursor 0,":l/3,160,2;cursor8.bmp",2,2
        setcursor 1,":l/4,160,0;cursor2.bmp",2,2
        !sd
        return



 さて。本当はこれより前に言って置かなくてはいけなかったのですが、ゲーム化したい文章を用意します。
 自分の書いたSSなんかがベスト。
 用意できない場合は、自分で
  オレの名前は梧桐勢十郎。
 気は優しくて力持ち。

 などと直接書くか、下の文章をコピペして使ってください。
 つい先日まで八樹は栄光の中を歩んでいた。
 この栄光はずっと続いてゆくものだと思っていた。
 オリンピック、剣道の金メダリスト。
 その端麗な容姿も評判を呼び、八樹は世界中で読まれている雑誌のホログラビアをかざり、いまや立体テレビの中で八樹の姿を見ない日はないくらいだった。
 しかし―――
『独占告白! 私の竹刀にはワセリンが塗られていた!』
 ロシアの銀メダリストの手記は八樹への疑念を呼び―――身に覚えのない証拠までつきつけられた。
 好意の目が冷たく変わるのは早かった。
 八樹にとって剣道はすべてだったが、もう人々の前で剣道をする気にはなれなかった。
 八樹は一人、地面を歩いていた。
 見上げた空には無数のチューブが走っている。
 歩いている方が人には会わない。そう思い歩き始めたのだが、チューブでわずかな距離のはずなのに、歩くと果てしなく遠く感じる。
 そのとき、チューブの間を縫って何か白い物が落ちてきた
  

で、用意した文章、またはこのうさ天使第一話(こう読んでみると、かなりどうかという文章ですね(笑))を0.txtの

; ここから−−−−−−−−−−−−−−−−

; ここまで−−−−−−−−−−−−−−−−

という間に張り付けます。
 それが終わったら、nscr.exeを起動してみてください。
 ………どうでしょう?
 なんとなくゲームっぽい感じになりませんか?
 途中で「文字が枠をはみ出してしまいました。
0.txt line」と出て終わってしまった!という場合は、

途中で切れた文の一つ前の終止符(。とか?とか」)の後に\を入れてください。 それでうまくいくはずです。

 ここから先は応用編。5秒の保証はいたしません(笑)

違う!こんなんじゃない!私は背景を出したいんだ!という方、

; 実行部分−−−−−−−−−−−−−−−−
*start
gosub *windowset
bg #d9e1db,3
; ここから−−−−−−−−−−−−−−−−

というところを

; 実行部分−−−−−−−−−−−−−−−−
*start
gosub *windowset
bg ,"PIC00051.jpg",3
; ここから−−−−−−−−−−−−−−−−

に換えてみてください。ご自分で背景を用意するときは大きさを640×480にしたjpeg画像を用意し、このフォルダにコピーして、その画像の名前をbg ,"PIC00051.jpg",3のpic00051.jpgの代わりに入れてください。画像を途中で換えたいときも、bg ,"名前.jpg",3を文中に挿入すれば、とりあえずは替わります。

違う!私は半屋を表示したい!というときは。

まずは

ld l,":a/3,<3200,100,100>,2;han.jpg",2,2

という呪文(笑)を0.txt中にコピーしてみてください。半屋がでてきます。

違う!私は自分の(もしくは勝手にダウンロードした○○さんの)絵を表示したい!という場合は(もちろん、個人的なDLは可のサイトさんの、です)

まず人物以外を「とんでもない色」で塗りつぶします。

こんな感じ。(ちなみにこれの色塗りが汚いのは、私が塗ったからです)そしてこれを「ビットマップ形式」で保存します。そして
ld c,"yatuki.bmp",3
 と0.txt中に書き込めばオッケーです。

 もちろん、勝手にダウンロードした○○さんの絵や、この瞬き半屋を使ったやつは個人で愉しむにとどめてくださいね! 他の人に見せたい場合は、この0.txtをTakahashi's Web さんからダウンロードした本物のNScripterに張り付け、画像などは自分で用意してください。
 
 さて、初心者向けの基本解説としての最後は『選択肢』です。
 これさえあれば、とりあえず「お話選択ゲーム」は作れます。 

 で、選択肢を作るには。


 とりあえず、今はうさ天使で「次を読む」「コメントを読む」「終わる」という選択肢を作ってみます。この文章を別なもの(例えば「右に行く」「左に行く」など)に置き換えれば「右に行った。そこは剣道場だった。」などとゲームっぽくなります♪  

  
select "次を読む",*m_1,
"コメントを読む",*m_2,
"終わる",*m_3

まず、基本はこれです。select の後に""で囲んだ文章を書くと、それが選択肢になります。二個目を書きたいときは、「,」で続けます。そしてこれで選択肢が終わりだ、というときにはなにもつけません。その後の「*m_1」はこの選択肢を選ぶと*m_1という場所に飛ぶよ、という意味です。では続けましょう。

select "次を読む",*m_1,
"コメントを読む",*m_2,
"終わる",*m_3


*m_2

\

            ホログラビアとか立体テレビとか♪
            オリンピックでワセリンはないだろうとか♪
                ちょっと燃えてきましたね♪

goto *m_1

まず、コメントを読む、から始めました。ここにある「goto *m_1」は、読み終わったら、「*m_1」(続き)に飛べ、という命令ですね。「\」は改ページ。で、つづけます。   
 

select "次を読む",*m_1,
"コメントを読む",*m_2,
"終わる",*m_3


*m_2

\

    ホログラビアとか立体テレビとか♪
    オリンピックでワセリンはないだろうとか♪
    ちょっと燃えてきましたね♪

goto *m_1
*m_1
\
 その白いものはぽてっと八樹の前に落ちた。
(………悪趣味だ…)
 白いものは人だった。いや、頭にはうさぎの耳が生えているし、背中からは小さな羽が生えているので、愛玩用の『人形』なのだろう。
 それにしても……
 どこからどうみても男性体なのに、うさぎの耳と天使の羽がついているのもかなりの悪趣味だが、それよりさらに悪趣味なのは彼の身につけている衣装だった。
 
 大きく背中があいたミニのウェディングドレス。

 これじゃあ逃げ出したくなるのもムリないよなぁ、と八樹は思った。
 人形には亜人間としてたったひとつだけ人権が認められている。
 主人があまりにひどいあつかいをすると逃げ出すことができるのだ。\
 
 ぐったりとしていた彼の羽が小さく震えだした。
 顔を上げ、不思議そうに周囲を見渡している。
「ねぇ、君には飼い主がいるの?」
「あぁ?」
 目つきはきついし、態度もひどく横柄だ。とても規格品の『人形』とは思えない。
 持ち主の趣味を疑いはするが、意外に高級品なのかもしれない、と八樹は思った。

「君のご主人様だよ。いないの?」
「んなもんいるわけねぇだろ!」
 その人形はどうもすごく怒っているようだった。当たり前のことを訊いただけなのに、この反応というのもどうだろう。
 普通、どんな人形でも主人がいないと答えることはない。
 主人がいないのは逃げてきた人形だけで、それは単なる『モノ』だから、基本的には一番はじめに拾った人に所有権が移る。\

 そうこうしている間に人形は体を起こし、自分の服装を見て「なんだこれは」と叫んだ。
(なんか変な人形だなぁ。でも、飼い主がいないんだったら、俺のものにしておくべきだよね。オーダーメイドなら高く売れるだろうし)
 それに一見かなり怖いけれど、よく見てみればこの人形は下世話な想像をかき立てる顔立ちをしていた。
(うまく撮ってオークションにかければ、いい感じで売れるかも)
 八樹にはいま職がない。このチャンスを逃す手はなかった。
「おいで。俺の物にしてあげる」
「アァ? てめェまだいたのか」
 人形は八樹を睨みあげてすごんでいる。かなりの真剣勝負を経てきたはずの八樹でさえ、その視線は怖かった。
(人形でもこんな瞳できるんだ。でもなぁ―――本当にうまく撮らないと売れないかも)
 八樹はとりあえずその人形の腕をつかんだ。

select "コメントを読む",*ms_1,
"終わる",*m_3


*ms_1
\
                          
 無主物は発見者のものになるのが原則です。
 無主物先占。こういう妙な用語を使うのも
 へぼくていい感じ(笑) 
goto *m_3
*m_3
\
おつきあいありがとうございました。
おわります。

  

これで基本中の基本は終わりです。最後にここまでのまとめをしつつ、うさ天使の0.txtをアップ。
ついでに背景の色をうさ天使っぽく変えましょう。

; 実行部分−−−−−−−−−−−−−−−−
*start
gosub *windowset
bg #d9e1db,3
; ここから−−−−−−−−−−−−−−−−
のbgの後をピンクに変えちゃいます(htmlのタグと同じです)
あと、ちょっと八樹を表示させちゃいます。

ld c,":a/2,<2000,200>,2;y3.jpg",2,2
 こういう絵の作り方など、細かい応用はまた次回。あ、あと0.txtを別の場所に移動させれば、普通になぞのやつはんゲームがプレイできます。

 別にやる気のないあなたでも、この0.txtをyhgのフォルダに移動するだけで、なぞのヤツハンゲームがうさ天使に早変わり(笑)
ではこちら(0.txt)をみてください。その他、コメントなんかもつけています。
 今回はこれまでです〜。

今回使ったカーソルの画像(およびソースを参照させていただいています)は國杜舗さんのものです。一人遊びの域を超えたゲームを作りたい場合は、Takahashi's Web さんで本体のフルダウンロード&差分ダウンロードをした上で、國杜舗さんに行ってカーソル集やさまざまお役だちソースをダウンロードすることを強くお勧めします♪

p.s もしかして検索で「nスクリプター、初心者、解説」なんかで飛んでこられた方がいらっしゃいましたら。この文章(うさ天使)はある意味ギャグですので(笑) 
ある意味真剣だけど(笑)





ワイヤーフレーム トップページへ